MRヘッドセットOdyssey+が40%オフの特大セール中なのでポチってみた
昨年の10月に発売されたサムスンのWindows MRデバイス、Odyssey+ですが、2月18日~公式ショップで40%オフの特大セール実施中です。
https://www.samsung.com/us/computing/hmd/windows-mixed-reality/hmd-odyssey-windows-mixed-reality-headset-xe800zba-hc1us/
まさかの$299.99!
しかし、残念ながら公式ショップでは国際発送に対応しておらず、日本へは発送してくれないため、別のお店で買うことにしました。
(送料はかかるものの、価格は同じ$299.99!)
Odyssey+とは
MicrosoftのWindows MRに対応したデバイスはAcer、Dell、富士通、HP、Lenovo等の各社が発売していますが、だいたい性能は似たり寄ったりで、2.89インチで1440x1440pxの液晶を2枚搭載というのが基本です。
一部、視野角だけはAcerだと95度、DellやLenovoだと110度といった違いがありますが、実際に使っている人に聞いてもレンズを覗き込んでいる感覚はどれも同じなので、さほど変わらないと言います。
(ぼくは視野角110度のDellしか使ったことがない)
さて、そんな各社横並びの中、このOdyssey+は明確に他社との差異を出してきているデバイスです。
■Odyssey+の特徴
- ディスプレイには色彩豊かで応答速度の速いAMOLED (有機EL) を採用
- ディスプレイサイズは3.5インチ
- 解像度は1440x1600px
- Bluetooth内蔵
- AKG製のヘッドホンを搭載
- アンチSDE (Screen Door Effect)によりSDEを軽減
有機ELには焼付き等のデメリットもあるため一概にこちらが良いとは言いづらいですし、解像度についてもわずか160px程度の違いです。
また、Bluetoothが内蔵されたことで、PC側にBluetoothドングルを挿す必要がないのは個人的に嬉しいですけど、これだけで購入を決めるほどのインパクトがあるかというと微妙なところでしょうか。
しかし、最後の2つ「AKG製ヘッドホン付き」と「アンチSDE」はかなり大きな差別化だと思います。
VRヘッドセットにヘッドホンが付くメリット
かつて、SonyのヘッドマウントディスプレイであるHMZ-T1を予約してまで買ったのに、HMZ-T2では自前のヘッドホンが使えるという理由で即買い替えたぼくですが、Dell Visorを試用させてもらった感覚では、VRに関してはヘッドホン付きのほうが良いかもなぁと思いました。
(Dell Visorはもちろんのこと、Odyssey+以外のMRデバイスではヘッドホンが付いていない)
というのも、基本的に頭を固定したまま使うヘッドマウントディスプレイと異なり、VRでは頭をよく動かすため、自前のヘッドホンだとズレてきちゃうのですよ。
だったら、イヤホンを使えば良いという話もあるのですが、個人的にどうもイヤホンは苦手でして…。耳の中が蒸れるというかなんというか…。なので、信頼のAKGで開放型のヘッドホンが付いているというOdyssey+には少し期待してしまいます。
ただ、オンイヤータイプっぽいので、長時間付けていたら耳が痛くならないかなぁという不安はありますね。
VRのスクリーンドア効果はけっこう気になる
SDEとはScreen Door Effectの略で、日本語でもほとんどそのまま「スクリーンドア効果」と言うのですが、ディスプレイに格子状の模様が見えてしまう現象のことです。
ほら、フルHDで32インチとかドットピッチが大きめのテレビの近くに寄ってよ~く見ると液晶のドットが網目になって見えるじゃないですか。アレですアレ。
VRは片目で1440x1600px(あるいは1440x1440px)と十分に高解像度に思えますが、レンズで拡大表示されているため、まだまだ解像度が足りないんですね。かといって、解像度を上げるとそれだけGPU性能が必要になるので悩ましい。
そこで、サムスンはピクセル間の光を拡散させて周囲のピクセルを複製することで格子状の隙間を見えづらくするアンチSDEという機能を付けたようです。
なんとなくアンチエイリアスみたいな機能っぽいですよね。
先日、「Windows MRのセットアップでコントローラーが認識しなくて悩んだ話」を書いた際は借り物のDell Visorを使っていたのですが、格子状のスクリーンドア効果ははっきりとわかりましたので、これがOdyssey+ではどのくらい低減されるのか、ぜひ試してみたいと思ったのです。
さて、Odyssey+を買うと決めたは良いものの、どこからどのように買うのかが問題です。
Odyssey+を購入する方法は主に3つ
- 輸入代行業者を使ってサムスン公式ショップから購入
- アメリカのAmazon.comで購入
- 日本へ発送してくれるアメリカのネットショップで購入
このうち、まず1番は面倒なので却下。
(輸入代行業者でアカウント登録したり送り先に輸入代行業者の住所を書いたり等々)
2番のアメリカのAmazon.comを使う方法は他の商品でも何度か経験があり、Amazon.comのアカウントも作成済のため、最初はこの方法を取るつもりでした。でも、現時点(2019年2月27日)だと Odyssey+の価格が $449 なんですよねー。
Windows MRデバイスとしては十分安いのだけれど、公式ショップの $299.99 を見た後だとちょっと躊躇してしまいます。
そこで他に方法がないものかと調べてみたら、某匿名掲示板の Windows MR のスレでB&Hというお店がおすすめされているじゃないですか。
ほうほう、どんなもんじゃろ、と店のホームページを確認してみたところ、Odyssey+が公式と同じ $299.99 で販売されている上、日本への発送もOKというじゃないですか。これは良いことを教えてもらいました。
B&Hとは
1973年創業で40年以上の歴史を持つ老舗のカメラ屋さんで、ニューヨーク34番街に巨大な店舗を構えているお店です。正式名称は B&H Photo Video。
B&Hの名称で検索すればすぐにわかりますが、価格の安さはもちろんのこと、日本人の購入実績が多いことから安心して利用できるとカメラ系のブログでもよく紹介されています。
AliExpressの怪しげなお店で買い物しまくっているぼくにとっては眩しすぎるほどの優良店舗ですわ。
まぁともかく、そういうことならポチるしかない。
B&Hでの購入手順
B&H Photo Video
https://www.bhphotovideo.com/
- 商品(今回の場合は SAMSUNG odyssey+)を検索し、[Add to Cart]ボタンをクリック。
この例の場合、在庫が「More on the Way」=「入荷予定あり」
「Expected availability: 7-14 business days」=「7~14営業日で入荷」
という意味です。
- カートに入れたよ~という表示が出るため[View Cart]をクリックして中身を確認。
- 内容に問題なければ右側の[Begin Checkout]でレジへ
※Shippingの$34.15は日本への送料。
- ログイン画面が表示されるが、ゲスト注文も可能なためNew Customerの[Check Out as a Guest]をクリック。
- 発送先の住所を入れて、メルマガが必要なければチェックを外し、[View Shipping Options]をクリック。
もちろん、名前や住所はローマ字で入力。
例えば名前が「山田太郎」、住所が「〒100-0001 東京都千代田区千代田1-1-1」、電話番号が「03-1234-5678」だった場合はこんな感じ。
First Name Taro Last Name Yamada Address1 1-1-1 Chiyoda Address2 City Chiyoda-ku State Tokyo Postal Code 1000001 Phone +81312345678 - 発送方法を聞かれるのでDHL ExpressかFedExのどちらかを選んで[Continue to Payment]をクリック
ちなみに、このケースの場合、入荷予定で7~14営業日かかり、更にDHLでの発送に4~7営業日かかるという意味なので、最大で21営業日、つまり1ヶ月くらいは待つ可能性があるということです。 - 支払い方法を聞かれるので、カードの場合はここでカード情報を入力して[Review Your Order]をクリック。
「Expiration」=「有効期限」は月/年の順に入力。
CIDはカード裏面(署名欄)に書かれたセキュリティコードのことです。
- 最後に注文内容が全部表示され、右側に注意事項(※)が書かれているので[Agree]で同意して[Place Order]をクリック。
注意事項は「関税、消費税、通関手数料などをきちんと払いますよー」という同意です。
そう、ここに書かれた金額で全部終わりじゃないんですよ。
DHLの場合は商品が届いたときに支払うことになるので、事前にお金を用意しておかないといけません。
FedExの場合は後日支払い用紙が届くのでそれで支払うらしい。(使ったことない) - 最後に注文内容が表示されて、確認のメールも届くハズです。おつかれさま。
まとめ
- Odyssey+は公式ショップからは買えない(日本の場合)
- Amazon.comまたはB&H等の日本へ発送してくれるネットショップを使えば購入できる
- 個人輸入の場合、輸入消費税がかかるため商品受け取り時に多少の現金は用意しておこう
たぶん、この価格のMRデバイスなら関税や通関手数料はかからないので、輸入消費税のことだけ気にしておけば良いと思います。
個人輸入の場合、輸入消費税の軽減措置があったハズなので、商品価格の6割に対する8%が輸入消費税。
商品価格が33,000円としたら、19,800円×8%=1,584円くらいかなぁ…。
正確なところはよくわからないので、実際に届いたらまたこの記事にします。