Android 9以上でステルスSSIDへ接続するには詳細設定を変更する必要あり
これ定期的にハマっていて、つい先日も「なぜかSSIDに接続できない…パスワードもあってるのに…」と30分くらい悩んでしまったので、今度こそ忘れないように備忘録として残しておきます。
ステルスSSIDが非推奨になった
Android 9以上ではデフォルトで非公開の、いわゆるステルスSSIDのWifiルーターへ接続できなくなりました。
昔はセキュリティのリスクを軽減するためにWifiルーター(親機)のSSIDを隠そう、的なノウハウがわりと一般的でした。
いや、今も意味がないとは決して言いません。集合住宅に住んでいたりするとWifi検索時の一覧に出てくるのは一応リスクっちゃリスクです。
ただ、逆にいうとSSIDを隠されると接続するクライアント側は常にそのSSIDがあるかどうか確認する信号を発信し続ける必要が出てきます。
たとえば、SSID:hogehogeがステルス設定されていたとして、手元のスマホのネットワークにhogehogeを追加していたとしましょう。
近隣住民からSSID:hogehogeは隠されていますが、いざスマホを持って外に出かけたとき(Wifiルーターの範囲から出たとき)、そのスマホは常に「hogehogeさんいますかー?」という信号を発信し続けます。
なので、悪意のある第三者が外出先のどこかにいれば「このへんでhogehoge探してる端末がいるなぁ」とわかってしまうわけです。場合によってはhogehogeを偽装してわざと接続試行させてパスワードを解析される、という可能性すらある。
そんなわけで最近はステルスSSID自体が非推奨なようです。
AndroidでステルスSSIDへ接続する手順
そうは言っても世の中にはいろんな事情があります。まったく外に出さない端末だけど無線通信する必要があったり、無線対応プリンタ専用のSSIDだったり。
うちにもそんな事情により、オープンなSSIDとステルスSSIDを両方使っていたりします。
というわけで、Android端末をステルスSSIDへ接続する手順。
■Wifi設定から「ネットワークを追加」を選び、[詳細設定]をタップ
すると、しっかり警告メッセージが出ます。いわく、
ルーターによってネットワークIDがブロードキャストされていないネットワークに今後接続する可能性がある場合は、そのネットワークを非表示に設定できます。
この設定では、スマートフォンが定期的に信号をブロードキャストしてネットワークを探すため、セキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。
ネットワークを非表示に設定しても、ルーターの設定は変わりません。
とのこと。
…説明がわかりづらいわ!!w
要は先述したとおり、
- [はい]を選ぶとステルスSSIDへ接続できるよ
- でも定期的にステルスSSIDを探す信号を出すから出先でSSIDモロバレのリスクがあるよ
- この設定をしてもルーターの設定は変わらないよ
ということを言っています。
まとめ
- Android 9以上ではデフォルトでステルスSSIDへ接続できなくなった
- デフォルトでは接続できないため、どうしてもステルスSSIDへ接続したい場合はネットワーク追加の詳細設定から非公開ネットワークへの接続を許可する
- 尚、この設定は外へ持ち出す端末では使わないほうが良い
以上、定期的にステルスSSIDの件を忘れてしまうので、自分のメモ代わりに投稿しておきました。