コンプレッサー式の除湿機では最も静かとも言われるIJC-H65はかなりオススメ
鉄筋コンクリート造のマンションって湿度が高くなりやすいんですよねえ。しかも、ここ1週間以上、雨か曇り空ばかりで外も内も蒸し蒸しします。
湿度計も68~70%を示していて、非常に不快。湿度60%を超えてくるとダニも大量発生しますし、なんとかしなければいけません。
騒音の大きな除湿機は避けたい
昔はドライエリアのついた地下室付きのおうちなどに住んでいたものですから、除湿機にはけっこうお世話になってきましたし、その実力もよくわかっています。
しかし、ここ7~8年は木造のおうちで居室が3Fということで、それほど湿度には困っておらず、しかもそのときに持っていた除湿機がコロナのCD-P6312という機種で騒音が大きかったため、だんだんと使わなくなってしまいました。
コンプレッサー式の除湿機って、要はエアコンの室外機を部屋の中で動かしているようなものなので、コンプレッサーの作動音(ブォォーンという低音)がかなりうるさいです。
ファンの音もけっこうしますが、それはサーキュレーターあるいは扇風機の中~強くらいなので、耳元に置くとかしない限りはそっちはそれほど問題ありません。
しかし、こののCD-P6312という機種は設計に欠陥があるのか、本体自体が共振してビビリ音がすごいの。コンプレッサーのブォォーンのあとにビリビリビリと全体が振動してとても我慢できない。
サポートに連絡してメーカー修理にもきてもらって多少マシにはなりましたが、寝室どころか、仕事場の端っこに置いておくだけでも気が散ってダメなレベル。
Amazonのレビューによると分解して調整したら共振がなくなった、なんて話もあるんですけどねー。メーカー修理の人でも直せなかったモノを不器用な自分が直せるとは到底思えず、そのまま処分してしまいました。
住んでいたおうちでは湿度60%を超えることは滅多にありませんでしたし、超えたら超えたで窓全開にして扇風機まわせば落ちたので。
気密性の高いマンションは湿度が上がりやすい
鉄筋コンクリート造に住んだのは何もはじめてではなく、以前にも住んでいて、その気密性の高さ、冷暖房の効きの良さを知っていたからこそ今回もRC造で検索条件を絞り込んでまで新居を決めたのですが、湿度については盲点でした。
以前マンションに住んでいたときは平日は寝るために帰っているだけでほとんど会社にいましたし、土日は土日で出かけていたので、夏の湿度の高さに気が付かなかったのかも。
今回のマンションでは自宅で仕事もするため、ほとんど一日中おうちにいますし、このところの悪天候で、明らかに肌がべとつくというか、湿気の多さを体感できるレベルだったので、これはおかしいぞ、とようやく気が付いた次第(;´∀`)
なにしろ湿度計を見ると常に68~70%くらい。湿度計が壊れてしまったのではないかと場所を移動してチェックを繰り返しちゃいました。
(でも湿度計って意外と壊れやすいので、予備を買っておこうかなとは思っています)
最も静かな除湿機
またコロナと同じような騒音に悩まされるのかー、でもその前に使っていた三菱の除湿機はもうちょっと静かだったよなー、などと悩みつつ、除湿機のレビューを漁っていると、こんな有益な情報が。
あくまで「コンプレッサー式としては」という枕詞が付きますが、弱風運転時の静音性は最も良好なモデルの一つだと思います。
しかもこの方、コロナやシャープなど、複数のコンプレッサー式除湿機をお使いの経験があるようです。
ということで、「KIJC-H65」をキーワードに更にレビューを漁ってみたところ、複数機種でのテスト結果などもたくさん出てきて、そこでも静音性においてはトップクラスの評価を受けている機種だとわかりました。
じゃあもうこれしかないよね。
だって、除湿性能に違いはあるけど、どれもこれも1日数リットル単位で除湿してくれるだけの性能はあるんだもの。何日もかけて500mlしか吸わない除湿剤とはレベルが違います。いえ、まぁ、除湿剤は除湿剤でクローゼットの中や下駄箱の中で大活躍するんですけどね…。
しかし、KIJC-H65を調べていくと、IJC-H65というわずかに型番が違う除湿機もひっかかります。写真を見る限りほとんど同じに見えますし、アイリスオーヤマのページで仕様表を確認しても違いがわからない…。
どうやら、このKIJC-H65とIJC-H65は本当に色違いなだけみたい。シャンパンゴールドかブルーか。
販売価格を見るとIJC-H65のほうが安いようですし、個人的にもブルーのほうが好きなので、IJC-H65のほうをポチることにしました。
アイリスオーヤマの除湿機、IJC-H65が到着
ででん。
箱自体は63×38×26cmと大して大きくはないのですが、すごく重いです。なにしろ本体重量が9.7kgですからね。箱は10kg以上ありそう。
中身は本体と説明書のみ、というシンプルな構成。
大きさがイメージしやすいように椅子と並べてみました。除湿機としてはけっこうコンパクトじゃないですかね。
取っ手含めて高さ53cmくらいです。
正面拡大。
横幅は32cmくらい。ちょっと大きめのリュックサックみたい。
横から見るとこんな感じ。
奥行きは20cmくらいですかね。ちょっぴり太っちょ。
奥行きだけでいうとコロナのCD-S6318あたりのほうが17cmくらいでスリムなんですよね。
レビューによると静音性は高いという話ですし、コロナの旧機種を持っている人のレビューによると断然新機種のほうが静からしいので、アイリスオーヤマとどちらにするか最後まで迷いました。
………………………でもやっぱり、前回のCD-P6312があまりにあまりな騒音だったのが記憶から離れず、コロナを選ぶことができませんでした(;´Д`)
IJC-H65の後ろはこんなふうに吸気口になっており、その下にタンクの取り出し口があります。
操作パネルはこんな感じ。電源スイッチ、除湿設定、スイング設定、タイマー設定とシンプルな構成です。
除湿設定の「衣類乾燥」はフルパワーで3時間動作した後、1時間ごとに湿度を検知してまだ湿度が高いと1時間ずつ延長するモード、「自動」は湿度55%を目標に除湿と送風を自動切り替えするモード、「標準」は連続除湿するモード、「弱」はなるべく静かに動作するモードです。
あとで騒音計アプリの結果も掲載しますが、弱モードはホントに静か。
また、どのモードであっても切り忘れ防止のため最大12時間で電源はオフになります。これはありがたい。除湿機の中では消費電力少なめとはいえ、160Wくらいの消費電力はあります。1kw 27円で計算すると、1時間あたり約4.32円。1日消し忘れたら103.68円ですから、けっこうバカにできません。
残りの切りタイマーやスイングについてはわざわざ説明するまでもないですね。操作パネルに書いてあるまんまです。
IJC-H65のタンクを引き出すとこんな感じ。タンク容量は2.5リットルと、性能(5.5リットル/日)のわりには少なめでしょうか。
でも、タンクが大きいと今度は満水になったときに運ぶのがしんどいので、2.5リットルもあれば十分じゃないかな。
タンクの排水口にはこのように三角形のフタが付いています。ここからドバドバ捨てる感じ。
タンクに持ち手が付いていないので運びづらいかなと思いましたが、タンク自体が小さいので鷲掴みに出来るくらいでして、特に不便は感じませんでした。
IJC-H65の裏面にある吸気口フィルターを外すとこんな感じ。カバーの裏面には申し訳程度のフィルターが付いていますが、んー、これは表面に使い捨ての換気扇用フィルターでも貼り付けたほうがメンテが楽になるんじゃないかなぁ。
今度百均で換気扇用のフィルターを買ってこようと思います。
IJC-H65の騒音計測
計測といっても騒音計を持っているわけではないので、スマホの騒音計アプリで計測してみました。ホンマモンに比べると7dbくらい誤差が出るらしいですが、絶対値は信用できなくても、モードごとの騒音値の差は参考になるのではないかなと思います。
使ったアプリはこちらの「デシベルX」
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.skypaw.decibel&hl=ja
ランドリーラックに洗い終わったばかりの洗濯物を干した状態で、IJC-H65にくっつくくらいの距離にスマホも置いて計測開始です。
尚、除湿機動作前の部屋の騒音値は約33db。
「弱」モードの騒音値
弱モードでは約43.6dbでした。
ファンの音はほとんどせず(静音サーキュレーターの静音モードより静か)、コンプレッサーのブォォーンという低い音だけがします。小型冷蔵庫が置いてある感じですね。
「標準」モードの騒音値
標準モードでは約46.2dbでした。
コンプレッサーのブォォーンという低い音は全く変わらず、ファンの出力が上がり、ファン音にかき消される感じです。つまり、この46.2dbの騒音はほぼファンの音のみですね。
「衣類乾燥」モードの騒音値
衣類乾燥モードでは約48.3dbでした。
こちらもコンプレッサー音の変化はわからず、ファンの出力のみ上がったイメージです。
いやーすごいね。どれも静かだね…。
価格コムのレビュワーさんと同意見で、「コンプレッサー式としては」という枕詞は付けざるを得ないですが、今まで使ってきた除湿機の中ではダントツで静かです。
あくまで「コンプレッサー式除湿機としては」なので、除湿機使ったことのない人が聞いたら、普通にうるせーじゃん!と思うかも知れませんw あと慣れていても、これを寝室の枕元に置く気には到底なれません。
そのくらいの動作音はしますが、ホント、除湿機としては十分静かですよ。枕元に置いて寝るのは厳しいですが、部屋の端っこで動作させるくらいなら普通に眠れそうです。
これは買って良かったわぁ…。
IJC-H65の除湿能力
除湿能力にさほどこだわりはないので、オマケレベルのチェックしかしていませんが、一応書いておきます。
- 湿度68%の6畳くらいの部屋で「標準」モードでスイッチオン → 30分後、湿度58%まで低下
- 1畳程度の洗濯機部屋に3日分の洗濯物(シャツ5枚、短パン2枚、靴下下着類3セット、バスタオル、タオル)を干し、「衣類乾燥」モードでスイッチオン → 6時間後、すべての衣類がカラッカラ
除湿能力にも何の不満もございません。
肌がべとつかないって最高だし、部屋干しがわずか6時間に短縮されるのも素敵です。