オートバスで長年蛇口を使ってなかったら石灰化して大変なことになった話

オートバスって便利ですよね。

ボタンひとつで自動的に適温適量のお風呂を入れてくれる。蛇口をヒネる必要が全くありません。お引越しする前までそんなオートバスを長年使ってきたわけですが、貸家にするにあたって設備を点検していたところ、蛇口がまわらなくなっていることに気が付きました。

オートバスの湯船に付いている蛇口は石灰化しやすい

お風呂に限らず、キッチンや洗面所でも水を使うところならどこでも同じですが、蛇口付近に白く石灰化したウロコのような塊がこびりついているのを見たことがあると思います。

これは見た目そのままにスケール(=Scale=ウロコ)と呼ばれるモノですが、水道水に含まれるカルシウムやミネラル成分が固まったモノなので、飛び散った水を放置して蒸発すると必ず発生します。

普段使うところならサッとひと拭きするだけですし、蛇口もしょっちゅうまわしているから、その石灰化によって蛇口がまわらなくなる、なんてことは稀ですが、オートバスは話が別。

なにしろ蛇口をまわさない。飛び散った水をきちんと拭いていたとしても蛇口の中までは確認しない。そして徐々に蛇口の中にあるスピンドルの隙間に入った水が石灰化し、まわらなくなる、というワケです。

※スピンドル

それでも無理やり蛇口をまわすとスピンドルが折れる

ちと汚い写真で申し訳ないですが、こちら。

蛇口を無理やりまわして折れたスピンドル

はい、無理やり蛇口のハンドルをまわしてこのザマです。

まぁ、正直オートバスに蛇口なんてなくても困らないっちゃ困らないので、埋めることも考えました。

でも、どうやって埋めるのか? 折れたのは片方の蛇口だけなので、もう片方も折るの…?w いやいやそれもどうなの…と自問自答しつつ、まぁここはプロに聞いてみよう、となりました。

個人業者だと一体型の蛇口には対応してくれないことが多い

水まわりのトラブルで有名な業者はいろいろありますし、ポストにマグネット付きの広告カード(電話番号付き)がしょっちゅう投函されていますが、あまり良い噂を聞きません。

出張料で法外な金額を請求されたとか、トイレのトラブルで数十万取られたとか。ただの噂だけではなく、自分の親からも実際に使ってみた感想を聞いたことがあったので、とりあえず、広告宣伝が過剰な全国展開している水道サービスはナシだな、となりました。

そうなると、ぼくの中ではインターホンの工事でお世話になったくらしのマーケットくらいしか知識がありません。

ここはここで、いわゆる仲介サービスなので、マージンを20%くらい取っていかれるので少し割高になるとか、業者の方に聞いたことがありますが、まぁそれはそういう仕組みなのだから仕方ないです。ツテがない以上、20,000円が24,000円になったとしてもそこは良しとしよう、と探し始めました。

そして、くらしのマーケットのシステムを使い、近所の業者に絞り込んで3~4社(といってもほとんどが個人)に写真を送って声をかけてみました。スピンドルが折れてしまったのですが交換できませんか、と。

………が、まさかの全滅。キッチンや風呂場の洗い場側の蛇口なら交換できるけれど、ユニットバスに付いた一体型の蛇口の交換は対応できない、と異口同音におっしゃられます。

最後のところでようやく「うちでは対応できないので、ユニットバスのメーカーに相談されるのが良いでしょう」とアドバイスをもらい、あぁなるほど!メーカーに相談という方法があるのか!と気が付きます。

ヤマハリビングテックはトクラスへ社名変更されていた

うちのユニットバスはヤマハリビングテック製なのですが、検索してもヤマハリビングテックがない…。

あれぇ…と思ったら、2013年にヤマハグループを離れ、トクラス株式会社になってました。おおう…。
https://www.toclas.co.jp/

しかし、問い合わせ自体はとてもスムーズでした。

まず修理依頼をするためにはユニットバスの商品ID(物件No)というものが必要なのですが、これはヤマハリビングテック時代のものでもOKで、普通に対応してくれるとのこと。よかったー。

ただ、商品IDが書かれた場所を探すのが大変でした。電話受付の担当者に言われるがまま、ユニットバスの扉や、蛇口の周辺、ユニットバスの横に貼ってある番号を伝えるのですが、どれも違う。

それぞれ扉の商品番号だったり、蛇口の型番だったりで、ユニットバス全体の商品IDとは異なるらしいのです。風呂場ひとつでこんなにも型番であふれかえっていることに今更ながら驚き。

そうして何度か電話口でやりとりしている中で、ようやく、洗い場から壁への立ち上がり部分に商品IDがあることがわかりました。

もうね、洗い場に這いつくばって見ないとわからないような場所ですよ。ともあれ、無事商品IDがわかってよかった。

あとは蛇口のメーカーがKVKとわかったのでその旨を伝え、対応できる業者をトクラスから派遣してくれることになりました。

折れたスピンドルは専門業者もお手上げの状態だった

そしてトクラスから派遣された水道修理の業者がやってきたわけですが、開口一番「うわぁ…これは無理かも…」。

まず、スピンドルが折れていること自体が問題ではあるのですが、そこまでならまだ対応のしようはあるらしい。

普通なら専門の工具で折れたスピンドルでも外すことができるそうなんです。

ところが、実はこの状態になる前に、家庭にあるペンチで外せないものか試行錯誤してしまっていたんですね。

これをやらなければもっとずっとスムーズに修理が進んでいたのに…。

うちにきた修理業者の人はよくしゃべる人で、ひとつひとつ状況を話しながら作業してくれたのですが、その作業時間は実に1時間。

そう、1時間ずっと「こりゃ無理だわー」「うーん、こうしてみるかな…」「いやーやっぱ無理だわー」「うーん、もう一度やってみるか」「ダメだわー。お客さん、こりゃ無理だよ」と何度も何度も話しかけられ、ちょっとこちらもウンザリして「いやぁ無理なら仕方ないので…」と諦めることを提案したのですが、文句を言いつつも頑張ってくれる業者さん……。さっき無理だって貴方が言ったのにw

面倒な人なのか、親切な人なのかよくわかりません。いや、結論から言うと全くもって親切な人だったわけですが…。

はい、1時間の大格闘の末、無事スピンドルを新品に交換して、蛇口がくるくるとまわるようになりました。

こちらが修理の明細。

うお、やすっ!!と思わず声に出そうになりました。

1時間の大格闘を見ているだけに技術料4,500円で良いのかよ…と思ってしまいます。部品代と出張費と消費税をあわせてもわずか9,115円

この水道業者いわく、今回トクラスからの依頼だから来たけれど、普通に直接依頼されたら請けないレベルだそうです。

マジかー…。

同じような使い方をしていたらまた石灰化するので、定期的に蛇口をまわすなり、水がかからないようにするなり、気をつけて使ってほしいとのこと。

まぁ、また蛇口が固まったとしてもスピンドル折らなければここまで大変じゃないけどな!ガッハッハみたいに笑ってました。すんません…ホントすんません…。

おしゃべりで文句屋な修理業者でしたけど、仕事はきっちりこなす職人気質な人でした。

こんな人がきてくれてホントよかった。

まとめ

  • オートバスでは蛇口を使わないため、石灰化で蛇口がまわらなくなる可能性が高い。
  • 定期的に蛇口をまわすなり、蛇口付近に水がかからないようにするなり、普段から気をつけたほうが良い。
  • 仮に蛇口がまわらなくなったとしても、よほどの自信がない限り、自分で修理しようとせず、とっととメーカーの修理サービスを頼ったほうが良い。
  • 特に専門工具をかます部分を家庭用のペンチでナメさせてしまうとお手上げ状態。最悪、ユニットバスまるごとの交換100万円コースになる。

といったところでしょうか。

ぶっちゃけ、1時間の修理作業中、これはもうダメか、とユニットバスのリフォームについてググったりしてましたw

たった蛇口一個のために、まだまだ使えるユニットバスを50~100万円かけて交換するなんて本当にバカらしいですから、オートバスの蛇口の石灰化には気をつけましょ。

ちなみに、蛇口周辺の石灰はアルカリ性なので、クエン酸で柔らかくすることができるそうです。定期的にクエン酸で清掃するのが良さそうですね。

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