2万円台のWindowsタブレットHi10 GoはパワフルだけどWin11がダメ
昨年の10月頃、AndroidタブレットであるXiaomi Pad 5を購入し、タブレットとは思えないサクサクとした動作に大満足しており、半年ほど使い込んだので、そろそろ使用感でもブログにアップしようかなと思っていたある日のこと、
机の上から落下させ、液晶をバッキバキに割ってしまいました。床はカーペットなので普通なら机の上から落とした程度では割れないのですが、ちょうどフロアスタンドの台座部分に液晶がクリティカルヒットしてしまったのですね…。ぼくのだいじな4まんえん…。
最近はソシャゲもしておらず、XiaomiPadほど高性能なタブレットも不要だし、Webや電子書籍が読める程度の1万円台の格安タブレットでも買いなおすか~と思ったんです。
しかし、ふと、Windowsタブレットにすれば今持っているノートPC(Windows)を処分して1本化できるのでは…?と魔がさしてしまいました。
過去に使ってきたWindowsタブレット (2in1含む)
どんな製品を使ってきたかによって、レビューの見方も変わると思うので、ぼくが過去に使ってきたWindowsタブレットの一覧を列挙しておきます。
機種名 | サイズ | 形状 | CPU | Passmark |
---|---|---|---|---|
Asus TransBook T90Chi | 8.9" | 2in1 ドッキング式 | Atom Z3775 | 約700 |
Asus TransBook T100Chi | 10.1" | 2in1 ドッキング式 | Atom Z3795 | 約1100 |
Asus TransBook T300Chi | 12.5" | 2in1 ドッキング式 | Core M-5Y10 | 約1800 |
Onda v975w | 9.7" | 純タブレット | Atom Z3735 | 約500 |
Onda V919 Air | 9.7" | 純タブレット | Atom x5-Z8300 | 約800 |
Dell Inspiron 13 7000 | 13.3" | 2in1 フリップ式 | Core M-5Y10 | 約1800 |
Huawei Matebook E | 12" | 2in1 サーフェイス式 | Core M3-7Y30 | 約2600 |
Lenovo Flex 550 | 14" | 2in1 フリップ式 | Ryzen7 4700U | 約13000 |
この中で一番長く使ったのはHuaweiのMateBook Eですが、それはこの中ではCPUがマシなほうで、Webプログラミングくらいの用途になら十分使えたこと、12"あるわりにタブレット単体で640gと軽量だったことが理由です。
しかし、一番好きで手放すときにも悩みに悩み抜いたのはAsus TransBook T90Chiです。8.9インチというサイズ感が絶妙で、タブレットにすれば片手で扱えるし、キーボードとドッキングすればUMPCになります。
しかも、そのキーボードはタッチパッドを廃することでコンパクトなのにキーピッチ18mmを確保しつつ、配列もJISに従った使いやすい配置、と設計者の有能っぷりが伺える素晴らしい機種でした。惜しむらくは登場が早すぎたこと(2015年発売)。当時、このサイズでファンレスで積めるCPUがAtomくらいしかなく、発売直後でも非力に感じ、1~2年も経てばもうWebサイトを見るだけでももっさり感を覚える始末。
このT90Chiの筐体にN5100を積んで、当時と同じく3万円台で出したらバカ売れだろうけどなぁ。難しいのかなぁ。
それから、Lenovo Flex 550は一番最近買った2in1でスコアも13000とぶっ飛んでいるため、メインPCとしても使える勢いなのですが、電源アダプターを繋げているとジィーーーというコイル鳴きっぽいノイズ出ること、さほど負荷をかけずともファンがまわってうるさいこと、あたりが気になり手放してしまいました。それ以外は気に入っていたので新しいモデルが出たら買いなおすかも知れません。
Hi10 Goを選んだ理由
以前からChuwiのWindowsタブレットHi10Xは気になっていました。
Celeron N4100はPassmarkスコア約2400くらいですが、Web閲覧やOffice作業程度の軽い用途になら困りません。…………………って、何だかこのフレーズ、Atom(スコア約700)時代から変わってませんね。まぁWeb自体が重くなっているので、それと共に最低限の要求スペックが上がってきている感じですが、個人的にはPassmark 2000は超えてくれないと普段Webサイトを閲覧するのにもストレスを感じます。
実例として、ほぼN4100と同等のJ4125を積んだNUCを家庭内サーバーとして24時間365日動かしていますが、特にストレスなくWebサーバーやNASとしての役目を果たしてくれています。リモートデスクトップで接続してちょっとした作業をする際は多少重いかな?と感じる程度。
しかし、Chuwi Hi10Xには致命的な欠点があり、USB-Cでの充電が専用のアダプターでしか出来ないというのです。形状はUSB-Cなのに、12V固定なので普通のUSB-C充電器では充電できないということ。Hi10X付属の電源アダプター(USB-C)も規格に沿っていないため、これをスマホに挿そうものなら機器を破壊する可能性もあるとかないとか。やだ、こわい。
正直なところ、中華タブレット付属のUSB-ACなんて怖くて使ったことがないので、そこはどうでも良いのですが、タブレット本体の充電が専用アダプターでしかできないのはつらい。
で、Hi10 Goでは普通のUSB-C充電器でも充電可能になるとの噂を見かけ、それならちょっと試してみたいなぁ~とずっと発売を待っていました。
コロナ禍も影響したのか、Hi10 Goの発売は遅れに遅れ、当初N5100を積むと言っていたのに、なぜかN4500搭載モデルが先に発売されたりしたのですが、これはスルー。
なぜならN4500は型番こそ新しいものの、N4100では4個だったコア数が2コアへ減っており、(シングルコア性能は上がっているものの)総合性能ではPassmark 2000点未満とN4100に及ばない程度なのです。だったらPassmarkスコアで3200出ているN5100版が出るまで待ちたいなぁ~と待っていました。
そして先月のこと、Windows 11が標準搭載になってしまったのが予定外でしたが、Amazonで26,125円になっているのを見かけたので、このくらいなら失敗しても良いかなぁ~とポチってみた次第です。
Hi10 Goのパッケージと外観
- Hi10 Go本体
- USB-ACアダプター 12V2A(24W)
- 取扱説明書
実にシンプルでよろしい。電源アダプターは怖いので未使用。
左側にはボリュームボタンと電源ボタン。なぜか電源ボタンは赤い。
microSDスロット、microHDMI、USB-Cx2。
後述しますが、驚いたことにこのUSB-CはPD対応&Alternative Mode対応でした。
専用キーボードとの接点かな? 今回は専用キーボードを購入していないため未検証。
でも基本的にWindowsタブレットをタッチ操作だけで使うのは無理があるため、別途キーボードやマウスは必須だと思います。
ぼくはマルチペアリング対応のBluetoothキーボードを持っているため、デスクトップとタブレットとゲーム機(PS5)で同じキーボードを共有して使っています。
上部には二基のスピーカー。中華パッドだと、たまにダミーで穴が空いているだけで実はモノラルでした~、なんてクソみたいな機種もありますが、Hi10 Goはちゃんとステレオでした。
音質についてはタブレットとしてはごく普通。中華タブレットとして見るなら、だいぶマシなレベル。
一昔前の中華タブレットだと少し音量あげるだけで音割れして、人の声もガサガサしていて聴くに堪えないレベルのものばかりでしたが、Hi10Goのスピーカーに関しては、YouTubeでレビュー動画を見たり、AbemaTVでニュース見たりといった用途では特に声の聞き取りづらさもなく、中高音は無理なく出ているかなという印象。
当然、低音は壊滅的なので音楽を楽しむレベルの音質はないです。また音量についても小さめ。例えば台所で水仕事をしながらニュースを見る、なんて用途だとしたら音量MAXにしても水音にかき消されるレベルなのでご注意ください。
過去に使った中でこりゃすげぇ!と驚いたのはHarman Kardonがチューニングしたとされる、HuaweiのMediapadのスピーカーくらいですかね。高音質を謳っているタブレットPCはちょくちょく買ってきたつもりですが、いまだあの感動に出会えたことはありません。それですらあくまでタブレットとしては、と注釈がつくので、結局のところ、手のひらサイズでも良いからBluetoothスピーカーは1台持っておいたほうが幸せになれるかと。
最近だとダイソーで500円くらいでBTスピーカー売ってますし、1000円のモデルはパッシブラジエーター(低音を増幅する装置)付きらしいのでそのうち買ってレビューしてみたいくらいです。
脱線しましたが、Hi10Goの上部はスピーカーの穴が2か所と、小さなマイク穴が2か所、ですかね。両方マイクなのかな?ステレオマイクってこと?ちょっとここは試していないので自信なし。
裏面には少々でっぱりのあるカメラレンズが1基。
画質はショボいです。ショボいですが、ビジネス用途なら書類のスキャン代わりに使ったり、ビデオ会議に使う分には許容範囲なんじゃないですかね。タブレットのカメラには興味ないので作例はほかのレビュアーに任せます。
Windows標準のセットアップ画面からスタートです。
今や昔話になりつつありますが、AliExpressなどでタブレットPCを購入するとショップROMというのが組み込まれており、Root化済だったり、日本語化済だったり、カスタマイズされて販売されているタブレットPCも少なくありませんでした。
そんなタブレットは電源入れたと同時にデスクトップ(やホーム画面)が表示され、素人にとっては便利な反面、ちょっと詳しい人からしたら何入れられているかわかったもんじゃなくて怖い!という感想もありました。
そして事実、ぼくはAliExpressでマルウェアが仕込まれたAndroidスマホを購入してしまったこともあります。最初から疑っていたのですぐ発見して初期化しましたけど、まぁー中国のことですから何されてもおかしくない、くらいの覚悟は必要かなと思います。
標準のセットアップ画面が出たから安心!なんてことは言えませんけど、一応誠意は感じる、かな?
Hi10 Goの重量と机上での大きさ
公称値で重量600gと書いてあるのに、Amazonのレビューでは508gの写真が上がっており、絶対ウソやろ…と思っていましたが、想像よりは軽かったかな?
ないとは思うけど、もしかしたら、N4500のモデルなら508gだったのかも知れないので、ウソつき呼ばわりはよくないですね。
とりあえず、2022年6月に買ったHi10 GoのN5100モデルでは564gでした。ずっしりと重く、この重さを片手で持って長時間の読書とかはしたくないです。両手ならもちろん余裕。
大きさの参考、になるかとうかはビミョーですが、実際にこの状態で使っているので、使用例のひとつとして。
奥にあるのは31.5"のモニター32QN-600Bで、手前が10.1"のHi10 Go。
キーボードはサンワの400-SKB073で、マウスはロジクールのPebble M350です。オマケで、画面左右にあるちっこいスピーカーはCreative T60。音質良いしDAC内蔵だしBT対応してるし、万能選手って感じします。
先述したとおり、キーボードはBTマルチペアリング対応なのでFNキーでメインPC、タブレットPC、PS5を切り替えて使用。マウスのほうはマルチペアリングには対応していないのですが、2.4GHz帯(USBドングル使用)とBTの切り替えスイッチがあるため、USBドングルをデスクトップPCに、BTペアリングをタブレットPCに、とすることで共有が可能です。
このような配置で使っていると、31.5"のモニターにはゲーム画面を映しつつ、タブレットPCでは攻略サイトを見て、疲れたらHi10Goをヒョイっと抱えてベッドでごろ寝タブレット、なんてことも出来ます。
用途によっては別にAndroidタブレットでも良いんですけどね。Windowsでしか動かないアプリもあるし、Androidでしか動かないアプリは最悪スマホで使えばいいし、ということでWindowsタブレットないしノートPCは個人的に必須アイテムとなっています。
Hi10 Goの内蔵ストレージの速度
■Hi10 GoでCrystalDiskMark(内蔵ストレージ)
InkScapeやGIMPといった重めのソフトをインストールしても実用的な速度で起動するので、内蔵ストレージも早そうだなーと思っていましたが、シーケンシャルで297MB/173MB、ランダムでも48MB/24MBとなかなかの数値ですね。
たぶん内蔵ストレージはeMMCだと思うんだけど、数値的には一昔前のSSD並。
試しにまっとうな(?)SSDでもCrystalDiskMarkしてみました。
■Hi10 GoにUSB-SSDを接続してCrystalDiskMark
使用したのはサムスンの870 QVO MZ-77Q4T0Bという4TB SSDです。
あまり使わないデータは外付けの4TB HDDへ放り込んでいたのですが、4TB SSDが4万円を切っていたので衝動買い。直接アプリを起動しても十分早いので重宝しています。
CrystalDiskMarkの値はデスクトップに繋げた場合と比べると5~10%程度低いかも。後述しますが、USB-PDハブを使ったのでその影響もあるかも知れません。とはいえ、このくらいの速度になると体感では全然わかりません。
Hi10 GoをメインPCとする選択肢
個人的には3Dゲームも動画編集もするのでHi10GoをメインPCには出来ませんが、そんなに重い作業しないよ、って人にとっては十分メインPCにできる可能性を感じました。
というのも、
■Hi10GoにはPDハブが繋がるしAlternativeModeでHDMI出力も可
なのです。
この写真で使っているハブはCableCreation 7-in-1 USB C ハブです。
USB-Ax2 HDMIx1 LANx1 microSDx1 SDx1が付いていて、PDによる電源供給もできるため、USB-Cケーブル1本繋げるだけで、外部モニターと外部ストレージと有線LANとマウスとキーボードを一気に接続できちゃったりします。
特にHDMI出力できるところがポイント。USB-Cは搭載していても、Alternative Modeに対応していなければUSB-Cからの映像出力は出来ません。
MacBookなんかは当たり前のように対応しているようですが、Android系のスマホだったり、Windowsノートでも対応している機種が少ないです。
ただ、最近徐々に増えてきており、具体的には少し前に買ったLenovo Flex 550 (2in1)はAlternative Modeに非対応ながら、ほとんど同じ見た目でノート形状のIdeaPad 550はAlternative Mode対応だったりします。
新旧の違いというよりは、2in1にAlternative Modeいらなくね?という判断だったのかもですが、Windowsである以上、外部ディスプレイへの接続は需要あると思うんだよなぁー。
いずれにせよ、Hi10 GoがPDに対応している可能性は高いと思っていたものの、映像出力はできまい、と思っていただけにこれは嬉しい誤算。
(USB-Cで映像出力できずともmicroHDMIから出せば良いと考えていた)
上に掲載した写真のとおり、USB-Cケーブル1本挿すだけでデスクトップ環境に早変わりするのはとても使い勝手が良いですし、Passmarkスコア3200あるだけあって、キビキビ!…………とはいかないまでもWeb閲覧やOffice系の事務作業にストレスを感じない程度のパフォーマンスはしっかり発揮してくれました。
Windows 11がウンコ過ぎる
ぼくは基本的に新しいモノが好きだし、MS信者だし、常にWindowsのアップグレードは応援してきました。悪名高いVistaだって「まぁ慣れれば案外使えるよ」と擁護していたし、Windows 8の全画面スタートメニューなぞ非難ごうごうの中、「よくやった!すごく使いやすい!」とべた褒めしていたくらいMS寄りの思考の持ち主です。
いやホント、デスクトップにアイコンを置かず、メニューからアプリを起動するタイプの人には全画面スタートメニューは使いやすいはずなんだけどなぁ。特にタブレットとして使うなら素晴らしく使い勝手が良いよ。
あまりに評判が悪いため、スタートメニューは従来の形に戻り、その代わりタブレットモード時に全画面スタートメニューになるように仕様変更されました。2in1 PCでキーボードドッグを外した瞬間にタブレットモードになってメニューが大きくなる。マーベラス!しかも、デスクトップモードでも全画面スタートメニューを使いたい人はパーソナル設定から変更もできる。
さすが我らがMS!どちらにも配慮するとは粋な計らいじゃないか。心からそう思っていたのです。
だがしかし、Windows 11、キサマ…キサマだけは許せない。
Win11にはタブレットモードがない
タスクバーが画面下固定で、左右に移動できない時点で意味不明で絶叫したくなりましたし、エクスプローラーの右クリックメニューが階層化され、サードパーティ製のアプリのメニュー(コンテキストメニュー)が深いところに追いやられてしまい、いつもの作業でのマウスクリック回数が激増してPCを窓から投げ捨てたくもなりました。
それでもいつかは改善してくれるだろう、と。それにそう頻繁に使うわけじゃないタブレットなら良かろう、と。そう思っていたのに。
(メインPCはWindows11から10へ速攻でダウングレード済)
Windows 11にはタブレットモードがない………だと……!?
パーソナル設定の全画面スタートメニューをONにするメニューも消えています。
真ん中にちょこんとメニューが出てくるのが恰好良いとでも思っているのか、たくさんのアイコンをこの小さなちまちましたメニューからぶっとい指で選ぶしかありません。
Windows 10のようにスタートメニューにフォルダを作れたり、グループ分けできるならまだヨシとしましょう。それすらできない。なんなの。なぜこれで出荷OK出したの…?
スワイプ操作の変更がクソ
更にはスワイプ操作にも変更が加えられています。
Win10までは、画面の左端からスワイプするとタスクビューになるのが普通でした。Win8でも8.1でも10でもずぅーっとそうしてきたのです。体が覚えてしまっています。
これがWin11になると、見たくもないウィジェットニュースになります。いわゆるMSNニュースと同じ。その中のニュースをクリックするとデフォルトブラウザを何に設定していてもEdgeが起動するというクソっぷり。
これを削除するには、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、
winget uninstall "windows web experience pack"
とコンソールから削除するしか方法がありません。もちろん速攻で消しました。しかしそれでも左からのスワイプでウィジェットニュースどころか何も出てこなくなるだけで、従来のタスクビューになるわけではありません。
じゃあタスクビューを出すにはどうするのかというと、タスクバーにあるタスクビューボタンをタップするか、「三本指で画面を上にスワイプしつつ途中で止める」という非常に覚えづらい操作に変更されています。
しかも、その三本指操作自体、デフォルトでオフになっているというクソofクソっぷり。
■Bluetoothとデバイス>タッチメニューで3本指と4本指のジェスチャをオンにする
世間からWindowsタブレットはウンコと言われ続けたWin8の時代から、ぼくはWindowsタブレットを愛してきました。みんな使いこなせていないだけだよ、慣れればけっこう使い勝手良いんだよ、と思ってきました。
だが、もう一度言う、Windows 11、キサマだけは許せない。
なんだろうなぁ。MSのUIデザインの担当者が刷新されてしまったのかなー?それで引き続きが全然うまくいってない感じなのかなー。
MSのフィードバックHubを見ると、相当量のフィードバック(阿鼻叫喚ともいう)が押し寄せているので、さすがにいつかは改善されると思いますが、現時点ではWindows 11はとてつもなく使いづらいです。
Hi10 Goのハードウェアに関する文句はほとんどないのに、OSがクソ過ぎます。Win10入れられないのかな…。
まとめ
後半は終始Win11の文句になってしまった気がしますが、そこはそのうちWindows Updateで改善されると信じて、それ以外の部分について、Hi10 Goを1か月ほど使ってみた感想をざっくりまとめます。
- ◎実売26000円前後とN5100搭載Windowsタブレットとしてはとても安い。
- ◎N5100の性能、内蔵ストレージの性能共に軽作業には十分。
- ◎USB-C 2基ついてしかもPD対応、Alternative Modeにも対応。
- 〇音質はまぁ普通。声が聞き取りづらいということはない。MAX音量は小さめ。
- 〇Wifiも5GHz対応でごく普通のアンテナ精度。特別良くも悪くもない。
- 〇タッチ精度もごく普通。充電中にゴーストタッチが発生するとか、ありがちな問題もない。ただ、最初から貼ってある保護シートの触り心地が悪すぎるのですぐ剥がしたほうが良いと思う。
- △筐体の組み立て精度が悪いのか持つ場所によってはミシミシ音が鳴る。
- △N5100の問題か、少し重めの作業をすると筐体が熱々になる(持てないほどではない)
- △液晶が全体的にやや青っぽい。インテルグラフィックスで要調整(少し赤を持ち上げれば良いと思う)
- △実測重量564gはやや重く感じる。
と、こんなところでしょうか。
26,125円で買えるならとてもコスパの良い端末だと思います。
なにしろWindowsですからね、Windows。
閲覧メインであればAndroidのほうが何かと使い勝手が良いのは認めますが、例えばnginxとPostgreSQL/MySQLをインストールしてローカルWebサーバーを立ち上げたり、Notepad++やVSCodeでプログラミングコードを書いたり、はたまたGIMPやInkScapeでグラフィックを描いたり、Windowsで出来ることはとてつもなく幅広いです。
ぼくは昨年の入院時にAndroidスマホしか手元になくて、FTPができれば…!PDFの編集ができれば…!SVG画像を一部修正したい…!と悔しい思いをしました。一時帰宅してLenovo Flex 550 (2in1)を病室に持ち込んだ後は、もう家で仕事をしている環境と全然変わらず、しかもひと段落ついたらタブレットモードにして漫画読んだり、映画見たりとのんびりもできるので、2in1のありがたさをとても実感しました。
ただ、ちょぉぉっと14インチ(1.5kg)は大きすぎる気がするんだよなぁ。
それもあって、今回は10.1"にしてみたのですが、これはこれで長時間作業には辛い気もするし… うぅ~~~ん、最適サイズってどのくらいなんだろう。せっかくUSB-Cから映像出力できるのだからいっそモバイルモニター付けてデュアルタブレット、なんてのも良いよねぇ。あぁ、妄想が止まらない。
次は早くもAmazonのFire HD 10が欲しくなっていますし、まだまだ迷走しそうです。