中華製テンキーレスキーボードmotospeed k87sを買ってみた
昨年の3月に「無線のテンキーレスキーボードTK-FDM105TBKが届いたので感想とか」※を投稿して以来、ちょうど1年ぶりのキーボード記事です。
TK-FDM105TBKは1年で引退
誤解のないように書いておきますが、TK-FDM105TBKはものすごく良いキーボードなんですよ。
テンキーレスキーボードにおいて、コスパ最強の製品と言っても過言ではありません。
まず、そもそもテンキーレスなキーボードが少ない。
コンパクトキーボードというジャンルなら存在しますが、キーボードを小さくするために変態配列にしているから、使いづらくて仕方がないですし、場合によってはINSキーとか闇へ葬り去られている場合すらあります。テキストエディタで上書きモードにできないぢゃんよ!
ぼくは(このブログの他にも多数Webサイトを運営しているため)毎日少なくとも5,000文字以上キーボードで文字入力しており、キートップへのダメージがハンパありません。文字が消えかけたくらいでそれほど困ることもないのですが、なんとなく貧乏くさい見た目になるし、そもそも安物キーボードしか買っていないので、気分転換も兼ねて半年~少なくとも1年に一度くらいは買い替えちゃうわけです。
ですから、TK-FDM105TBKも購入から1年経ってちょっと飽きがきていましたし、期待していたレーザー印字もそこまですごくはなかったと言いましょうか…。
いやいや、これだけ酷使しておいて文字の削れが一切なかったのは素晴らしいことなんですけども。ただ、その、削れはしないものの…文字が薄くなったんです。
レーザー印字の仕組み自体よくわかっていないので、そういうものなのかどうかすらもわかりませんが、厳然たる事実として、毎日5,000文字以上入力し続けるとよく使うキーの文字が徐々に薄くなっていったということです。
だいたい1ヶ月目くらいからアレレもう薄くなった?という感じはしていましたが、その後、6ヶ月、1年、と経つうちによく使うキーはパッと見でも薄くなっているのがわかるようになりました。でも消えてしまうほどではない感じ。なんとも微妙な表現ですね。手放す前に写真撮っておけば良かった。
安物メカニカルキーボードを試してみたいと思った心境変化
今までキースイッチの構造にはあまり深いこだわりはありませんでした。
浅くて撫でるように高速タイピングできるパンタグラフも好きですが、長時間の文字入力にはメンブレンの深い打鍵感のほうが楽な場合もありましたし、最近のメンブレンはキーのグラつきを感じない製品も増えたので、どちらも一長一短。ならばどちらでもいいや、という気分でした。
でも、ふとAmazonでメカニカルキーボード用のキートップだけが売っているのを見かけたとき、アレ?キートップの文字が削れてもそこだけ交換できるならそのほうが便利なのでは…と思い始めたのです。
1,000円台で買えるキーキャップもあるし。
以前、「キーボードのスイッチの種類」という記事で解説したとおり、メカニカルキーボードはキーのスイッチひとつひとつにスイッチとバネが仕込まれているという古めかしいシステムです。
ぼくがIT業界に入った当初はパソコンも高価でメカニカルキーボードだらけだったので、えーあれから20ウン年経っているのに今更メカニカルぅ?というイメージを持ってしまうのですが、どうやら最近はゲーミングキーボードといえばメカニカルキーボードらしい。
FPS等のゲームでは複数キーの同時入力が必要となりますし、素早いクリック感や耐久性が求められるため、ゲーミングキーボード≒メカニカルキーボードなのだとか。…へぇー、ちょっと前まではマクロ機能が付いているキーボードをゲーミングキーボードと呼称していた気がしますが、また流行りが変わってきたようです。
また、Cherry軸の特許切れにより中国製のCherryもどきなメカニカルスイッチが搭載されたキーボードが安く出回っているのもちょっと思白い。せっかくなので一度くらいはCherryもどき軸を体験してみたい。
中華製メカニカルキーボードMOTOSPEED K87Sを買った理由
今回はキーボードを選ぶにあたって、いくつか条件をつけて探しました。
- フルキーボードは邪魔くさいのでテンキーレス(87キー)であること
- パソコンデスクを白にしたので、できれば白系のキーボード
- キーライトはあるほうが良いけどレインボーは絶対嫌
- 予算は1万円未満 (中華キーボードに1万円以上は出したくない…)
そんなに厳しい条件を付けたつもりはなかったのですが、
- 徐々に増えてきたとはいえテンキーレスキーボード自体がそれほど多くない
- メカニカル≒ゲーミング≒ゲームといえば黒!という謎思考で黒い製品ばかり。Gか。Gなのか。
- キーが光ってると嬉しいんでしょ?よし、それなら七色に光らせたらもっと嬉しいだろう?!というイカれたファンキーな思考でレインボーに光る製品ばかり。
ということで、条件に合致するキーボードを見つけるのにけっこう苦労しました。
商品写真はひでー色してるんですけど、「MOTOSPEED K87S」でググったり、画像検索したら参考になる製品写真がたくさん出てきたし、YouTubeで検索したら打鍵音のレビューなどもあって、これなら大丈夫そう!と思ってポチっとしました。
MOTOSPEED K87Sが届いた
K87Sのパッケージ
けっこうボロっちぃし説明書のひとつも入っていないけれど、そこは想定内なので問題なし。
K87Sの外観
フレームレスデザインのような無駄を削ぎ落としたデザイン、嫌いじゃないです。
[FN]+[INS][DEL][Home][End]でキーライトの発光パターン(点滅したり押したところだけ光ったり)を変えられるし、[FN]+[PgDown]でキーボードの底の光をOn/Offできたりもします。
レインボーは本当にお断りだけれど、キーが発光するのは嬉しいので届いてすぐ淡い青色単色に設定しました。
MOTOSPEED K87Sの打鍵音と金属音
こればかりは文字や写真じゃ伝わらないので動画にしてみました。
………
………いやぁ~まいった。
e元素というキーボードのレビュー欄に、キーを叩いたときにカアアン!という金属音がしてそれが地味に気になる、なんて評価があったんですよ。だからそのレビュワーさんには心の中で感謝しつつ、e元素は選択から外したんですね。
せっかくe元素を選択肢から外したのに……motospeed!キサマもか!!w
器用な人なら分解して鉄板の間に緩衝材でも詰めて打鍵時の反響音消せるのかなぁ。
ぼくにはちょっと無理そうだし、金属音に我慢できなくなったら買い替えちゃいそうですw
まとめ
MOTOSPEED K87Sの個人的評価
- ◎テンキーレス(87keys)自体少ない上に更に希少な白系キーボードはありがたい
- ◎赤軸を選んだので青軸ほどカチカチ音は気にならない(Cherry赤軸よりはカチャカチャ音はする)
- ◎RGBバックライトなので単色で色々遊べる(レインボーバックライトは絶対嫌)
- ◎剛性感は必要十分でキーボードのたわみも感じない
- ○商品写真は変だが実物のキーは真っ白で土台部分は薄めのシャンパンゴールド
- △USBケーブルが取り外しできないのは掃除のときにちょっと不便
- △ゴム足がつるつる滑っていまいち安定しない
- ×打鍵時の金属音がかなり気になる
(動画で聞くより実際はもっと甲高い音です)
ということで、良い点がたくさんある素晴らしいキーボードなのですが、たった一点、たった一点の気に入らない点により、使い続けるかどうかけっこう真剣に悩んでいます。
海外のレビューなども見たのですが、金属音を気にしている人は少ないため、意外と気にしない人が多いのかなぁ。
うーん、今回は中華キーボードを試す、という前提があったためポチりませんでしたが、本気で実用品を探すならRazer BlackWidow Liteあたりのほうが良いかもなぁ。