突然尻から血が出て診察受けたら腸内憩室出血で即入院になった話(4日目)

前回記事の続きです。

前回までのあらすじ

深夜に突然お腹が痛くなり、下痢と共に便器が真っ赤になるほどの血便がおよそ6時間に渡って計6回も出て困惑するぼく。

翌朝近所の診療所で診察を受けたところ、憩室けいしつ出血が疑われるため大きな病院へ行くことを勧められ、その足でタクシーを拾い、病院へ向かった。

しかし、病院の受付で説明を受けている最中に一瞬気を失い、担架で診察室へ運ばれ、その日の夕方から内視鏡手術を受け、そのまま入院することとなってしまう。

無事、内視鏡手術で止血処理をしてもらい、病室へ移されるが38度以上の発熱もあったことからコロナ疑いということで、個室へ隔離。同日中にPCR検査を受け、翌日にはPCR検査の結果が陰性と判明。

ところが、大部屋に空きがなく個室からの移動が出来ないとのことで2日間はそのまま個室で過ごしながら入院手続きを進め、4日間の絶食と1週間の入院が必要なことを知る。

そして入院2日目、大部屋への移動後、主治医から声がかかり、このときはじめて自分の腸内にクリップが留められており、一歩間違えば輸血や腸の切除という大事になっていた可能性を知る。

安静にしなければならない、と理解する一方、仕事を残したまま緊急入院になってしまったぼくは何とか1時間程度でも帰宅できないものかと頭を悩ませつつ、入院2日目も過ぎていくのであった。

入院3日目:ひたすら寝不足

ぼくは寮生活の経験もあるから大部屋でも平気と言ったな。

…………………あれは嘘だっ!!

…いや、嘘じゃないんですけど、いやぁ~~~、イビキの輪唱ってすごいんだね、知らなかったよ。

2日間個室に入っていて3日目にようやく大部屋へと移動になったくらいですから、そりゃもう病室は満室状態。

ぼくのほかに先客が3名いらっしゃるわけですが、皆様寝付きが大変よろしいようで、21時の消灯時間から30分も経たずに寝息が…いえ、もっと正確に言うならイビキが聞こえ始めます。

そこまで繊細ではないので、イビキくらい大したことはないと思っていたのですが、それが3箇所から発生するとイビキのサラウンド効果が凄まじい。360度イビキの森。まさかぼく以外の3人全員がイビキの能力者とは!

「ンガ~…ンガガ~!…ンゴッ!!」
「……スゥー…ンゴ!…ゴゴゴゴォ…フガッ!…スゥー」
「………………ンゴォォォ…ゴゴゴゴォ…………………………………フンガガッ!」

え、いま息止まらなかった!?大丈夫!?と少し不安になるようなリズムに加え、多少落ち着いてくるとカエルの歌よろしく、ンガー、ンゴーの輪唱がはじまります。右から、前から、斜め前から、3方向の波状攻撃。

…………………ね、眠れん。

仕方がないので、音を立てないようにそっとベッドから出て、ゆっくりとスクワットなどをしてみます。まだ点滴を外してもらえないので、あまり激しい動きは出来ませんが、少しでも体を疲れさせないとこの大音響の中眠ることなどできません。

ただ、0時を過ぎたあたりでしょうか。消灯から3時間くらい経つと徐々に1人2人とイビキを出す人が減っていくことがわかりました。

なるほど、眠りの浅いノンレム睡眠時にイビキをかいているのかもなぁ。それにそもそも、ぼくは寝るのが遅いから気がついただけで、自分だってイビキをかいているかも知れません。集団生活はお互いに迷惑を掛け合うもの。仕方ない仕方ない。

さて、イビキを出している人が1人まで減ったようなので、このくらいなら寝られそう、と横になったところ、ふとイビキが全く聞こえなくなりました。おぉこりゃいいや、起床時間までまだ5時間はあるからそれだけ眠れれば十分、とようやくウトウトしはじめます。

ガサゴソ…ガサゴソ…ガタッ…シャー……ガチャッ!

………ようやくウトウトしはじめたタイミングで隣の人が起き出し、トイレへ入ったようです。この病院のトイレは各大部屋に1つ設置されているため、真っ暗な室内でトイレの扉を開けるだけでピカーッ!と明かりが差し込んできます。

あぁ~、あと少しで眠れそうだったのに… まいいや、トイレが終わったら静かになるだろう。

そう思ったのですが、トイレから戻った隣の人はベッドに入った次の瞬間、

「…ンゴォォ……ゴゴゴォォォ!!」

おまえはのび太かwww

思わず心の中でつっこんでしまい、すっかり目が覚めてしまいました。

病院の午前中はわりと忙しい

まぁどれだけ寝不足だろうと入院中はヒマなのですから、日中に寝れば良いのです。

ただ、いままで入院したことがなかったので知らなかったのですが、病室の午前中はわりと忙しい。

6:00起床
6:30検温/血圧測定
6:50お茶の配布
7:00朝食
7:30タオルや寝間着の交換
8:00回診

朝はこんなスケジュールになっており、ヘルパーさん、看護師さん、お医者さんがひっきりなしに病室へ訪れるので寝ている場合ではありません。

回診の時間も8:00~とはなっていますが、実際には8:00~9:00までの間でランダムなので寝ている場合じゃありませんし、回診が終わった後もぼくは点滴を打っているので定期的に点滴のチェックや交換があります。

昼寝をするとしたらおおよそ13:00以降という感じです。もちろん、それで十分だけどもw

普段から在宅勤務で時間を持て余しているぼくにとってはむしろ入院中のほうが忙しいと感じる場面も多々ありました。

病院の売店のラインナップは不思議

個室(というより隔離)のときはお茶を持ってきてくれるスタッフが来なかったため、大部屋に入るまで気が付かなかったのですが、この病院ではマイカップを持っているとお茶を入れてくれるシステムのようです。
※食事時間の少し前に保温ポットを運ぶワゴンがやってくる

逆に言えばマイカップがなければお茶はもらえない。これも感染症対策の一環なのかな?

そういうシステムは事前に教えてほしかったなとちょっぴり思いましたがw 担架や車椅子で手術室と病室を行き来していたぼくに説明するタイミングがなかったのでしょう。あ、なんだか、むしろ申し訳なくなってきた…。

ともあれ、ぬるい水にも飽きたし暖かい飲料も飲みたいよなぁ~と思ったぼくは売店へ行くことに。
※隔離された際、看護師さんに買ってきてもらったミネラルウォーター

ちょうど新しいマスクも買いたかったし、大部屋へ移ったことでスマホで動画を見るにしてもイヤホンが必須となったため、これらも買い求めることにします。

ちなみにこの売店ではカップ、マスク、イヤホンのほかにも、いろいろ売っています。

コップ220円
250円
割り箸10円
スプーン(大)250円
スプーン(プラスチック)30円
ボックスティッシュ120円
ポケットティッシュ40円
歯ブラシ・歯磨き粉セット420円
イヤホン300円
院内用快適シューズ2,090円

こんな表が入院案内パンフレットの中に挟まれていたので事前に買うものを決めて売店へ向かったのですが、そこでぼくはびっくり仰天。

想像よりずっと充実した品揃えのお店なの。ドトールやシャノアールのカウンター横にある申し訳程度の売店みたいな規模かと思ったら、品揃えも見た目もまんまキオスク。

パッと見ただけでも先述のラインナップ以外にガム、チョコ、袋類のお菓子にコールド/ホットの各種ジュースに惣菜パンに文房具もあります。お土産類が売っていても驚かん充実ぶりです。むしろこの品揃えで下着類を売っていないというのが謎すぎる。

USB充電器については売っているか確認できませんでしたが、この2つさえあればわざわざ兄弟に持ってきてもらう必要もなかったのになぁ~と、なんだか悔しいような不思議な気分になりました。

絶食中は食事の匂いがとても気になる

マイカップを入手して、暖かいお茶ももらい、ホッと一息ついたは良いものの、部屋中に漂う食事の匂いがとても気になります。

天井のスピーカーからは「朝食の時間になりました。歩ける患者様は食堂まで云々」という放送が毎食ごとに流れているため、てっきりぼく以外の3人は食堂へ行くのかと思っていました。

ところが実際は3人とも病室まで食事が運ばれてくる患者さんだったのです。もしかしたら患者ごとにメニューが違うのかも知れません。ぼくも明日からは流動食という話だったし、そういう患者を同じ部屋へまとめている可能性もあります。

パーソナルスペースはわずか2m四方とはいえ、4床に加えて洗面所やトイレも付いている大部屋ですから、それなりの広さはあるし換気も徹底されています。

そんな状態でも食事の匂いはかなぁ~~~り気になる。たぶん、ぼくが絶食4日目というのも関係あるのでしょう。鼻がとても敏感になっているのw

以前も書いたことだけれど、点滴を打っていると飢餓感はないものの、おなかはグゥグゥ鳴って食事が恋しいという不思議な状態に陥ります。空腹時のイライラ感はないけれど、食事を噛み締めたい、みたいな?

だからなのでしょう。まわりの食事の匂いが気になること気になること。

「くちゃくちゃ」
「ずるるるぅ~」
「…ゴクゴク…ハァー」

クチャ音は多少気になりますが、匂いに比べたらどうということはないレベル。基本的にクチャクチャ音を立てて食事する人は嫌いですが、お年寄りの場合は致し方ない場合もあります。歯がなかったり噛み合わせが悪かったり。

今日1日、あと1日の我慢。明日からは流動食が出る。

流動食は味がなくて美味しくないという話だけれど、何も口に出来ない今よりはずっと良い。それに、あとわずか3日間で通常の食事まで段階的に持っていくということなので、どんどんまともな食事になるはず。…あぁ待ち遠しい。

突然尻から血が出て診察受けたら腸内憩室出血で即入院になった話(5日目)へ続く。
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