戸建で地上波見るならフレッツテレビよりアンテナ建てたほうが良いという当たり前の話
最近、自分の家に地上波デジタルと4K対応のBS/CSパラボラアンテナを立てたのですが、なんでもっと早く決断しなかったのかと早く行動しなかったことを地味に後悔しました。
フレッツ・テレビにするかアンテナを建てるか悩んでいる人の参考になればと思い、CATV→フレッツ→アンテナ工事と進んできた経緯などを書き記しておきます。
電波障害地域のCATVは無料
ぼくのおうちは17年くらい前に建てた新築分譲の一戸建なのですが、このあたりは電波障害地域でアンテナを立てても高層ビルに遮られてテレビが映らない(あるいは乱れる)地域だったため、CATV(ケーブルテレビ)が無料で提供されていました。
(実際は電波を遮っているビルのオーナーがお金を払っていたとか聞きます)
なにぶん昔なので、CATVの工事にお金がかかったのかまでは記憶していないのですが、たしかインターネット回線もついでに申し込んだので、なんやかんやでお金は取られたと思います。
まぁそれは良いのです。アンテナなしでテレビ番組が見られるのは快適だし、無料で見られるのなら文句はないです。ついでにJCOMの営業の口車にのってちょっとチャンネル契約とかも試しましたがw それも良いです。
問題は東京スカイツリーが建ってからの話です。
東京スカイツリーのおかげで電波障害地域ではなくなった
そう、東京スカイツリーのおかげで電波が遠くまで飛ぶようになり、電波障害地域が激減したそうです。うちもその地域のひとつ。ありがたいことです。
ありがたいことではある、のですが、今までタダで使えていたCATVが有料になります。この話も8年以上前なので、うろ覚えで正確でなかったら申し訳ないのですが、地上波を見るだけのプランでも有料だったか、そもそも地上波だけを見るプランがなかったか、ともあれ、JCOMからの説明を受けて、まったくこれっぽっちも納得できなかった記憶だけがあります。
アンテナを建てたくない気持ちもあった
まず、アンテナ工事を依頼したこともなければ、工事をしたという友人知人から話を聞いたこともないため、工事料金がどのくらいかかるものなのか、まったく想像もつきませんでした。
インターネットで検索すれば相場は出てきますが、3万円だとか6万円だとか、アンテナの種類によって違うとか、やっぱりよくわかりません。
そして何より、子供の頃、台風で実家の屋根に建っているアンテナが折れて、その修理にてんやわんやしていた家族たちを見ていたので、アンテナそのもののイメージがよくありませんでした。
住宅密集地だし、アンテナが折れて隣の家を破損とかしたらどうしよう、とか。
フレッツ・テレビを知る
ちょうどインターネット回線はフレッツ光を使っていたので、そのパンフレットでフレッツ・テレビなるものを知ります。
最初はオンデマンド動画配信サービスのひとつなのかと思っていましたが、よくよく見ると地上波デジタルを受信してインターネット回線を使って再送信しているというじゃないですか。
しかも月額660円ほどで使える、と。
普通なら無料で見られるテレビに対して月額を払うというのに多少の抵抗はあったのですが、JCOMの月額数千円という契約プランを見た後だったこともあり、妙に安く感じました。
年間7,920円ですし、4年使っても31,680円くらい。アンテナの工事費よりは安いだろう、と申し込みました。
実はフレッツ・テレビも工事費がかかる
はい、こちら。
2011年8月当時のフレッツ・テレビの工事明細ですが、共聴設備接続工事(テレビ視聴2台以上)という謎の項目に19,800円。ブースターの設置工事に12,000円。
合計31,800円かかっています。
なんじゃこりゃ。
そもそも戸建ての場合、テレビアンテナの端子がある全部屋の線が屋根裏あたりに集合していて、そこに分配器があります。そこにブースターが必須なわけですが、CATVを使っていた頃にだってブースターは使ってました。
たしか15,000円くらいCATVのブースター代として払った記憶があります。
しかし、フレッツ・テレビの工事の人によるとCATVとフレッツ・テレビのブースターは仕組みが違うので、流用できない、と。「はい、これが外したブースターです」と特に使い道のない古いブースターを手渡されました。
まぁ、CATVだった頃はアナログで、今はデジタルなのだからそんなものなのかな…。アンテナ建てるときにブースターはそのまま使えるのだろうし、実質19,800円の基本料を払ったと思えば良いか…と自分を納得させました。
(8年後、このブースターは地デジアンテナに使えないと知る)
フレッツ・テレビが月額750円に値上げ
最初に契約した頃は「4年使ってもアンテナの工事費よりは安いし~」とのたまっていたぼくですが、気がつけば8年も契約していました。
つまり、フレッツ・テレビの月額利用料だけで660円×12ヶ月×8年=63,360円です。
初期費用の31,800円をあわせると95,160円。
地デジを見るために10万近く払ってるとかwww
…………いや、ぜんぜん笑えないから(´・ω・`)
それが更に値上げというのだから、もうフレッツ・テレビを使う理由はありません。
そもそも引っ越しをする予定があるので、解約はするつもりでしたし、貸家にした後は借り主さんと相談かなぁーと思っていましたが、大事な借り主さんにフレッツ・テレビを使わせてなるものか、くらい腹が立ってきたので、アンテナ建てることにしましたw
インターネットでアンテナ工事の見積もりを取ってみる
ググったら1件目に出てきて、Google広告も出していて、HPを開くと「日本最速!最安値!」と出てくるところで見積もりました。
当たり前ですが、そんなところが最安値なんてまったく思いません。広告費がめっちゃかかっているハズですから。
ですが、対応は早いだろうと考えてメールフォームから問い合わせをしてみたところ、10分後にはメールの返信(自動返信じゃないですよ。ちゃんと中の人からの返信。)があり、30分後には電話が鳴りました。
うわぁ、こりゃ営業攻勢すごそうだなと警戒しましたが、そんなにしつこくなかったので一安心。
メールの内容では二種類書いてありますが、簡単に言うと、
- 屋根の上に付ける昔ながらのアンテナの場合は5万円くらい。
- 壁面に付けられるデザインアンテナの場合は6万円くらい。
とのことです。
宣伝文句だろうとわかってはいたことですが、HP上に書いてある「15,000円」という金額は何なのか、と電話口で聞いたところ、「それは工事費ですから」とのこと。
アンテナ代で23,000円、ブースター代で22,000円、工事費で+10,000円、配線や防水作業で5,000円の計6万円。
お高いですねぇ…と思わず電話口でぼやいてしまいましたが、「これでも他所よりずっとお安いですよ」とすごい自信です。とりあえず検討してみます、と電話を切った後、ほかのところでも見積もりを取ろうと探してみました。
アンテナ工事の相場は6万円くらいで間違いはないらしい
口コミ情報や、アンテナ工事をした実体験のブログなどを見ているとアンテナ代、ブースター代に工事費を含めた料金が6万円というのは高くも安くもない相場くらいの料金らしいことがわかってきました。
じゃあ仕方ないかな、と思いつつ、もう何件かは見積もりとってみないとねーということで、「アンテナ工事」で検索して1ページ目に出てくるところに手当たり次第に申し込もう、と思ったのですが…………
んー、ステマっぽくなるからリンクは貼らないほうが良いのかな。でもまぁ実際に申し込んで気に入ったんだから良いよね。
あれよあれよというまに、このあさひアンテナに依頼することになりました。(アフィとかではないので宣伝するつもりはありません)
https://asahi-antenna.jp/電話口での確認内容がわかりやすいと安心感がすごい
あさひアンテナもメールフォームでの申込みをしたのに電話がかかってくるというぼくの嫌いなパターンだったのですが、「すみません、アンテナ工事のことで確認したいことがあったのでお電話させてもらいました」という出だしで、職人っぽいというか、営業らしくない語り口調に惹かれてしまったんですね。
アンテナが設置できそうな場所の確認や、まわりの建物の確認をされ、「お客様の家から北東方向がスカイツリーなんですけど、そっちにはどんな建物が建ってますか?」とか「3Fのベランダは南西方向は空いてますか?」とか、工事する人にとっては当たり前なのかもですが、質問の内容が具体的でどんなことを気にしているのかがわかりやすかったんですよね。
最終的に「断言は出来ませんが、いける…と思います。チャレンジしてみましょう。お伺いしてやっぱり設置できないとなった場合でも出張料などは頂きませんので、明日お伺いしても大丈夫ですか?」という話が出るまで金額の話が一切なし。
ちょっと怖くなったので、「あの、それでおいくらくらいかかるのでしょうか?」と聞いたところ、「…んー、そうですね、5万円+税でどうですか?」と今気がついたくらいの話し方でちょっと笑いそうになったくらい。
最初は少しでも安いところで依頼するぜ!と意気込んでたのに、なんかそういう人間っぽいところを見せられると、「あ、じゃあそれでお願いします」となってしまいます。
いやそもそも、最初に問い合わせたところに比べて1万円も安いしね。
そして設置された地デジアンテナとパラボラアンテナ
CS/BSは南西方向に向ける必要があり、地デジアンテナは東京スカイツリーの方角に向ける必要があります。
そうなると、我が家の場合、二箇所にわけて設置する必要がありました。
屋根の上に設置するなら、両方のアンテナを同じ場所に、というのも出来ますが、壁面に付けられるなら絶対壁面のほうが良い(台風等の影響的に)ので壁面にしてもらいました。
これが地デジのデザインアンテナなのですが、すっごい小さいのね。壁面というか何というか、面じゃなくて柱にすら付けられそうなくらい。
最初は3Fのベランダに地デジのアンテナもパラボラアンテナも設置するという話だったのですが、この2Fのベランダも東向きなので、出来ればこっちにお願いしたいと頼んでみたところ、快く電波状態をチェックしてくれて無事設置となりました。
3Fのほうが雨や風の影響が強いのとカラスなどが来ることもあり、若干不安だったんですよね。
まぁ、パラボラのほうはどっちみち3Fじゃないと南西方向が開いてなかったので、3Fなんですけど。
住宅が密集しすぎていて、引きの写真が撮れなかったのですが、これが3Fのベランダで南西方向に向けて設置してもらった4K/8K対応のBS/CSパラボラアンテナです。
風雨を防ぎづらい場所なので、さっきのデザインアンテナほどの安心感はありませんが、それでも昔ながらの八木式アンテナよりは安定しそうなサイズ感なので、ホっと一息。
2Fに地デジアンテナ、3Fにパラボラアンテナを設置したことで追加料金が発生するのじゃないかと警戒しましたが、電話口で言われたとおり、5万円+税ですべてのアンテナ工事完了でした。
フレッツ・テレビに10万払ったのは何だったんやって話です。
工事に要した時間は45分くらいだったかな? エアコンの工事並でした。
ブースターのゆくえ
CATVのブースターはフレッツ・テレビでは使えないということで、棄てられたわけですが、じゃあフレッツ・テレビで設置されたブースターは流用できないのか聞いてみたところ、これもまた結局使えないとのことで、返されちゃいました。
フレッツ・テレビにブースター代として12,000円も払ったのになぁ。
ちなみにこのTCF30L2というのがフレッツで使っていたブースターなのですが、Amazonで見たら4230円くらいで買えるみたい。だからどうしたってこともないですが、レビューによるとフレッツ・テレビの調子が悪くなって自分でブースターを入れ換えた人もいるようです。
まとめ
フレッツ・テレビを検討する人にはいろいろな事情があると思うのだけれど、ぼくみたいにアンテナ設置が高そう、台風とかあったときに面倒くさそう、という理由だけでフレッツ・テレビを選んでいる人、あるいは選ぼうとしている人もいると思います。
でもデザインアンテナならコンパクトで壁面に設置できるから暴風雨でもビクともしないよ!フレッツ・テレビも結局工事費で3万くらいかかるからアンテナ工事とさほど変わらんよ!というお話でした。