EaseUS Todo PCTrans Freeでアプリのデータ移行を試してみた
今回、EaseUSさんから「EaseUS Todo PCTrans Free」を使ってみない?(意訳)的なお声をかけて頂いたのですが、アプリの環境移行については前々から興味があったので、ホイホイと提案にのって使ってみることにしました。
先に結論から言ってしまいますが、「前々職、情報システム部門で働いていた頃にこれがあればもっと楽できたのにっ!!」というのが素直な感想です。
EaseUS Todo PCTransって何?
一言で言うとWindows用のPC引っ越しソフト。
詳しくはパソコン データ移行参照。
…なんだけれど、理由は後述しますが、個人向けというより企業向けだと思うなぁ、これは。
ざっくりと機能を挙げると以下のとおり。
- PCからPCへネットワークを経由してアプリを移行する
- ローカルディスクにイメージファイルを作って、そこからアプリを移行する
- ローカルディスク内で別のドライブにアプリを移行する
ほかにも機能はありますが、実際使ってみてこの3つが主な機能だと理解しました。
EaseUS Todo PCTransのインストール
無料版をDLして試してみたので、一応インストールの手順を貼っておきますね。[次へ][次へ]とクリックするお馴染みのウィザードですけども。
■EaseUS Todo PCTrans FreeのHPから[無料ダウンロード]を選択。
■アイコンを作るか、カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加するか聞かれるのでお好きなのを選んで[次へ]
特に難しいこともないセットアップでした。
EaseUS Todo PCTransの画面と機能
EaseUS Todo PCTrans Freeを起動すると、下記のような画面が表示されます。左側のメニューがそれぞれの機能になっているので、ひとまず全部貼りますね。
1番目の「PCからPCへ」はネットワーク経由でPCの環境を移す機能ですが、別段新しいPCを買ったわけではないので今回はスルーします。
3番目の「アプリ移行」については一応試したのですが、CドライブからCドライブの別ディレクトリへの移行をしたらどうなるのだろう…という好奇心に駆られて実行してしまい、動作はしたのですが、別段ディスク容量を空けるという目的は達成できず、やり直そうにも二度と実行できなくなったのでひとまず放置。
4番目と5番目のシステムクリーンナップと大容量ファイルクリーンアップも試しましたが、正直これはPCTransに関係ないオマケ機能じゃね?と思うので割愛します。フリーソフトでよくある機能ですしね。
ということで、今回メインとなるのは2番目の「イメージ転送」のお話。
EaseUS Todo PCTransのイメージ転送でアプリ移行
イメージ転送のメニューを選ぶと「イメージを作成」か「復元」のどちらかを選ぶ画面になるため、まずは作成を選びます。
画面ではイメージ名に「test」と付けていますが、つけなくても日付と時間を勝手に付けてくれます。
また、保存場所には拡張子PCTという名前のイメージファイルが作成される感じです。
イメージファイル(PCT)に含めるアプリやファイルを選択します。
ただ、フリー版の場合、アプリ2個までと500MBまでの制限があるため、アプリだけ選ぶことにしました。
というか、500MBの制限って…。500GBの見間違いじゃないよな?と何度も見直しましたw
実際にアプリを選んでみたのですが… 500MBまでしか許可されていないためちっこいアプリしか選べません。いまどきChromeブラウザですら400MB超えてますし…。
ぼくはPCの初期化が趣味という変人なのですが、いつも使うテキストエディタ(Notepad++)やアーカイバ(WinRAR)等はお気に入りの設定があり、PC初期化した後にセッティングしなおすのが面倒だと思ってたんですよね。
そこで、このソフトでイメージ化できればPC初期化した後の作業が楽になると思ったんです。
その目論見どおり、ここで作成したイメージファイル(PCT)を別PCへ持っていき、復元したところ、いつもどおりの設定が復元。
おぉこのソフトええやん…!!と思ったのですが…
機能制限が厳しすぎる
そもそもアプリが2つまでで、500MBという制限もキツイのですが、一度使うともう二度と使えないのですよ。
意味わからないですよね? ぼくもわかりませんwww
というのも、スクリーンショット撮る前に一通りの機能を試そうと思ってソフトを触っていたんです。普通ですよね?
そのときにイメージ作成なんかも試しました。
なので、そのイメージを削除して、もう一度イメージ転送をやろうと思ったらコレ(上のエラー)です。
え、なに、1度でもPC移行したら、「アプリ2つまで」の制限に引っかかるっていうこと?
試しにEaseUS Todo PCTrans Freeをアンインストールしてから、再インストールして試してもアプリ移行のカウントは残っているのかもうイメージ転送は使えませんでした。
なので、先述のスクリーンショットも中途半端で終わってしまったのですw
まとめ
可能性は感じるソフトなれど、Free版の制限が厳しすぎ!
これにつきます。ソフトの着眼点は素晴らしいと思うのですよ。
この記事の最初にも書きましたが、ぼくは昔情報システム部門で働いていたこともあり、会社に300台くらいあるPCの管理をしていたんですね。
部署ごとにまとめて5台とか6台とかPCの入れ替えが定期的に発生するのですが、HDDのイメージコピーで環境を作るには限界があるんです。
OSのライセンスキーを書き換えなければいけないというのもあるし、そもそもせっかくOEMで付いてきてるOSを削除して、ボリュームライセンスのOSで上書きするなんてナンセンスでしょ?
法人向けのモデルであればOSなしのPCは当然ラインナップされているのですが、毎回法人向けばかり納品されるとは限りません。このへんは会社によって考え方が異なるでしょうけれど、ぼくがいたところは機種選定が部署ごとの上長の判断に委ねられていたため、法人モデルでは困る、個人向けモデルを納入してくれ、というケースがありました。
そのため、OSがインストール済みのPCが納入され、そこに会社で使うアプリのインストールを手作業で行う、という最高に面倒くさくて非生産的な作業を繰り返しやっていたわけです。
そんなとき、このEaseUS Todo PCTrans Freeがあったらどれだけ楽ができたか…っ!
Pro版が3,980円だそうですが、そのくらい情報システム部門の労働時間が短くなるのなら安いものです。あ、そういう使い方だと39,800円のほうになるのかな? まぁどっちゃでも仕事量的には誤差ですw
だがしかし、個人向けとしてはどうなんだろうなぁ。
Free版がアプリ2つまでっていうのが、どうにも使い勝手悪すぎだと思います。
3,980円だったら個人でも買う人多いと思うけど、今の状態だと1度アプリ移行したらおしまいなわけで、お試しにすらならないと思います。
そこんとこもうちょい緩和してよEaseUSさん!