IT系おじさんのチラシの裏
2018年10月~
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楽天アフィリエイトレポートの注文明細からリンクを生成するブックマークレット

今回は楽天アフィリエイトをやっている人向けの話ですが、あの成果レポートの画面、使い勝手がちょっと惜しい気がしませんか?

前に比べたらだいぶマシになったんですよ。以前は売れた件数や金額、店舗別の報酬みたいなサマリーしかわからず、具体的にどの商品が売れたのかすらわかりませんでした。

楽天アフィリエイトからアンケートが届いた際、どの商品が売れたのかが一番大事である、ということを切々と書き綴ったのですが、同じような意見が多かったのか、その数か月後に今のレポート画面になったのには驚きました。たまには楽天もやるじゃん(何様)

アフィリエイトで注文明細が大事な理由

特定のジャンルに特化したサイトと、うちみたいな雑記ブログでは使い方が少し違ってきますが、どちらにせよ、どんな商品が売れたのかは大事です。

例えばゲームのレビューサイトを運営していた場合、過去1か月以内にどんなゲームが売れたか、実際のレポートを元に表示すればそれだけでコンテンツになります。これは単なるゲームの売れ筋ランキングではなく、そのサイトの訪問者に売れた商品である、というのが大事なところです。一口にゲームのレビューサイトと言っても、(特に個人でやる場合は)オープンワールド系、FPS系、シミュレーション系等々、ある程度ゲームジャンルが偏ったりしますよね。

そしてそういう偏ったサイトにアクセスにくる人同士はやっぱり趣味が似ている部分があるため、とある訪問者が購入したゲームは、また別の訪問者が欲しがる可能性が高くなるわけです。Amazonで言うところの「この商品を買った人はこの商品も買っています」ならぬ「このサイトに来た人はこんな商品も買っています」みたいな。

一度、Amazonのページに飛んでくれればあの手この手のマーケティングが実行されますが、まず興味がなければクリックなんかしないわけです。だからこそ、自分のサイトで実際に売れた商品の一覧を表示していくのは大事。

雑記ブログでも同じことが言えます。この場合はカテゴリがバラバラなので、より詳細に分類する必要があります。うちのブログなどは特に気分で更新しているので、プログラミングの話をしていたと思ったら、突然エアーベッドについて語りだしたり、そうかと思えば今度はゲーミングチェアのレビューをはじめたり。レビューであればそのレビュー対象の商品へのアフィリエイトリンクを貼るのが王道ですが、昨今は商品の入れ替わりがとても激しいです。

ですから、紹介していた商品が数か月後にはとっくに廃盤になっているケースも多い。しかし、訪問者は廃盤になっていたとしても欲しい気持ちを抑えきれず、新しく出た後継商品や、似通った商品を買っていくケースが多いのです。その場合、古くなった商品へのリンクを貼り続けているよりも、実際に売れた後継品のリンクを貼ったほうが、より一層クリック率が高くなるのはご理解頂けるかと思います。

そんなわけで、どんな種類のサイトであろうとも、アフィリエイトの成果レポートにはどの商品が売れたのか、しっかりと記録してもらわないと困るのです。

楽天の注文明細レポートの問題点

無駄に熱く語りましたが、どの商品が売れたか、という情報がアフィリエイターにとってどれだけ重要か伝わったでしょうか。

さて、下記のとおり、楽天アフィリエイトのレポート画面でも「注文明細」という画面で個別にどんな商品が売れたのか見られるようになりました。これは素晴らしい。

…………が、大変惜しいことに、ここから即座に商品リンクを作ることが出来ません。

例えば、ほかのアフィリエイトサービスではCSVでダウンロードしたときに、売れた商品の一覧とその商品のアフィリエイトリンク、更には画像へのリンクまでCSV内に入っていたりします。楽天アフィリエイトのレポート画面でもCSVのダウンロードは出来るのですが、実際に使ってみてぼくは唖然としました。CSV内には発生日、ショップ名、商品名、売上、成果報酬、まで入っているのにリンクが一切ないのです。せめてアイテムIDでも入っていれば手動で作れるのに…。

成果が少ないうちはピンとこないかも知れませんが、売れ始めると目まぐるしく売れ筋商品は入れ替わります。アクセスの多いサイトなどでは「今、当サイトで売れてる商品の一覧」をほとんど毎日のように更新しなければ間に合わないほどです。

だから、いちいち商品ページを開いて→URL作成画面に貼り付けて、アフィリエイトのリンクタグを取得する、とかやってられません。

実際、「puppeteerでAmazonのレポートページに自動ログインしてSSを撮る」で解説したとおり、うちではAmazonのレポートページからCSVを自動DLしてアフィリエイトタグを生成して、自分の運営サイトへ貼り付けるところまでを全自動化しています。

注文明細レポート画面を使いやすくするブックマークレットを作ってみた

さて、じゃあ楽天アフィリエイトもpuppeteerで自動ログインしてタグを自動生成するか、という話ですが、今回はそこまでやりません。なにしろpuppeteerのインストールとかマニアックでしょうし、技術者ではないアフィリエイターにとってはハードル高くなりそうですし。

というわけで、今回は簡単なブックマークレットでレポート画面を使いやすくしてみました。
※ブックマークに登録して使うJavaScript

まずは↓のリンクをブックマークバーへドラッグ&ドロップして登録。

楽天レポートにボタン追加

そして楽天レポートの[注文明細]画面を開いた後に、先ほど追加したボタンをクリックします。
楽天アフィリエイトのレポートページ

楽天レポートにリンク生成ボタンを追加する

すると、このとおり、「リンク生成」というボタンが追加されます。

あとは、好きな商品の横にある「リンク生成」ボタンをクリックすると、このとおり商品リンク作成画面が開くという寸法。

これならいちいちURLをコピペして貼り付ける手間がないので、多少は作業が楽になるのではないでしょうか。

ホントは画面に表示されている商品を一括でタグに変換したいところですが、テキストリンクならまだしも商品写真も表示するとなると商品ページから取得するか、楽天のAPIを使うしかないので、ちょっと今回は手抜きしました。

ブックマークレットのソース

非常に単純ですが、ブックマークレット(JavaScript)のソースも掲載しておきます。
javascript:(function () {
	let tbl = document.getElementById('order_report_table');
	for (let i = 1; i < tbl.rows.length; i++) {
		let elms = tbl.rows[i].cells[6].getElementsByTagName('a');
		if (elms.length) {
			let url = 'https://affiliate.rakuten.co.jp/freelink?l-id=affiliate_PC_top_flink&u=' + elms[0].href;
			tbl.rows[i].cells[0].innerHTML += '';
		}
	}
})();

このスクリプトから改行コードを除去して、Aタグにしたのが先ほどの「楽天レポートにボタン追加」というリンクです。

楽天レポートAPIもあるっぽい?

これは余談ですが、楽天レポートのページを見ていて気が付いたのですが、どうやら内部的には楽天レポートAPIがあるようです。

というのも、楽天アフィリエイトにログインした状態で、下記のようなURLを叩くとJSON形式でレポートが返ってくるんですね。

https://affiliate.rakuten.co.jp/api/report/order?order=asc&offset=0&limit=100&date=2022-03

order=ascは昇順、という意味でしょうし、offset=0はスタート位置、limit=100は100件分、date=2022-03は2022年03月分、という意味でしょう。

ブラウザで開いただけだと見づらいと思うので、配列に変換するとこんな感じ。

Array
(
    [total] => 17
    [rows] => Array
        (
            [0] => Array
                (
                    [date] => 2022-03-13 14:12:42
                    [amount] => 15744
                    [item_id] => 10016191
                    [is_gm] => 
                    [item_type] => 0
                    [purchase_device_type] => 3
                    [item_name] => 【全国 送料無料】【10枚以上1枚単位】タイルカーペット サンゲツ 50×50 25×100 NT-350 NT350 激安 50cm角 長方形 制電 耐候 ペット 防音 無地 ライン グラデーション チェック 花柄 雲柄 全89色 床材 パネルカーペット
                    [shop_name] => カベコレ・壁紙コレクション
                    [me_id] => 1302369
                    [genre_id] => 100804
                    [pb_alias] => 
                    [link_type] => 1
                    [pb_id] => 
                    [rate] => 30
                    [shop_url] => http://www.rakuten.co.jp/kabecolle/
                    [item_url] => https://item.rakuten.co.jp/kabecolle/ysant350/
                    [click_device_type] => 3
                    [genre_name] => インテリア・寝具・収納
                    [rewards] => 472
                    [status] => 0
                )

            [1] => Array
                (
                    [date] => 2022-03-12 21:49:34
                    [amount] => 2530
                    [item_id] => 10055575
                    [is_gm] => 
                    [item_type] => 0
                    [purchase_device_type] => 3
                    [item_name] => 1年保証 エアーベッド ツイン 幅 97cm x 185cm 厚さ 23cm 選べるポンプセット エアベッド エアーマット エアーマットレス 電動ポンプ 空気入れ アウトドア 寝具 マットレス エアマット 簡易ベッド 車中泊マット 車中泊 キャンピングマット FIELDOOR ★[送料無料][あす楽]
                    [shop_name] => マックスシェアー maxshare
                    [me_id] => 1201798
                    [genre_id] => 101070
                    [pb_alias] => 
                    [link_type] => 1
                    [pb_id] => 
                    [rate] => 40
                    [shop_url] => http://www.rakuten.co.jp/maxshare/
                    [item_url] => https://item.rakuten.co.jp/maxshare/a08100/
                    [click_device_type] => 3
                    [genre_name] => スポーツ・アウトドア
                    [rewards] => 101
                    [status] => 0
                )
        )
)

長いので最初の2件分だけですが、実際にうちの楽天レポートにあったタイルカーペットやエアーベッドの売上データが入ってきています。

PHPでも何でも良いので、楽天へのログイン処理とHTTPのGETが使えるプログラミング言語で叩いてあげれば簡単に取れるので、ここのitem_urlから売れ筋商品の一覧を生成する、なんてのもひとつのやり方かも知れませんね。

まとめ

  • アフィリエイトレポートでどの商品が売れたかという情報はとても大事
  • 楽天アフィリエイトでもレポート画面に注文明細が追加されたが、ここからリンクを生成するのが面倒
  • ひとまずブックマークレットで「リンク生成」を一発で出来るボタンを追加してみた

といったところでしょうか。ちょっと楽天のリンク生成で処理が遅いし、やっぱりもう少し自動化したい気がしますね~。

毎朝自動的に楽天レポートを見に行って、すべてのリンク生成をした上で、あとはどれを掲載するかだけ手動で選ぶ、みたいな導線が良いでしょうか。

うちではどういう運用にしようか、考え中です。

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