突然尻から血が出て診察受けたら腸内憩室出血で即入院になった話(3日目)

前回記事の続きです。

前回までのあらすじ

深夜に突然お腹が痛くなったぼくはトイレへ駆け込むも下痢と共に便器が真っ赤になるほどの出血に驚愕。

6時間に渡り計6回ほどの血便となり、意識が遠のく症状もあったため近所の診療所へ。

診療所では憩室出血が疑われるものの検査に時間がかかるため、今すぐ大きな病院へ行くよう勧められる。

すぐにタクシーで病院へ向かったものの、受付で一瞬意識を失い、担架で診察室へ運ばれる事態に。あれよあれよという間にレントゲン、CT、身体測定等の検査が済み、そのまま入院、内視鏡手術を受けることとなった。

無事、内視鏡手術で止血処理をしてもらい、病室へ移されるが38度以上の発熱もあったことからコロナ疑いということで、個室へ隔離。同日中にPCR検査を受け、翌日にはPCR検査の結果が陰性と判明。

これで本来なら4人部屋へ移るところ、病床に空きがないということでもう1日個室で過ごすことが決定。事務員から入院手続きの書類などを渡されるが、入院費用の連帯保証人や、緊急連絡先として2名分記入する必要があることに困惑する。

更に入院期間の予定が1週間と想像以上に長い上、最低でも4日間は絶食する必要があるとわかり、意気消沈のまま入院1日目が過ぎていくのであった。

入院2日目:引っ越し準備

入院2日目の朝、看護師さんから大部屋(4人部屋)の空きが出来たとのお知らせが届きます。

看「良かったですねー!これでこの部屋から出られますよー。」
僕「ありがとうございます。部屋自体は広いし最高なんですけどねー。」
看「たしかに(笑) 昼前くらいに4人部屋の準備が出来るので荷物まとめておいてくださいねー。」
僕「着の身着のまま来たら入院になっちゃった感じなので荷物もないです。」
看「そうでした。あのときはスタッフも大慌てでしたよー。」

すみませんでした(涙)

知らぬところで(病院内で)有名になっているようですが、どれだけ恥ずかしくとも耐え忍ぶしかありません。気を失う直前まで病院に行かなかった自分が悪い。

さて、大部屋に空きが出来たとのことですが、まだベッドを整えている最中なので、お引越しはお昼ぐらいになる様子。

といっても本当に着の身着のまま来院した状態なので持っていくものも大してありません。

ちなみに大小のタオル類は1日あたり250円で病院からレンタルされます。これは任意ではなく強制。普段は任意らしいのですが、コロナ禍ということで感染対策のため必須。

寝間着については任意ですが、1日あたり506円でレンタルできるというのでこれも借りました。毎日洗濯済みのタオルと寝間着が届けられるなんて、なんだか贅沢な気分。

あと必要なものといえば下着類ですが、これはレンタルできないし、病院の売店にも売っていないそうです。隔離云々関係なく、入院患者と親族の面会すら禁止されている状況(もちろんコロナ禍が理由)なので、いったいどうすれば良いのかと聞くと…

看「親族に頼んで受付まで持ってきてもらってください」
看「直接面会はできないので私たちが代わりに受け取ってお持ちしますので」

マジか。

Amazonって病院にも届けてくれるかな?などと一瞬考えるものの、そんなアクロバティックなこと考える前にダメ元で兄弟にお願いしてみようとメールしてみました。

あまり仲良くないというのもありますが、距離的にもけっこう離れているので本当にダメ元です。しかし、なんとか時間とって届けてくれるとのこと。同居しているわけでもないし、家の鍵を渡して取りに行ってもらうというのも二度手間なので、下着類だけコンビニでもなんでも良いので数枚まとめて買って受付まで持ってきてもらうことにしました。

あとUSB充電器も。今は手元にスマホしかないため、普段はパソコンで書いている取引先へのメールも、慣れないフリック入力で頑張っている状況。バッテリーがなくなってしまったら本当に困ります。

1Fにある売店まで出歩けるようになったのに、そのすぐ先の受付までは行ってはいけないことになっているため、顔も合わせず、宅配業者のように届けてもらうことしか出来ません。逆の立場だったら絶対嫌がるだろうなぁ、と思ったのでせめてちょっと多めに交通費や手間賃を振り込んでおくことにしました。このへんはスマホでちょちょいと出来るから便利な時代よね。

大部屋への移動

お昼になったのでとうとう大部屋への移動です。

過去、一度も入院したことはないものの、お見舞いくらいはしたことがあります。ただ、親父も祖父も祖母もみーんな末期ガンで個室だったため、病院の大部屋へ入った経験がほとんどありません。たぶん知人の見舞いで1度あるかないか。

実は入院中ヒマだったので、ネット上の知り合いとメールのやりとりをしており、病院の大部屋については少し知識を仕入れていました。いわく、

  • 大部屋はパーティション等で仕切られているからあまり話しかけられたりはしないと思う
  • ただ、こちらの物音にうるさい人や、いびきがうるさい人がいるとストレスになるかも

とのこと。

なるほどなるほど。ぼくは人付き合いが苦手で一人で働けるように起業したくらいだし、できることなら個室が良いけれど、さすがに1日33,000円は厳しい。仮に6泊7日だとしたら、33,000×6日=198,000円。………いやいやいやwさすがに差額ベッド代でそんなに払えませんがな!

そもそも、高校生の頃は全寮制の学校だったため、1部屋に5人詰め込まれて生活していた経験もあります。当時はベッドだって三段ベッド。二段じゃないですよ、三段ですw 冷暖房もないコンクリートの床に鉄製の机とベッドがあるだけの監獄みたいな環境。何か辛いことがあってもあの頃よりはマシ、といつも思えるので良い経験だったとは思っています。だから、残り4日間くらいどうということはないハズ。

そんなこんなアレコレ妄想しているうちに大部屋へ到着しました。

看「こちら新しくこの部屋へ入られる○○さんです~」
僕「…よ、宜しくお願いします」

まさか入るときにわざわざ同室の方々へ紹介してくれるとは思わず、一瞬たじろいでしまいましたが、みなさんにこやかに挨拶してくれたので、なんとか挨拶を済ませることが出来ました。

パッと見、みなさんぼくよりも一回り以上年上の方々のようで落ち着かれている印象なのでまずは一安心。イビキについては夜にならないとわからないけれど、イビキの大合唱と輪唱でもはじまらない限りは大丈夫でしょう。

パーソナルスペースとしてはおよそ2メートル四方程度でしょうか。ベッドと小さなロッカーと机で一杯一杯。そこを分厚いカーテンで囲まれている感じですが、清潔だし意外と落ち着きます。

これでパソコンさえあれば仕事もできるし暇つぶしにも困らないのになぁ、などと考えていると驚いたことに仏頂面先生がやってきました。

仏頂面の医者とその笑顔の謎 part3

医「ちょっと話したいことあるから、時間いいかな?」
僕「え!…あ、はい」
医「ここじゃ何だからこっちへ」

え、なになに!

ここじゃ話せないって、悪性のポリープでも見つかった!?こ、こわい…。

戦々恐々としながら仏頂面先生の後ろを付いていきます。それにしても先生の歩く速度が早い。

ぼくは慣れない点滴スタンドをごろごろ転がすのに必死。やはり看護師さんやヘルパーさんはこちらの歩く速度に合わせてくれてたんだなぁ。こういうとこ、看護師さんって気遣いイケメンだよねぇ。

そして患者相談室みたいな名前の書かれた部屋に入るとソファの対面を勧められます。

医「この写真を見てほしいんだけど、これこの前の内視鏡で撮った写真ね」
僕「あ、はい。これが僕の腸内…。」
医「うん、ここが普通の部分で、こっちが憩室。」
僕「うわ、超真っ赤…。」
医「憩室出血って血管が飛び出してきているようなものなんだけど、君の場合、数がすごく多い」
医「これも、これも、これもそう。数え切れない。」
僕「…。(声も出ない)」
医「一応、見える範囲でアタリをつけてクリップで留めたのね。これがクリップ。」

あまりの衝撃映像に一瞬声も出ませんでした。自分の腸内が血だらけなのも衝撃でしたが、クリップで留められている絵面もすごい。

僕「あの、こんなに憩室ができた原因は…」
医「体質とか加齢とか色々あるけど、原因の特定は難しい。」
僕「ぼくわりと便秘気味なので食物繊維摂ろうと思って、だいぶ昔から毎日野菜300g以上食べてますし、イヌリンも摂取してるし、整腸剤も飲んでいるんですが、むしろ食物繊維とりすぎが原因ってことは…?」
医「ないね」

あ、そこはバッサリ言い切るんだwww

医「気になるところは脂肪肝くらいかな」
僕「あ、それは自覚しています(笑)」
医「油モノを控えることと、元気になったら運動をもう少ししたほうが良い」
僕「なるほど、わかりました」

※その名のとおり肝臓に脂肪が貯まること。ぼくは身長160cm 体重64kgの軽肥満です

仏頂面先生、相変わらずの仏頂面でニコリともしないけど、今日の先生は饒舌だぞ!こんな日もあるんだなぁ。

医「それでこの表が血液検査の結果なんだけど、これが君のヘモグロビンの値」
僕「ほうほう」
医「初診で君のカルテがないから正確には言えないんだけど、仮に成人男性の一般的な血液量だったとしたら、現在全血液の15%ほど失われていることになる(にやり)」

血か!!血なのか!!このひと、血が絡むと楽しそうに笑うんだ!こええよwww

僕「え、えぇぇ、そんなにヤバイ状態でしたか」
医「うん、今も危ないよ。止血したって言っても見えてる範囲で止めただけで全部は止めきれない。後は腸の自己修復機能に頼るしかないんだ。」
僕「…。」
医「もし今すぐに出血がはじまってしまったとしたら、輸血は必要になるし、場合によっては腸の半分くらいを取り出してつなぎ替える必要すら出てくる。」
医「だから、出来る限り絶食して腸の機能回復に努めてほしい。」

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

この人、やっぱりすごい医者だ。仏頂面でちょっと血が好きすぎる気配がするけど、普段が忙しすぎるだけでこうした場面ではきちんと説明してくれるし、今頑張らないと将来どんな事態になってしまうのか、ちゃんと警告してくれる。この先生は信頼できる。

僕「あの…こんなこと聞いた後ですごく言いづらいのですが…」
僕「仕事残したまま緊急入院になってしまったので、数日以内になんとか1~2時間だけでも外出許可を頂けない…で…しょうか」
医「…。」
医「…明後日、採血をするからその値次第だな(にやり)」

やはり血が絡むと笑うのかwww

こんな状態でも仕事を気にするのかと笑われてしまうかも知れませんが、タイミング悪く、20年来のつきあいのある取引先から頼まれている仕事があり、ノートパソコンとリモート環境さえあれば病室でもこなせるため、どうしても一瞬だけ出社したかったのです。

20年といえばぼくが起業する前、個人事業主としてやっていた頃からのつきあいです。その当時からただの一度も納期を破ったことはなく、今更やぶったところで信頼関係がくずれるとは思えませんし、事情を説明すれば先方だって快く了承してくれるでしょう。

でもそれじゃ自分が納得できない。今回の件は自分の不摂生が招いたことだし、あらかじめ自分に何かあったときのバックアップ手段も用意しようと思えば出来ていたハズ。だから、多少無理して出来るならやってしまいたい。

ワーカホリック気味な仏頂面先生だったらわかってくれるのではないか、そんなふうに思って説得したのでした。

突然尻から血が出て診察受けたら腸内憩室出血で即入院になった話(4日目)へ続く。
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