Gmailをmbox形式でバックアップ(エクスポート)する方法
今までGmailのバックアップといえば、Thunderbird等のIMAP対応メールクライアントで接続してローカルに保存するくらいしかないと思い、実際ずっとそういう運用をしてきました。
でも実はGoogleアカウントのメニューからGmailをmbox形式でバックアップできるらしいのです。IMAP運用していないアカウントもあるので、これ幸いとさっそく試してみました。
mbox形式とは
電子メールの保存形式のひとつで、メールボックス内のすべてのメールがずらずら~とプレーンテキストで保存されている単純な形式です(フォルダ構造も含む)。汎用的なフォーマットなので多くのメールクライアントがインポート/エクスポート時にmbox形式を選べる…………と思います。
少なくともThunderbirdにはmbox形式のインポート機能がありますし、Outlookにはmboxからpstファイル(Outlookの保存形式)への変換ツールがあります。
また、Windows Liveメールがサポートしているeml形式へ変換するツールもあったハズなので、ひとまずmbox形式でバックアップさえしておけば、ほかのメーラーへ移行したくなったとしても困らないでしょう。
Gmailをmbox形式でバックアップする手順
Gmail右上のアカウントアイコンをクリックし、青い[Google アカウント]ボタンをクリックします。
下へスクロールしていくと[データをダウンロード]というメニューが出てくるのでクリック。
[自分のデータをダウンロード]というページが表示されますが、デフォルトでは全てのGoogleサービスにチェックが入っており、膨大なバックアップ量になってしまうので、いったん[選択をすべて解除]をクリックして、クリア。
そのまま下へスクロールしていくと[メール]が出てくるので、右にあるチェックボックスのチェックを付け、青い[次のステップ]ボタンをクリック。
[アーカイブ形式のカスタマイズ]画面が表示されるので、エクスポートタイプやファイル形式を好みに合わせてカスタマイズして最後に[アーカイブを作成]をクリック。
ここでは解説のために[1回限りのアーカイブ]を選択しましたが、[1年間2ヶ月ごとに定期的にエクスポート]も便利そうです。
アーカイブ作成をクリックすると最後に[メールのデータのアーカイブが現在準備中です]という画面が出るので、あとはほっといて完了メールが届くまで待てばOK。
しばらく待つと下記のようなメールが届くので、メール本文中の青い[アーカイブをダウンロード]をクリックしてダウンロードページを開きます。
今回はテスト用のアカウントを使ったのでメールボックスが空っぽでサクっと完了しましたが、5年以上使っているGmailで試したときは完了メールが届くまで30分以上かかったと思います。
まとめ
- Gmailはmbox形式でバックアップ(エクスポート)することができる。
- 手順としては[Googleアカウント]→[データとカスタマイズ]→[データをダウンロード]→[メール]をチェック→[アーカイブを作成]。
- しばらくするとアーカイブのダウンロードページへの案内がメールで届く。
といった感じでした。
先述したとおり、テストなので[1回限りのアーカイブ]としましたが、[1年間2か月ごとに定期的にエクスポート]を選んでおけば2ヶ月に1回、自動的にバックアップが実行され、そのダウンロードリンクが送られてくるので、なかなか便利そうです。
また、バックアップ用途ではなく、GmailからThunderbirdへ移行しようかな、というときなどもmbox形式なので、利用しやすいですね。
それにしてもこんな便利機能を今まで知らなかったなんて…ちょっぴりショックです。