IT系おじさんのチラシの裏
2018年10月~
当サイトの記事にはアフィリエイト広告のリンクが含まれる場合があります

Creative Pebbleは良いスピーカーだけど期待しすぎても良くない

昨年の5月頃買ったスピーカーなのでブログ記事にするかどうか悩んでいたのですが、つい先日、知り合いが Creative Pebble を検討しているという話をしていたので、個人的な感想を書いておくことにしました。

先に結論から書くと、Creative Pebble を買った後、1週間程度で Gigaworks T40 に戻したくらいなので、強く推奨はしません。ただ、決して悪いスピーカーではないし、可能性は感じるので、気になっている方向けにもう少し詳しく書いていきます。

PCスピーカーをめぐる迷走歴

以前、「PC/PS4/Switchでスピーカーを共有したくて試行錯誤した話という記事を投稿したとおり、PCとPS4で同じモニター、同じスピーカーを共有しようとしてアレコレ試行錯誤してきました。
※「PS4 PC スピーカー」でGoogle検索するとトップに表示されるためか地味に読まれている記事

かつてはPCにはBose Companionシリーズ(店頭での視聴で惚れて衝動買い)を使い、プレステはテレビで、という使い方でしたが、PCでゲームプレイする機会が増えるにつれ、プレステのゲームをするためだけにテレビを置いたり移動するのが面倒くせーなと感じるようになり、共有したいと考えるようになったんですね。

当時使っていたゲーミングモニターではLine Outやヘッドホンジャックが付いていなかったこともあり、USBと光デジタル入力の両方を備えたデジタルアンプを使うことでスピーカーの共有に成功したわけですが、パッシブスピーカーの魅力にやられてどんどん大型化してしまいました。

YAMAHAのNS-BP200は中高音の表現力が豊かで、低音部分は無駄に強調せず、しかしながら量感をたっぷり感じさせるスピーカーだったため、この価格でここまで満足感の高いスピーカーがあるのかと驚きました。
※当時は8,108円でした

しかし、奥行きが28.7cmもあるのが悩ましい。家庭用のPCデスクって奥行60cmくらいしかないことが多いし、我が家のデスクに至っては55cmしかありません。その机の上にNS-BP200を置くとなると非常に邪魔くさい。圧迫感がヤバイ。

NS-F210

そこで、同じYAMAHAなら音の傾向も似ているだろう、とトールボーイNS-F210を導入しました。容積は圧倒的にデカいけど、奥行きは18.6cmしかないし、そもそも床置きなのでデスクの外側に置けます。

音質については正直NS-BP200のほうが好みでした。NS-F210は容積が大きくなった分、低音の迫力が増しましたが、代わりに中高音がやや引っ込みがちになり、BGMが主張するタイプのドラマやアニメでは声が聞き取りづらく感じました。

本来は5.1chにして使うものですから、センタースピーカーがない分、それは仕方のないところでしょう。総合的には十分満足な音質だったので、このNS-F210は3~4年使っていたんじゃないかな。

…がしかし、戸建住宅から集合住宅へ引っ越すことになり、NS-F210のズンッと迫力のある低音がご近所迷惑では…と不安になってきました。

Gigaworks T40 Series II

今のPCモニターはヘッドホンジャックが付いているため、わざわざデジタルアンプを経由せずともPCとPS4でスピーカーの共有が可能です。PC/PS4とPCモニターはそれぞれHDMIで接続し、PCモニターとスピーカーは3.5mmステレオミニプラグで接続すれば良いだけの話。

なので、以前使っていた Gigaworks T40 Series II を倉庫から引っ張り出してきて使ってみたのですが、案外このくらいで十分満足できるじゃないか…と気が付いたわけです。

低音の量感はNS-F210はおろか、NS-BP200にも劣りますが、バスレフポートのおかげか、このサイズにしては迫力のある音を出してくれます。

とはいえ、実はこのスピーカーの更に前に持っていた Gigaworks T20 のほうが、背が低くて圧迫感が少ないし、低音もやや控えめで聴きやすかったなぁという印象があります。人にあげてしまったのでもう手元にはないし、買いなおすほど気に入っていたかと言われれば悩ましいところですが…。

Creative Pebbleを買おうと思った理由

Creative Pebble
※Amazonで1980円くらいで購入

YouTubeの宣伝にのせられました。

…というのは半分冗談ですが、あちこちの動画で Creative Pebble が絶賛されており、中には JBL Pebbles よりも音質が良いと評価しているところもあるくらいなので気になってしまったのは事実です。

Creative Peblleの外観

Gigaworks T40は幅11.6cm、高さ32cmほどあるのですが、Creative Pebbleは幅12.2cm、高さ11.6cmと比較的コンパクト。幅は案外あるのですが、高さが3分の1近く低くなるので、これならPCモニターの下に配置できるのでは?と考えたのです。

Creative Pebbleのパッシブラジエーター

また、パッシブラジエーター搭載という点も魅力的でした。

パッシブラジエーターは電気的に動作するパーツではなく、スピーカー内の空気振動を受けて低音を増幅させる仕組みで、小型スピーカーで採用されることが多いようですが、コストの関係かあまり見かけません。

実はPebbleを買う以前に、タブレットPC用にBluetoothスピーカーを買っていたのですが、こいつに搭載されているパッシブラジエーターが素晴らしかったのです。

パッシブラジエーターを2基も搭載しているからなのか、500mlペットボトルよりちょっと大きい程度なのに迫力ある低音が響きます。

このときの感動が忘れられず、Creative Pebbleもパッシブラジエーター搭載ならサイズ以上の低音を響かせてくれるのでは、と試してみたくなってしまいました。

Creative Pebbleのケーブル長

ちなみに、Creative PebbleにはUSBケーブルが付いていますが、USBオーディオではありません。あくまで電源確保用のUSBであり、オーディオ信号は3.5mmステレオジャックで送られます。ケーブル長は3.5mm、USB共に1.2mくらい。

内部がノイズだらけのPCから電源を取ると普通にノイズが乗ります。USB-ACアダプタ単独で電源を取ったほうが良いでしょう。

Creative Pebbleを実際に使ってみた感想

一言でいうと、残念ながら期待したほどではありませんでした。

パッシブラジエーターのおかげなのか、低音域はそのサイズ感にしてはよく出ていると思いますが、量感というか音の広がりに物足りなさを感じます。

サイズが倍くらい違うので比較するのはかわいそうな話ですが、Bose Companionシリーズや、Gigaworks T20と比べても体に響いてくるような、あるいは包み込まれるような低音とは程遠いです。逆にいえばBoseやGigaworksがあのサイズでよくそれだけの音圧を出せるものだな、という話ですけども。

低音部分については期待以上ではなかったものの、及第点…というとちょっと偉そうでしょうか…このサイズでここまで低音出てれば十分だよね感はあります。

…がしかし、自分の好みと合わなかったのが高音域がマイルドすぎる点。これはツイーター付きのスピーカーに慣れ過ぎてしまっているからかも知れません。フルレンジと2WAYを比べるのがナンセンスなのでしょうか。

音の分離感といえば良いのか、ボーカルが演奏の奥に引っ込んでしまったような感覚を受けました。このへんは好みの問題もあるので一概には言えません。2WAYスピーカーで音が分離し過ぎると女性ボーカルの声が耳に刺さる感じがして嫌だ、という人もいますし。

Creative Pebbleの設置

一方で、サイズやデザインは素晴らしい。

このときは29"のウルトラワイドモニター(29WL500-B)がタイムセールで25,480円で売っていたので衝動買いしてしまい、Creative Pebbleと並べて撮りました。
※机のサイズは横幅160cm 奥行60cm

ちょっとYouTuberの部屋っぽくないですか? 意識して恰好つけてみましたが、デジタルの電波時計がダサダサですねw

まぁそれはともかく、写真のようにモニター下にスピーカーが置けると、デュアルモニターにしてもスピーカーが邪魔にならないので、そこはとてもありがたかったです。

まとめ

PCスピーカーをめぐる迷走歴のほうを熱く語ってしまい、Creative Pebbleに関してはサラっと流した感じになってしまいましたが、実際1週間ほど使ってみて、やっぱり慣れないなぁ、と手放してしまったので、こんな感想になります。

スピーカーレビューでよくある「このサイズからは考えられない音質が…っ!」みたいなセリフは基本期待しないほうが良い、ということがよくわかりました。

当たり前ですけど、置くスペースがあるならスピーカーは大きければ大きいほど良い。パッシブラジエーターや、CreativeのBasXPort技術でサイズ感から予想するよりも迫力のある低音が迫ってくるのは確かですが、音圧や音の広がりという意味ではやっぱりエンクロージャーの大きさが大正義だよなぁ、という印象。

1980円という価格を考えたら十分すぎる音質なんですけどね。二度見するレベルで安い。

音質にそこまでこだわりはないけれど、液晶モニター内蔵のスピーカーはさすがに勘弁してくれ、という人には普通におすすめして良いスピーカーだと感じました。

尚、もう少し高くても良い、という人になら Creative Inspire T10 をオススメしたいです。

更に高くて良いというなら、Bose Companion 2 Series IIIはPCスピーカーのド定番なのでオススメできます。ぼくは初代を使っていました。

更に更に設置スペースも十分あるよ、という人なら、Edifier R1280Tもイイ。

これも実際使っていましたが、聞き疲れしない素直な音質で、良く言えばフラット、悪く言えば面白みのないスピーカーでした。スピーカーでの味付けなんて迷惑なだけ、という人には良いと思う。

Amazonのレビューで、Boseからの乗り換えでBoseのほうが音がしっかりしていたように感じる、と書いている方がいますが、それはそうだろうな、とぼくも思います。

PCと一緒に使うスピーカーは音質云々だけではなく、設置場所の問題もあるので、なかなか難しいですね。ぼくのスピーカー沼はまだまだ続きそうです。

関連記事

開放型ヘッドホンならAKG K702がコスパ高いと思う

先日、知人のヘッドホンが壊れたので新しいのを探していると聞き、久しぶりにヘッドホン熱が出てきました。 うちの場合、基本的にはデスクトップシアター…というのも恥ずかしいですが、32"の液晶ディスプ

コメント

新しいコメントを投稿する

[新規投稿]
 
TOP