コーヒーをがぶがぶ飲むけど味は最低限確保したい
突然ですが、ぼくはインスタントコーヒーが苦手です。
親が毎日インスタントコーヒーをがぶがぶ飲む人だったので、自然とぼくもコーヒーを飲むのが習慣になっていったのですが、インスタントコーヒーの後味が苦手でした。なんかちょっと酸味があるような、薬品っぽいような。
喫茶店で飲むコーヒーは素直に美味しいと感じました。
ただ、チェーン店の安いコーヒーでも、上司に連れられて行った喫茶室の1杯1,000円以上するコーヒーでも、同等に美味しく感じたのでぼくの味覚はひどいものだと思います。
あ、でも、コーヒー店を営んでいる知人から100gで2,000円くらいするコーヒー豆をもらったときは、さすがに香りが違うな!とは感じました。毎日飲むコーヒーにそんなにコストかけられないとは思いましたが。
コーヒーの妥協点を探る
毎日3食の食後にコーヒーを飲む、おやつの時間にも飲む。
サラリーマンをやっていた頃はブラックの缶コーヒーで済ませていましたが、1日4本、20日で80本、1本120円としたら毎月9,600円の出費と考えるとなかなかバカにできません。
若い頃は使った分は稼げばいいでしょ、とばかりにイケイケドンドンだったので気にもしませんでしたが、独立して時間に余裕が出来るとそんな細かなことを考えはじめてしまいます。まぁ主に気分転換のためですけど。なんというかガチ節約じゃなくて、ゆる節約というか、その行為を楽しむというか。
ぼくが中華系ガジェットに惹かれるのもそういう部分があるような…………と話が脱線しましたが、何はともあれ、毎日コーヒーを飲むのは必須要件。インスタントコーヒーは体が受け付けないというのも前提条件。
でも、レギュラーコーヒーなら大抵大丈夫。
それならどこまでコストを落として効率化できるか、と考えはじめるのです。
いきなり最適解っぽい1杯ドリップ式
法人化したばかりの頃はいろいろ夢を見ていたので、新宿にけっこうシャレオツな事務所を借りていたのですが、そうするとウォーターサーバーの営業がめっちゃグイグイくるんですね。
こういうの。
でまぁ、従業員もいるし、水やお湯がいつでも出るのは便利だろうし、上の水タンクは毎月持ってきてくれるっていうし、ってことで契約したわけです。
これで24時間365日お湯が確保できるわけだから、1杯ドリップ式のコーヒーが最適なんじゃないかってことで、その事務所を借りている間はずぅ~~っとこういう1杯ドリップ式コーヒーのお世話になっていました。買っていたのはAmazonではなく、アスクルさんでしたけどね。
アスクルさんは新宿だと午前中に頼めば午後に運んできてくれるんですよ。「明日来る」から「アスクル」なはずなのに今日来るじゃん、って笑っていたのが懐かしいです。
更に妥協点を探り始める
うちはWeb上で動く業務系のシステムを開発したり、その余力で作ったシステムを自社サービスにしてレンタル料頂いたり、更にその余力で出来上がったWebサイトを運営して広告費を頂いたり、そんなお仕事をしていたわけですが、あるとき気がついてしまいました。…………………事務所、いらないんじゃないの?
もともと個人事業主として働いていたものの、取引先から法人化してくれないか、と打診されて会社設立したような流され系IT企業だったものですから、よく考えたら法人名義だけあればいいじゃんね、と気がついてしまうわけです。ノマドワーカーなんて言葉が流行り始めた頃でもあったので、憧れもありました。
そうと決まれば都内の事務所だなんてコストの塊はポポイのポイです。
一応、自宅の20畳くらいのスペースにオフィスで使っていたデスクやパーテションの類を集めて、定期的に従業員や外注さんが出社できる運営方法は決めましたが、ウォーターサーバーはいらないよな、となりました。
ごめんね、ウォーターサーバーの営業さん。
今度はペーパーゴミが気になり始める
しばらく電気ケトルと1杯ドリップ式のコーヒーで満足していたぼくですが、紙ゴミが気になりはじめます。
小さいとはいえ、ペーパーフィルターって邪魔だよなぁ、と。
フレンチプレス、カフェプレス、いくつか呼び方があるようですが、挽いたコーヒー豆を紅茶の茶葉のようにお湯に沈めて、上からフィルターで濾すという淹れ方です。フレンチプレスの特徴としては、
- お湯はドバドバ注げば良いだけなので、お湯を垂らして蒸らす/少しずつお湯を注ぐ、といったドリップ式コーヒー特有の技術を必要としない。
- 金属フィルターで濾すため、ペーパーゴミが出ない。
- コーヒーオイルがペーパーに吸い取られることがないのでオイル感も楽しむことができる。
といった感じで良いことだらけに思えました。
コーヒー豆といっても、安いものなら1kg 1~2,000円で買えます。1杯あたり12gとしても1杯ドリップ式と同等か、下手したらそれ以下のコストで済むわけです。
なんて素晴らしいんだ。これは買うしか!と即ポチでした。
でも………でも、ですね。半年くらいフレンチプレス式を使ってみてわかったのは、
- 金属フィルターの網目にコーヒーカスが溜まって洗いづらい。
- 確かにペーパーは使わないが、プレス機を洗う洗剤、水道量を考えると環境に優しいと言えるのか疑問。
- 金属フィルターをコーヒーカスがけっこう抜けてきて、コーヒー自体が粉っぽい。
- そして安いコーヒー豆では味もひどい。
特に最後のが致命的でした。
フレンチプレス式ではコーヒー豆の味をダイレクトに感じられるので、良い豆なら素晴らしいですが、1kg 2,000円以下程度の特売品ではダメダメでした。
しかし、同じ安いコーヒー豆をペーパーフィルターで淹れると味がマイルドになって普通に飲めるのです。
そっとフレンチプレスの機材は台所の上棚の奥にしまい込むことになりました。
そして1000回使えるコーヒーフィルターを知る
フィルターを失くすのではなく、繰り返し使うという発想があることを知りました。どこで知ったのかは今となっては覚えていませんが、きっと、たぶん、Amazonさんの「この商品を買った人はこの商品も~」系でしょう。
繰り返し使うって、それネルドリップやん、って話ですが、あちらは布製なので洗いづらいったらありませんが、こちらはポリプロピレン製で洗うのらくちん。
はい、ドン!こんな感じ。
これはスゴイですよ。
フィルターをポリプロピレンで作ることにより、金属フィルターよりも目が細かい上に洗いやすいときた。
しかも、作りがよく考えられていて、折りたたむとフィルター、広げると上下貫通するので水が通しやすくなるって寸法です。
欠点はペーパーフィルターに比べるとお湯の通りが早すぎるという点ですね。
普通にペーパーフィルターと同じ感覚で淹れるとめっちゃ薄味になります。(経験談)
そ・こ・で、上に貼り付けたメリタ式のドリッパーの出番です。
それまでぼくはカリタ式は3穴で、メリタ式は1穴、というくらいの認識しかなかったのですが、よくよく調べてみると、メリタ式は穴の上にわずかな空洞、コーヒー溜まりがあるんですよ。
これ、どういうことかというと、「最後まで出し切ると出てしまうエグみが出ない」という点。
お湯の注ぎ始めにも若干お湯を溜めることになるので、あえて蒸らしをせずとも似たような効果が出ます。
(それでも個人的には30秒くらい蒸らしたほうが美味しいとは思います)
コーヒーカップにメリタ式ドリッパーとMille Cafeフィルターをセットして、コーヒー豆も投入し、電気ケトルか何かで沸かしたお湯をドバドバ注ぐだけで、それなりの味のコーヒーが出来てしまうんです。
これはカリタ式+ペーパーフィルターでは出来ない芸当で、ものぐさなぼくにはぴったりでした。
ペーパーフィルターのゴミが気になる、あるいはコーヒー淹れようと思ったときに限ってペーパーフィルターの買い置きがないことに気がつく、という人にはメリタ式ドリッパーとMille Cafeの組み合わせは本当にオススメです。
もひとつオマケにステンレスフィルター
はい、こちらです。
これまでの買い物と違って明確な理由があるわけではなく、ぶっちゃけセールで安かったから買ってみたレベルです。
フレンチプレスのときに金属製フィルターには懲りているのですが、このドリッパータイプのステンレスフィルターなら洗いやすそうだなぁと思ったのもあります。
実際、コレすごく洗いやすいです。一応、洗浄用のブラシも付いてきますが、使った直後ならそんなもの使わなくても水でジャー!と流せば綺麗になります。
でも、ですね。
やっぱり1穴のメリタ式に比べるとお湯の流れるスピードが早いので、注ぎ方に気を使うんですよねー。逆に言えば、きちんと淹れればきちんと美味しいですし、粉っぽさもないです。
蒸らし、や注ぐスピードを調整してこそコーヒーを楽しめるのだ、というタイプの人ならぜんぜん問題ないと思います。
少なくともフレンチプレスよりはこちらのステンレスフィルターのほうがオススメかなぁ。
まとめ
結論:ものぐさなコーヒー好きには1杯ドリップ式が最強。
ちゃんちゃん。
いやぁ……紙ゴミがどうのとか色々書きましたけど、1つ1つパックされているから、フィルターの買い置きとか気にせずに保存しておけるし、急なお客様に出すのも楽だし、ドリッパー洗う手間もないし、コストもさほど変わらなくて味も問題ないなら、1杯ドリップ式でいいよね……っていう……(;´∀`)
あれこれ試しておいて何ですが、結局うちは1杯ドリップ式を常備することにしました。
オマケ
そうそう、ちょっと脱線かもですが、コーヒーをマグカップで飲むタイプの人で、茶渋が気になるゥという人にはこちらのガラスマグカップおすすめです。コーヒー渋を落としやすくて助かっています。
香りを強調する工夫もされているので、たまぁに良い豆で淹れて、このガラスマグで飲むと幸せを感じます(*´ω`*)