IT系おじさんのチラシの裏
2018年10月~
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Oculus Questに付けるヘッドホンとしてSportaProを買ってみた

コロナの影響なのか、VRヘッドセットの品薄が続いていましたが、ようやくAmazonでも入荷未定から2020年7月1日入荷予定に変わりましたね。この機会にRift Sのほうも予約しようか悩み中です。

Oculus QuestがAmazonで入荷

それはそうと、以前の記事でも触れましたが、Oculus QuestもOculus Rift Sもヘッドホンは付いていないんですよ。

買う前にはヘッドホンについて触れている記事があまりなく、ヘッドホンを買うべきなのかどうか判断できなかったため、実際に使ってから買うことを決めました。

Oculus Questの音質は悪くないけど良くもない

比較対象がK702やOdyssey+のヘッドホンになってしまうので、少し酷かも知れませんが、Oculus Questの音質はさほど良くないと感じました。

Quest購入前に軽く調べた感じでは

  • Questにはヘッドホン不要
  • Rift Sより音質は良い
  • 周囲への音漏れはある
  • イヤホン付けるとホワイトノイズが気になる

というものでした。

しかし、ヘッドホンの記事でも触れたかも知れませんが、音質ほど他人のレビューがアテにならないものってないと思うんですよ。耳が良いとか悪いとかの話ではなく、人によって感じ方や好みが全然違うので。

その昔(20年以上前)、プロの世界で働いている絶対音感持ちの師匠(ぼくのパソコンの先生であり音楽の先生でもある)が、CD全盛の時代に「音じゃなくて曲を楽しみなよ」とにっこり笑いながらラジカセとカセットテープで音楽を聴いているのを見てぼくごときが音を語るなんて、と恥ずかしくなったことがあります。

まぁ、最近会った師匠は「置く場所あるなら大きいスピーカーが欲しいに決まってるじゃない!」と叫んでいたので、いろいろ台無しでしたが…w

ともあれ、そういった経緯もあり、音質云々についてあまり深い話をするつもりもありません。その上で、Questのスピーカーについて語るとしたら、次の2点。

  • 低音が足りない
  • マイクが音を拾ってしまう

この2つの特徴だけはQuestユーザーなら誰しも納得すると思います。

Quest購入前は音がどこから出てるのかよくわかりませんでした。いえ、公式サイトの解説によると耳の前方付近から出ているので、ヘッドホンみたいなものなのかな?とも思ったのですが、実際使ってみるとこれはスピーカーです。

耳元に小さなスピーカーを置いているような感覚

サイズ的には2~3cmが良いところでしょうか。そんなサイズにしてはずいぶんとクリアな音声を聴かせてくれるので、この音質で十分という人は多いと思います。

ただ、Odyssey+に付いているヘッドホンが低音もがっつり出るタイプだったのもあり、かなーり迫力が減ってしまったなぁ…と感じることもありました。音の定位はとても良いのですけどねー。そこはさすがスピーカーです。

Oculus QuestでのVCでは相手の声をマイクが拾ってしまう

そう、どちらかというと音質云々よりも、VRchatなどでのVC(ボイスチャット)において、相手の声をエコーバックしてしまうことが気になりました。

そりゃそうです。Questのヘッドセット自体にマイクが付いており、そのヘッドセットからも音が鳴っているのだもの…。一応、バンドの付け根あたりにスリットがあり、そこから音が出る仕組みにはなっていますが、ぶっちゃけヘッドセット全体から音が出ている状態に近いです。

なので、周囲への音漏れは当然のこと、マイクも音を拾っちゃうのですね。

VRchatなどで、相手から「スピーカー使ってるの?」と尋ねられて気が付きました。

KOSS SportaProを購入

VRヘッドセットをかぶってから、更にヘッドホンをかぶる、というのはDell Visorのときに体験しており、ちょっと面倒くさいなとも思いました。

出来れば、VIVEオーディオストラップのような一体型になるヘッドホンが欲しかったのですが、そのままではQuestに付けられず、有志が3Dプリンターで作っている変換パーツ?みたいなものを買ったりしないといけないようなので、ひとまず保留。

今回は低音を底上げしたいというのもあり、知人でも使っている人の多いKOSS PortaProを買おうと思いました。

でも、PortaProの4,410円に比べて、ほぼ同じ形状のSportaProが楽天で3,300円で売っていたんですね。軽くレビューを調べてみてもPortaProとの音質の違いがわからん、というレビューが多く、仮に音質が違ったとしてもそこまでこだわりはないので良いだろう、とSportaProのほうにしました。

KOSS SportaProの到着

■SportaProのパッケージ
SportaProのパッケージ

PortaProと形状はほぼ同じで、こめかみのあたりにクッションが付いているのが特徴的でしょうか。このおかげで眼鏡を付けている人はかなり楽になるそうです。

実際、Questを付けるときも耳の横にバンドがくるため、うまく回避してくれるだろうと思い、これを選びました。

■SportaProのパッケージの裏面
SportaProのパッケージ裏面

写真真ん中にあるとおり、ネックバンド型に変形できるのもSportaProならではの特徴です。

VRヘッドセットだともしかしたら上のバンドが邪魔になるかなーと思って、この機能にも期待しました。

……が、先に結論を言ってしまうとぶっちゃけネックバンド型への変形はいらなかったかもw なんかね、装着感がよくないのです。頭の上から付けたときは頭上、こめかみ、耳の3箇所で締め付けを分散してくれるため、非常に快適なのだけれど、ネックバンドに変形すると後頭部にはほとんど干渉しないため、こめかみと耳に圧力が集中して、長時間使用では痛くなってくる。

長く使う場合はパッケージの女性がかぶっているような普通のスタイルがおすすめです。

■SportaProの付属品
SportaProの付属品

SportaProの付属品はシンプル。

  • 本体
  • ポーチ
  • 保証書
  • ステレオミニ→ステレオ標準 変換プラグ

わかっちゃいたけど、ケーブルがなぁ。1.2mというのは少々中途半端。

いえね、おそらく想定されているであろう、音楽プレイヤーを持ち運ぶようなポータブルな使い方なら1.2mというケーブル長はちょうど良いのでしょう。

ただ、VRヘッドセットで使うとなると長すぎるし、PCで使うには短すぎる感じ。想定外の使い方だろうから仕方ないのだけれどw

QuestにSportaProを装着

QuestにSportaProを装着

…案外かっこいいw

ケーブルは邪魔くさいですが、とても細いのでまとめるのは難しくありません。以前も紹介しましたが、このマジックテープ式の結束バンドでまとめてしまえばだいぶ気にならなくなります。

まとめ

QuestでSportaProを使った感想としてはこんな感じ。

  • ◎軽量だし、こめかみ部分のスポンジのおかげで長時間付けていても痛くなることはない。
    (但し、ネックバンド型より通常型にして使ったほうがぼくは楽だった)
  • ◎大音量にしたら別だろうけれど、通常使用においては音漏れもなく、VRchatで相手側に声がエコーバックしてしまうこともなくなった。
  • ◎レビューを見て予想はしていたけれど、このサイズからは考えられない低音が出てくる。その分、中高音は少しボヤけた感あり。まぁしゃーないw
  • ◎ホワイトノイズは皆無。おそらくインピーダンスが60Ωと非常に高いことが原因だと思われる。ポータブル機で使うことを想定しているのにこのインピーダンスは驚きだよね。スマホだとパワー不足にならないのかしらw
  • ○ネックバンド変形は別になくても良かったかもw
  • △ケーブルが両出しなので装着するときに少々わずらわしい。

というわけで、列挙してみると(自分で書いといて)思いのほか高評価です。

なんだろう、普通に良いんです。

普通過ぎてすごく感動したわけではないのだけれど、あらためて良い点をリストアップしてみたら、意外とすごかったんだ君… という感想。

読んでいる人は何言ってんだって感じでしょうけどw

こういう、特に不都合を感じさせず、「普通に使える」製品が良い製品なのでしょうね。

さすが長年、たしか20年くらいでしたっけ? 愛用されているヘッドホンKOSS PortaProの系列です。

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