サイドフロー型CPUクーラー無限5は静かだし良く冷えるぞっていう今更な話
実は8月頃にCPUクーラー「無限5」を買って、その換装状況などを撮影していたのですが、すっかり記事にするのを忘れていて、もう11月になってしまいました。
もうこれから寒くなる一方なのにCPUクーラーの話かよ!と自分でも思わなくもないのですが、せっかく写真を13枚も撮ってあるので、更に陳腐化する前にええいアップしてしまえ!というわけでございます。
超天SCCT-1000でも十分っちゃ十分なんだけどファン音が気になる
以前、「今PCアップグレードするならRyzen 5 3600がコスパ最高じゃないのって話」という記事でも書いたとおり、最初はRyzen5のリテールクーラーでも冷却性能としては十分と聞いていたので、リテールクーラーを使うつもりでした。
ところが、組み上げたのが真夏ということもあってか、CPU温度をHWMonitorで見ると常時7~80度※を記録。これはちょっと怖いなぁ、と前のPCで使っていた超天SCCT-1000を持ってきて10度ほど下がってホッと一息、という状況でした。
ちなみに超天SCCT-1000はこのとおり、トップフローかつけっこう薄型。
グラボに隠れて見えづらいですが、M.2.SSDを搭載しております。このSSDの発熱がけっこう高いのでトップフロー型にしてマザーボード全体を冷やしたほうが良いだろう、と昔SCCT-1000を買ったわけですが、よく考えたらそもそもグラボに遮られてCPUクーラーの風はあまりM.2.SSDにあたらないんですよねー。
また、冷却性能的には前のPC(Core i3-8100)では十分で常時5~60度をキープしていましたが、Ryzen5にしてからは60~70度くらいです。夏とはいえちと高い。
しかもファン音が気になります。一定速度でまわっているだけなら多少回転数が高くても気にならないのですが、頻繁に回転数が変わると小さい音でもやたら気になるのです。。「ふぉーん」「ふぉぉぉーーん」「ふぉーん」みたいな感じ(語彙力が足りない)。
たぶん、BIOSのPWM制御によってCPU温度が低いときは低回転、高くなってきたら高回転にしているためだと思いますが、頻度が高すぎてむしろウザいw そしてBIOSを隅から隅まで確認したのですが、うちのマザーボードではPWMのオン/オフ設定が見当たらない…。
ええい、それならいっそもっと冷却性能の高いCPUクーラーに変えてやるわっ!というのが今回の主旨です。
無限5とダイヤモンドグリスを購入
最初は有名どころの虎徹Mark2を買おうと思ったのですが、レビューによると虎徹の1.5倍くらいの冷却性能があるという話で、うちのPCケースにもなんとか収まりそうだったので無限5にしました。
グリスも新しく買いました。むかーし、CPUクーラー付属のグリスからシルバーグリスに変えたとき、それだけで2~3度CPU温度が下がったことがあり、グリスの重要性を認識しました。
ただ、シルバーだとちょっとミスして基盤の上に垂らそうものなら、基盤が死んでしまう可能性があるため、ダイヤモンドグリスにしました。
熱伝導率も16W/mKとなんだかすごそうだし。
無限5の内容
- 冷却フィン
- 12cmファン
- 背面ブラケットやネジ類
- プラスドライバー
- 説明書
え、プラスドライバー付いてくるCPUクーラーとかはじめてなんですけどwww
あと背面ブラケット付けなきゃいけないのかなぁ、それはちょっと面倒だなぁ、と思ったのですが、Intel CPUの場合だけでした。
これ系の説明書を見慣れていない方はウッとなるかもですが、IntelとAMDで説明がわかれているので、見るのは半ページだけです。
それでも全7ステップもあるとめんどくせーと感じるかもですが、実際やってみるとわりと簡単なんですよ。次の項で取り付け時の写真を掲載していきます。
無限5の取り付けを行う
グリスの掃除はウェットティッシュ使ってる人が多いと思うんですけど、コロナの影響もあって品薄でいつも買ってるウエットティッシュ(安いやつ)がなかったので、キッチンペーパーに液晶クリーナーをプシュッと一吹きして掃除しました。液晶クリーナーって言ってもただの界面活性剤だから良いっしょ。…たぶん。
既存のブラケットを取った後にネジ4つまわすだけ。
これは説明書にはない手順なのですが、Amazonレビューに書かれているのを見て、これは良さそう!と真似してみました。
CPUグリスを綺麗に塗るのってけっこう難しいので、あらかじめ周囲にマスキングテープを貼っておけばある程度雑に塗っても大丈夫ってわけです。かしこいなぁ。
CPUの真ん中へんにこんもりとグリスの小山を作り、付属のへらで伸ばしました。けっこう雑にやりましたが、マスキングテープのおかげではみ出ても大丈夫!
ギャー!! はみ出てるぅー!
上部分のマスキングテープの貼り方が弱かったらしい…。塗り方は雑でも良いけど、マスキングテープまで雑に貼ったらダメだよね…。反省。
はみ出ている部分はキッチンペーパーで拭いました。シルバーグリスにしなくてホント良かった。
あー、なるほど。なるほどね!
ここで使うためのプラスドライバーだったんだ。
妙に長いプラスドライバーが付属してるなぁーと思ったら、普通のドライバーだと長さが足りないだろうから、付属品として付けてくれてたのねー。
最後に12cmファンを冷却フィンに取り付けて完了です。取り付けるといっても針金みたいなバネを冷却フィンにひっかけるだけなので、これも大した作業ではありません。
上から見ると↑こんな感じ。前の超天SCCT-1000に比べると、かなりみっちりと詰まってしまった感がありますが、無事PCケースの中に入って良かったです。
まとめ
- AMD Ryzenのほうがコスパ高いと聞いてCore i3からRyzen5へ組み換え
- Ryzen5のリテールクーラーではCPU温度が常時7~80度になってしまうため超天SCCT-1000へ換装
- 超天SCCT-1000で60~70度になったものの、ちょうど65度前後でファンの回転数が変わるため、音が不快
- グリスを新しくし、無限5へ換装したことで、常時50~60度まで低下
といったところでしょうか。
誤解のないように言っておくと超天SCCT-1000も良いCPUクーラーなんですよ。
真夏での計測ですし、CPU温度が60~70度なら十分です。ただ、うちの環境では65度前後でファンの回転数が変わる関係で、頻繁に低速と中速を行ったりきたりして、それが妙に気になった、というだけの話です。
これを無限5にすることで5度くらい下がれば65度を切るから良いなと思って今回換装しましたが、期待以上に下がり、常時50~60度に落ち着きました。アイドル時はほぼ50度くらいなのですごい冷却性能ですね。
更に付け加えるならば、この写真を撮った時期は8月で現在は11月ですが、室温が22度まで下がったこともあり、常時40~45度くらいです。ひえっひえだぜ!
無限5のサイズは130(W)×154.45(H)×109(D)mmということで、けっこうデカく、ミドルタワーケースくらいじゃないと入らないと思いますが、入る大きさがあるのなら超オススメできるCPUクーラーでございました。