kobo Aura ONEの大画面は魅力的だけどソフトはイマイチ
元々、Androidタブレットでtorne mobileを使ったり、Amazon Prime Videoを視聴していたので、その延長でKindleアプリで漫画なんかも読んでいました。
Prime Readingが始まったことにより、買うのを躊躇していた実用書なんかもちょいちょい読むようになって、読書熱が再燃。何年も小説なんか読まない生活が続いていましたが、ここ最近は寝る前の読書がすっかり習慣になってしまいました。そうなると、目に優しいと言われるE-Ink端末も気になってくるんですよね。
そんなとき、ちょうどkobo aura ONEのコミックEditionが発売すると聞いて予約してまで購入してしまいました。いや、Prime Reading使ってるならKindleに行くのが普通なんでしょうけど、7.8インチという大きさに惹かれちゃったもので…。
そんなkobo aura ONEを購入してから10ヶ月ほど経ったので感想など少々。
良かったところ
- E-inkは印刷されているかのように綺麗で、横から見ても濃淡が変わることもなく、太陽や部屋の照明が写り込むこともないので、最高の読み心地。
- Androidタブレットとは比べ物にならないくらいバッテリーが持つ。
- epub形式のファイルならPCとUSBケーブルでつないでそのままほおりなげるだけでkobo端末で読めるのは手軽で素敵。
- のんびりと半身浴をしながら読書できるのは至高。防水じゃないタブレットをジップロックに包んで使っていたが、やはりちゃんと防水のある端末だと安心感が違う。
- 紙のように………とまではいかないが、7.8インチというサイズを考えると実測重量231gというのは十分軽い。
気になったところ
- タッチの反応が悪く、文字の選択などが難しい。せっかく辞書機能が付いていても使おうとは思わない。
- E-ink特有のリフレッシュがやはり気になる。設定で変更はできるが、小説の場合、章の切り替わりごとに、漫画の場合は毎ページごとに画面のリフレッシュが入る。これをしないとどんどん文字の残像が残るので仕方ないのだが、気になってしまう。
- バッテリーの持ちが良いとは言っても公称値の数週間、というのはさすがに盛りすぎ。注意書きにこっそり書かれているが1日30ページ程度を想定しているため、毎日1時間以上読書する場合は1週間ちょいで充電が必要だった。
- 文字サイズは変更できるもののけっこう大雑把な調整しかできず、行間も更に細かく設定したいのだが、かゆいところに手が届かない。Android用のkoboアプリのほうが融通が効くし、もっと言えば小説家になろう専用のなろうリーダーというアプリのほうが細かく見やすく設定できるくらいなので、なろう小説に至ってはAndroidでいいや、と思ってしまう。(epubに変換しないと読めないし)
まとめ
E-inkが紙に印刷したように美しく目に優しいというのは本当で、届いた直後どころか、今でもE-inkの画面を眺めてはウットリとしてしまうことがあります。
この点においては本当に買って良かったと思っていますが、タッチ感度、文字調節等、ソフトウェアの面で正直びみょーだなぁと感じるので、万人にオススメできるかというと悩ましい。
特に漫画メインの人の場合、見開きで読みたいとか、カラーで見たいとかあるだろうし、まだまだAndroidタブレット、あるいはiPadのほうが良いんじゃないかなと思います。特にiPad mini 4とか軽量(約298g)ですしね。
一方で、小説や実用書メインでがんがん文字を読むタイプの人にはE-inkは素晴らしいですよ。長時間読んでいても液晶に比べるとかなり目に優しいですし、毎日充電するのは煩わしいと感じている人にはE-ink端末は良いと思います。
ただなぁ…。せっかくの電子書籍なのだからもうちょっと細かく文字サイズと行間設定やページ番号の表示設定を出来たらなぁ、と思っちゃうのです。ファームウェアのアップデートで対応してくれると良いのだけれど。どうなんですかね。