IT系おじさんのチラシの裏
2018年10月~
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何となく禁煙はじめたら10年以上経っていた話

昨晩、JoyetechのCUBIS 2というアトマイザーをポチったのですが、そういえば禁煙はじめてからどのくらい経ったっけなぁ…と楽天の注文履歴を見て、10年と5ヶ月ほど経っていることに驚きました。

※こういう電子タバコのパーツ(気化装置)

喫煙はタバコミュニケーションと共に

ぼくは高校中退してIT系の企業で働き始めたわけですが、パソコンとはどういうものか教えてくれた師匠も、バイト先の会社の上司も同僚もみんな喫煙者だったので、技術者ってのは喫煙者が多いのだなぁと感じていました。

そもそも親兄弟にも喫煙者が多かったので、タバコ自体には嫌悪感もなく、ハタチになると同時にぼくも喫煙をはじめました。見よう見まねでマイルドセブンだったかな?

上司が喫煙スペース(当時は喫煙所と呼べるほど隔離されてはいなかった)でタバコを吹かしているのを確認した上で、「私もご一緒して良いですか?」「お、キミも吸うのかね」みたいに合流したのをよく覚えています。

喫煙をはじめる前から感じていたのですが、喫煙スペースではワリと重要な会話が飛び交っていました。次のプロジェクトでは云々、誰それを次のプロジェクトリーダーに云々、など。いまでは情報漏えいの観点から考えられないような大事な案件がプカー!と煙を吐きながら交わされていたわけですね。

会議室でやれよ、って話ですが、会議室だと誰しも身構えているので要望を通すのには色々と戦略が必要になってきます。その点、タバコを吹かす休憩所でなら気が緩んでいるので、サラっと軽く話を通しておいて、いざ会議になったら「ああ、あの件ね。了解了解。」とスムーズに本決定へ持っていけたりして、これはもうタバコミュニケーションは必須だな、と感じていました。

そういうのは本来飲み会とかの役目なのかも知れませんし、ぼくも若い頃は野心があったのでいろいろ頑張ろうと努力はしたのですが、体質的にダメでした。

幸いなことに「同期との親睦を深めるため」という名目で、毎月会社から飲み代が支給されるような会社にいましたので、何度も何度もアルコールにチャレンジしましたが、ビールを2~3口飲んだだけで気持ち悪くなり、半分も飲んだら顔面蒼白、トイレでゲェゲェ。

それを繰り返せば強くなるよ、なんて励まされましたが、1年ほど経っても全く変わらないのでアルコールについては体質だから仕方ない、と割り切って一切断つようにしました。

烏龍茶で飲み会のテンションに付いていくのはなかなかに大変でしたし、酔いつぶれた連中の世話をするのは決まってシラフのぼくになるため、のんべえに対する嫌悪感はうなぎのぼりでしたがw

あと、飲み会の席での約束事なんてほとんど忘れられていることが多いので、やっぱりアレコレ根回しするにはタバコミュニケーションだよな、という気持ちがより一層強くなっていきました。

独立起業を視野に入れ始めた頃の話

27か28歳くらいの頃だったと思いますが、業歴としてはもう10年選手になるので、そろそろ独立を視野に入れたいと考えていました。

いえ、実際はその10年間に何度も転職を繰り返したので、合間合間に個人事業主になってフリーランスとして小さな仕事を請けたりはしたのですが、どうも長く続きません。個人にどれだけ技術力があっても、継続的に仕事を取ることは困難であると実体験で学んだわけです。

それでも自由な時間と十分な収入を両立させるためには開業しかない、と。そんなふうに考えていました。

パソコンという存在を知った10代の頃から憧れていた有名な外資系企業に正社員として就職できた、それだけでも金なしコネなし学歴なしのぼくには出来過ぎな話です。にも関わらず、わずか3年少々で、一身上の都合により、というありふれた言葉で退職の意思を上司へ伝えました。

上司からは「キミは常人の3倍速くらいで人生を歩んでいるな」という言葉と共に見送られました。

3倍速ということはそろそろ隠居を考えないといけないじゃないか、と思いつつにこやかに笑ってオフィスを後にしましたが、今思うとアレは「生き急いでも人生つまらんぞ」という上司なりの忠告だったのだろうと思います。

ともあれ、そうしてはじめたのは新しい事業…………などではなく、派遣社員としての登録でした。

派遣社員と個人事業主の二足のわらじ

サラリーマンやるなら、そのまま正社員続けとけよ、って話ですが、派遣社員には大きなメリットがあります。勤務時間にわがままが言えること、です。

ぼくは週に3日、週休4日を希望しました。なんとグータラな…と思われるかもですが、月に12日間も働けば最低限生活できるだけの給料を稼ぐ自信がありました。

そして残りの4日で個人事業主としての事業開拓をしよう、と思ったわけです。

最初はこれがうまくいきました。営業の手腕などないぼくでも、昔一緒に働いていた同僚に声をかけることくらいは出来ます。会社内で問題を起こしたり、迷惑かけたりしたこともないので、退職した会社へ連絡を取ることくらいどうってこともありません。

いろんな会社に声をかけて仕事をもらいました。でも、どれもこれも単発仕事なんですよね。しかもだいたい炎上寸前の案件。社内で抱えきれないから外注に投げる。わかる話です。

しかしこれを一生続けるのは無理があるぞ…とも思うわけです。人を雇うにしたって自分と同等以上の技術者じゃないと任せられないし、それだけの給料を出したら手元には何も残りません。

じゃあ若手を育成するかって話ですが、そんな時間も金銭的余裕もないわけです。あぁ、だから会社には資本金が必要なのだなぁ、などと今更当たり前のことを思ったり。

大事なことはだいたいタバコミュニケーションで決まる

あーでもないこーでもないと悩みつつも、週に3日の派遣労働(IT系)は真面目にこなしていたある日のこと。

タバコミュニケーション広場で「ちょっと小耳に挟んだんだけど、キミ、独立予定だから週3日で働いてるってホント?」と同じ職場の人から声をかけられました。

そういえばなんとか部長だか、事業部長だったなこの人、と思いつつ、「はい、ほかの日は単発の開発案件を請けたり、それだけだと将来的に不安なのでWebサービスを作ったりしてます。」と正直に答えたところ、「え、じゃあさ、うちから毎月100時間とか160時間とか決まった量の仕事流すって言ったら請けてくれる?」なんてプハーと煙を吐きながら聞いてきたんです。

おい、まじか。一定量の開発案件が流れてくるなら、それは自分で片付けつつ、入ってくるお金の半分も使えばなんとか人を一人くらい雇えるんじゃないか。そんなどんぶり勘定が頭の中でぐるぐると高速回転します。

気がつけば「願ってもない良い話です」と飛びついていました。「おぉそれはよかった。じゃあ金額面の話は会議室で」と煙の中でにっこり握手。

終わりはだいたい電話一本

定期的な業務委託契約を結んでくれたありがたい会社との取引は実に5年ほど続きました。その間に法人化を果たし、事務所を借りることができ、人も雇えました。

しかしある日のこと、いつもの担当者から電話がかかってきて、「今まで色々無茶を聞いてもらってきたのに、すごく言いづらいんだけど、情報セキュリティ的に外部の企業への発注がしづらい情勢でさ…。今後は業務委託が出来なくなりそうなんだ。」とのこと。

いつか来る予感はしていたけれど、とうとうきたか、というのが率直な感想でした。

そして、ちょうどそのとき、唐突に「そうだ、タバコやめよっかな」と思ったのです。

まずは減煙からスタート

自分で読み返しても脈絡なさすぎだろうと思うのですが、事実このとおりなのだから仕方ないです。ぼくの中でIT企業との請負契約≒タバコミュニケーション的なところがあり、主要取引先との取引終了はタバコミュニケーションの終了を意味していました。

たぶん、もともとそんなにタバコに依存してなかったのでしょうね。1日に10本吸うかどうかという程度の喫煙量でしたし。喫煙者同士で集まったときなどにつられて1箱吸ってしまうこともありましたが、たいていはオエエと気持ち悪くなりましたし。

とはいえ、食後、特に脂っこいモノを食べた後や、コーヒーを飲んだ後に「あー一服したいなぁー!」と感じることが多いため、いきなりパタッとやめるのは難しいように思えます。

「おれ、禁煙したんだ」と言っていた友人が数ヶ月後にバツの悪そうな笑顔でタバコを咥えているケースを見ると、正直ちょっと格好悪いなぁとも思いますし、ここはひとつ段階的に減煙していって、もう大丈夫、という確信が持てたところでタバコをやめよう、と決めました。

最初に1日に10本だったのを5本に減らしました。朝食後、昼食後、おやつの時間、夕食後、就寝前。これはわりとスムーズに達成できました。たぶん、1ヶ月くらいで。

次に、タール5mmの銘柄を1mmの銘柄に変えました。どうしても1日5本は手を出してしまうので、ニコチンの摂取量を減らせば良いのじゃないかと思ったんですね。

しかし、どうやらアレってただフィルターが違うだけらしいじゃないですか。1mmのタバコも5mmのタバコも葉っぱの量は変わらず、フィルターの厚さが違うだけとか。

そしてニコブロックに手を出す

通販の購入履歴って便利ですね。その日その時、自分が何を思って何を買ったのか、克明に思い出すことができます。

ニコブロックの注文履歴

ニコブロックはイギリスで開発された禁煙補助アイテムで、液体をフィルターに染み込ませてニコチンの摂取量を減らす効果があります。

当時はいろんなところで売っていたのですが、いま日本で売っているところが見つからないため、海外のAmazonから写真を拝借。

これがまぁ吸いづらいのなんの…。

もう既に1mmまで落としているのだから、フィルターが十分に厚かったんでしょうね。そこへこんな水滴を垂らしたら、もう、ぜんっぜん吸い込めないのですよ。

これがもうストレスでストレスで。

結局、1週間くらいしか耐えられなかったんじゃないかなぁ。あ、注文履歴見ると実際に9日後に別の商品注文してますね。

ハッカパイプに手を出してあっさり禁煙成功

そうそう、思い出してきました。

ニコブロックのあまりの吸いづらさに、こんなの吸うくらいなら禁煙パイポのほうがマシだろう!と勢いで禁煙パイポを買ってみたら、意外に美味しかったんです。

ただ、味がすぐになくなってしまうんですね。もっと長時間吸っていたいなぁ。たくさん買うと下手したらタバコより高いしなぁ、と悩んだところ、ハッカパイプが売っていることに気が付きました。

ハッカパイプの注文履歴

ハッカパイプといえばお祭りで子供が咥えているこういうキャラクター笛のイメージしかありませんでしたが、

こういうちょっとオシャレなパイプもあることがわかりました。

パイプの先端が蓋になっていて、中に生ハッカをさらさらと投入し、その上から好きなフレーバーオイルを垂らして吸うのです。

これがねえ、かなりキク!

別にメンソールタバコを好んで吸っていたわけではないのですが、どうやらノドや鼻にくる刺激を求めていたようで、この生ハッカをたっぷりと詰め込んだパイプにはすっかりハマりました。

煙が出ないことに寂しさは感じたものの、食後にタバコが吸いたい~!と思ってもハッカパイプを咥えてスゥ~~~っと吸えばいつのまにかタバコを吸いたい気持ちなど忘れてしまいました。

そしてタバコを吸わなくなって1ヶ月もすると、喫煙者が発する強烈な臭いを感じるようになり、自分もあんな臭いを出していたのか…とちょっと恐ろしくなりました。

そして電子タバコを知る

たしか一番最初に手にしたのはドン・キホーテで売っていた謎の電子タバコだったと思いますが、水蒸気を煙に見立てるって発想がすごいなと素直に感心してその場で即買いしてしまいました。

一応カートリッジ式でタバコ味やメンソール味があったので買ってみましたが、どちらも不味かったなぁ。ハッカパイプの生ハッカに慣れているせいか、清涼感がぜんぜん足りないの。

それに毎回カートリッジを買うのはちょっとコスパが悪い。もうちょい自分で継ぎ足しできるようなものはないかと調べてみて、eGoを見つけました。

ドン・キホーテで買った謎の電子タバコよりは煙の量も多かったし、付属のリキッドにはメンソール感もあったのですが、「マルボロメンソール味」とあるように、タバコの味がしてオエエエとなりました。

元喫煙者のクセに何言ってんだって感じですが、タバコからしばらく……それこそ2008年から禁煙してるのだから、2014年の時点で既に6年?……離れていた状態で、水蒸気のタバコ味を口に含むのって拷問ですよ。

自作リキッドを作りはじめる

市販のメンソールでは満足できないし、そもそもコスパ悪いし、ってことで、すぐに自分でリキッドを作るようになりました。

今みたいにPG/VGなどの情報もなく、混合液なども売っていなかったため、薬局でグリセリンを買ってきてハッカ油つっこんでおしまいという乱暴なリキッド。

でもこれ美味かったなぁ。

ハッカ油は樹脂を溶かす性質があるので、あっという間にeGo(電子タバコ)は壊れましたけどね…。

電子タバコの沼に片足をつける

樹脂が溶けるなら、溶けないガラス製のアトマイザーにしようってことでポチポチ。

たくさん吸うと容量2mlじゃちと足りないってことで大きいアトマイザーをポチポチ。

バッテリーが壊れたので新しいのをポチポチ。

電子タバコのコイルも消耗品だし、バニラエッセンスなんて使うとすぐに焦げついて1週間くらいでコイル交換が必要になってしまうので、なるべくお安い海外のお店からコイルを輸入したりもしはじめました。

もういっそ自分でコイル巻き巻きするか…と思い始めたところで、ハタと、このままじゃいかん。戻れなくなる、といったん電子タバコを辞めてみました。

ニコチンは入れてないので、中毒性はありませんし、電子タバコ離れは簡単です。

でもね。

電子タバコやめたらなぜか太りはじめた

禁煙すると味覚が回復して食事が美味しくなるので、太るっていう話は聞いたことがあります。

でもぼくの場合は味覚が変わった感じはしないし、食事の量も変わっていません。

たぶん、食後の一服、がルーチンワークになっているのがイケナイのかなぁと思います。

それが最初は煙草だったというだけで。

その後はハッカパイプや電子タバコがあったから良いものの、それらが何もなくなると、ガムを噛んだりアメを食べたり、コーヒー飲みながらチョコかじったり、そういった口にモノを入れるという行為が止まらなくなりました。

この習慣を改善するほうが禁煙より難しそうだぞ…

やっぱり電子タバコを使うことに

というわけで、ようやく冒頭の話に戻るのですが、新しいアトマイザーポチっちゃいました。

今使っているGeniTankも悪くないんですけど、アトマイザーにリキッド入れたまま1日放置しておくと、エアフローのあたりからお漏らししていることが多くて、それで手がべとべとになるのが嫌でしばらく吸っていなかったというのもあります。

なので、今回はエアフローが上部に付いていて、リキッドの挿入口も上部。つまり、立てて置いておく限りはリキッドが漏れる可能性が全くない、というJoyetechのCUBIS 2にしてみました。

MOD(バッテリー)はiStick TC40Wで、買ってから3年以上経つし、買い換えようかなぁとも思ったのですが、まだバッテリーもへたってないし、常用20Wくらいだから、ひとまず買い替えは保留。

あとは前に買った生ハッカがまだ余っているので、VG・PG混合液だけ追加し、メンソールだけじゃ飽きるだろうから、お試しリキッドセットもポチポチ。

市販のリキッドってスターターセットに付いてきたマルボロメンソールとか不味いのしか経験がないので、どんなのが届くのか戦々恐々としています。

まぁダメならダメで、自作のメンソールとバニラだけでも十分楽しめるとは思うんですけどね。

個人的にはコーヒー味とかアタリだと良いなぁと思っています。

2019/4/17追記

Joyetech CUBIS 2が届いたので軽くレビューっぽい何か

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