開放型ヘッドホンならAKG K702がコスパ高いと思う

先日、知人のヘッドホンが壊れたので新しいのを探していると聞き、久しぶりにヘッドホン熱が出てきました。

うちの場合、基本的にはデスクトップシアター…というのも恥ずかしいですが、32″の液晶ディスプレイの横にトールボーイの木製スピーカーを置き、デジタルアンプで音を出力しています。

プロジェクターとスクリーンに5.1chスピーカーを揃えた部屋を準備してホームシアターっぽいことをしていた頃もあるのですが、自分ひとりが映画見るのに一部屋使うのも大仰な話ですし、プロジェクターが起動するのを待つのも億劫だし、とだんだんスケールダウンして今のサイズ感が気に入っています。

デスクトップシアターについてはまた機会があれば紹介するとして、そんな小さな環境でもけっこうな音量が出せるので、迫力のあるアニメや映画を見ようとするとまわりへの騒音が気になります。

かといってスピーカーから出る自然な音のほうが好きなので、密閉型のヘッドホンはあまり使いたくない。それにあくまでメインはスピーカーなので、お金もあんまりかけたくないなぁ、ということで開放型で比較的安価なヘッドホンを使ってきました。

開放型ヘッドホンとの出会い

かれこれ10年くらい前になりますが、当時からリアル5.1chのスピーカー環境は持っていたものの、けっこう邪魔くさいのでもう少し手軽に楽しめないものか悩んでいました。

その頃どこかの掲示板か個人ブログかで見かけたのですが、SU-DH1という仮想サラウンドがスゴイというのです。

このSU-DH1と開放型ヘッドホンを組み合わせると、まるで目の前にスピーカーがあるような錯覚に陥るのだと。特にSENNHEISERとの相性が良いというので早速買ってみたのでした。

開放型ヘッドホンとバーチャルサラウンドは相性が良い

実際買って使ってみると「目の前にスピーカーがあるかのような」という表現は誇張でも何でもないことがわかりました。

別に5.1chの環境がヘッドホンで再現できるわけではありません。後ろからの銃撃が頭の後ろから鳴っているように聞こえるほどの定位はありません。しかし、このSU-DH1とSENNHEISERのヘッドホンの組み合わせは本当に自然な音を楽しませてくれます。ディスプレイの横にあるスピーカーから音が出ているのではないかと、何度もヘッドホンを外して確認してしまうほど。

音のデジタル加工だけでこれほどのことができるものなのかと驚きました。

しかし、SU-DH1は電源アダプターまわりの作りが悪く、数年も使っていたら接触不良で電源が入ったり入らなかったりするようになってしまいました。

このSU-DH1を外すと、とたんに音が近くなり、部屋が狭くなったような錯覚に陥るため、同じように光デジタル入力を備えた機材はないものかと探しましたが、まったく見つかりませんでした。

仮想サラウンドと言えばワイヤレスだった

ほんの数年前までは仮想サラウンドといえばワイヤレスヘッドホンでした。

別にワイヤレスは求めていないのに仮想サラウンド対応となるとワイヤレスヘッドホンしか見つからなかったのです。

SU-DH1が動かなくなってしまったので、代わりになるものを、と考えて仮想サラウンドのヘッドホンを2~3台試しました。

ATH-DWL5500

例えば、このATH-DWL5500などはレビューの評価も良いため期待していたのですが、そこまで良いモノとは思えませんでした。

お値段は3万円近くしたのですが、ヘッドホンの品質自体は5000円くらいかなぁというイメージ。無線ユニットにコストがかかるのかも知れません。

そして何より、ワイヤレスヘッドホンはどれも無音時のサーというノイズがダメダメです。音楽用なら良いかもですが、映像作品の緊張を表現するシーンでサーーーという音が聞こえるのは興ざめです。

どこかにサーノイズのないワイヤレスはないものかといくつか試しましたが、ぼくが買うような5万円以下くらいの価格帯では見つけられませんでした。

サウンドカードの仮想サラウンドで我慢することに

結局、ワイヤレスは自分の要望には合わないとわかったため、サウンドカードの仮想サラウンド機能で我慢することにしました。

サウンドカードと言っても、昔なつかしのPCIタイプではなくUSBタイプ。カードに比べるとサンプリング周波数とか若干劣るのですが、正直24bit/48kHz以上の違いなんてわかりません。

それならノイズだらけのPC内部にEMIシールド付けて無理やり組み込むよりも、外に出せるUSBが良いかな、というわけです。

ただ、CreativeのX-Fi Surroundって作りが悪くて、外付けのくせにノイズ拾うので、設置場所には少々苦労しました。

ハードウェアの性能だけ見ればほかのカードを選んだほうが良いのですけど、ソフト面はCreativeが気に入っているので悩ましいところ。

ともあれ、けっこう長いことこのUSBカードと開放型ヘッドホンATH-AD500Xの組み合わせで満足していました。

最初に買ったSENNHEISER(型番は忘れてしまった)は耳あて部分が割れてしまったので、量販店で試聴してATH-AD500Xに買い換えていたんですね。

予算的には上位機種でも良かったのですが、開放型のくせに意外と低音が強調されてるATH-AD500Xのほうが面白かったので選びました。

ATH-AD500Xとイヤーパッドのへたり

開放型のヘッドホンってなんでみんなベロア調のイヤーパッドなんですかね。音の特性的に革より布製が良いとか、合成皮だと蒸れるし割れてボロボロになるとか聞きますけど、夏の時期に暑苦しくて仕方ありません。

まぁそれは良いとしても、何年も使っているとイヤーパッドがへたってきます。ATH-AD500Xもけっこう気に入って使いまくっていたので当然イヤーパッドもぺちゃんこになってきました。

そこで、そろそろイヤーパッドの交換でもしようかなぁとAmazonを開いたわけですが…

この商品を買った人はこんな商品も買っています

Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」ってヤバイですよね。

ヘッドホンの場合、交換用イヤーパッドも出てきてくれて便利は便利なのですが、似たような特性のもうちょい良さげなヘッドホンとかがんがんおすすめされるわけです。

順番に開いて眺めているだけのつもりが、気がつけば買う前提でガチでスペック比較しはじめたりして。

AD500Xもケーブルが傷んできてるし、どうせならリケーブルできるヘッドホンに買い換えるのも良いよなぁ、と自分への言い訳まで考えたり。

候補に上がったのは3つ

まず、AKG K240SはKing Of 無難。音の特性はフラットで、装着感も悪くないという話です。特に布製じゃなく合皮のイヤーパッドを試してみたいという気持ちで気になりました。

でも、ドライバー経が30mmしかないんですよねえ。

AD500Xが53mmドライバーだったのでちょっと気になります。

AKG K702も40mmとやや小さくなるのですが、「高度に普通」というレビューが気になりました。自分の好みに合わせるのも大事ですが、こんなふうに聴かせたい、と作り手が思った表現にできるだけ近づくのも大事ですよね。

そして最後にSENNHEISER HD 598 SR。これは見た瞬間に絶対に気に入る自信がありました。だって、前に使っていたのもSENNHEISERの500番台でしたから。AD500Xに買い換えてから、低音の味付けが濃すぎたかなぁと思っていたので、またあのフラットに澄み渡る中高音を楽しめるならそれも良いと思いました。

それでもAKG K702にした理由

サウンドハウスで安く売っていたから。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/128909/

という、身も蓋もない理由なんですが…(;´∀`)

いやだって、ほとんど同じ性能のAKG Q701なんて3万円近いし、K701でもAmazonでは2万円超えているのに、サウンドハウスの14,796えんですよ…。直輸入だからこその価格らしいけど、性能変わらないならコレで良いでしょ!と。

一応言い訳をしておくと、62Ωと妙にインピーダンスが高くて、ヘッドホンアンプがないと音量がとりづらい代わりにノイズに強いとか。せっかくヘッドホンアンプもあるので、ハイインピーダンスなヘッドホンを体験してみたいという気持ちもありました。

AKG K702の良いところ気になるところ

半年程度ですが、AKG K702を使っていて思うところ。

■良いところ

  • 開放型らしい自然な音で聞き疲れとは無縁
  • AD500Xと比べて低音が少ない代わりに中高音がとんでもなく広がる
  • イヤーパッドの触り心地が良い
  • 締めつけ感もなくオーバーイヤーなので長時間付けていても耳が痛くならない
  • リケーブルできるため椅子でケーブルを踏んでしまっても安心(わりとやる)

■気になるところ

  • スマホ直挿しだとかなり音量上げないと聞こえない
  • ヘッドホン付きアンプで使っているとスピーカー時とヘッドホン時で音量変更しないといけないのがちょい面倒
  • 個人的には平気だけど音漏れがすごいので気になる人は気になるかも

インピーダンスによるノイズ云々については正直よくわかりませんでした。もともとオーディオインターフェースを使っているので、前のヘッドホンでも別にノイズは気になりませんでしたし。

ただ、スマホ直挿しでも(音量は上げなきゃいけないものの)普通に聞けるのには驚きました。

そんなことよりも何よりも、AKG K702は中高音が突き抜けて素晴らしいですね。特に女性ボーカルとか聴くと、今まではこもった音で聴いていたのかと驚きます。

ヘッドホンのレビューでよくある「今まで聞こえなかった音が聞こえるように~」とか、そんなのはヘッドホンを買い替えたばかりで集中して聞いているからでしょ……と思っていたぼくですが、そんなレビューを笑えなくなりました。

半年使い続けた今でも、女性ボーカル曲を聴くとうっとりしますし、AD500Xと聴き比べても女性ボーカルなら絶対K702でしょ、と今でも思います。

K702はズンズンジャカジャカ系が好きな人にはまったく合わないと思いますが、透き通ったボーカル曲を聞きたい方にはコスパ的にもオススメしたいヘッドホンです。15000えん以下ですもん。

ちなみに、今回は選ばなかったHD598 SRは知人が買ったというのでそのうち聴かせてもらいたいなと思っております(*´ω`*)

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