ペットボトルのキャップの根元に付いているリングっぽいアレは分別するのか否か
唐突ですが、ペットボトルのキャップの根元に付いているわっか(リング)ってどうやって捨ててます?
↓これですコレ。
前に住んでいた地域の自治体でもペットボトルは専用の収集日が設けられていたので、
- ペットボトルのラベルを剥がす
- キャップを外す
- リングも外す
- ペットボトルを足で踏んで潰す
ということをしてから捨てていました。
ぼくは滅多にペットボトル入りの飲料を買わないので、面倒だとは思いつつも上述の処理をしながら、ペットボトルをしょっちゅう買う人って大変だなぁと他人事ながらぼんやり考えていました。
自治体の分別マニュアルを読んでいてリングを外さなくても良いことを初めて知った
そして今回、新居へ引っ越した際、役所から分厚い(50ページくらいある)分別マニュアルを渡されたので、ぼへーっと読んでいたのですが、「キャップとラベルはプラスチックゴミへ」と書かれた横にある解説写真ではキャップ根元のリングが付いたままなことに気が付きました。
え、この根元のリング取らなくても良いの?!と思ったのが、まず調べ始めたきっかけ。
だってさ、この根元のリング、ちょー取りづらいんだもの。毎回ハサミでえいや!えいや!と切り取ってるけど、それやらなくて良いならものすごく助かる。
そもそもこのリングが付いているのはなんで?
これはズバリ、開封済か否かすぐにわかるように、らしいです。
キャップと一緒にリングも簡単に外せる仕組みも考案され、一部実用化もされたようですが、それはつまり輸送時の衝撃でも外れる可能性が高まるらしく、いまいち普及には至らなかったのだとか。
また、キャップもペットボトル本体と同じ素材にすれば一緒に捨てられるじゃないか、って話もあるですが、あえてペットボトルよりも柔らかい素材をキャップに使うことで気密性を高めているようなのです。
逆に言えば、キャップとペットボトルを同じ素材で作ると気密性に問題が発生する可能性がある、と。
また、仮に気密性の問題をクリアできたとしても、キャップごとペットボトル本体をつぶしてリサイクルするようにした場合、今度はキャップへの着色が出来なくなり、識別性や遮光性が失われるとのこと。
へぇ~~~。いろいろ考えられてるんだなぁ…。これらはすべて「PETボトルリサイクル推進協議会」というところで公開されている情報ですが、やはり素人がちょっと思いつくことくらい、既に考慮済なのですねぇ。
結局、リングは外すの?外さないの?
キャップとリングはPETとは異なる、PPやPEという素材で出来ているわけですが、これらはPETよりも比重が軽いため、リサイクル工場の比重分類という方法で簡単に分けることができるそうです。
なんだよー、じゃあキャップも付けたままで良いじゃんかよー、と一瞬思いましたが、キャップが付いたままだとペットボトルを潰す作業のときにちゃんとつぶれなくて困るのだそうです。
あー…そういうこと。リングだけなら付いていてもペットボトルを潰せるけど、キャップがあると潰せない、と。
わかる。ちょーわかるわー。
実際、いままで毎回足でつぶしてたけど、間違ってキャップ付けたままえいやっ!と踏んづけて足がすんごく痛かったこと何度もあるからね………。
リングは外さなくても良いけど点数は違う
リサイクルされるゴミには点数があり、状態によって、リサイクル業者が買い取る金額が変わってくるのだそうです。
そして、キャップのリングが残っているか残っていないかでもリサイクル点数が変わってくる、と。
つまり、自治体の財政的にはリングも取ってくれたほうがありがたいけど、そこまで要求すると面倒くせー!と何もしなくなる人も出てくるかも知れないので、リングには触れていない、と。
なるほどなぁ。
まとめ
- ペットボトルからラベルを剥がすのとキャップを取る、というルールはどこの自治体も一緒。
- キャップ根元のリングについては明記していない自治体も多い。
- 自治体的にはリングが外れていたほうが収益が増えるので嬉しい。
- リサイクル工場的にはリングを外すのは苦でもないのでそのままでも良い。
うちでは数が少ないから導入してないけど、こういうペットボトル専用のリングカッターも売っているくらいだから、リング処理までするのが当たり前と思い込んでいましたが、そういうわけではなかったんですねぇ。
自治体的には財源の確保で嬉しいだろうから、余力があれば(ほら、リング外しやすいペットボトルもたまにあるし)今までどおりリングの処理までしようと思いますが、リサイクル工場で簡単に分離できると知ってしまったので、あまりに取れづらいやつは正直そのままにしようかなぁ…と思っちゃいますね。
…………………………………とか言いつつ、百均あたりでリングカッター見つけたら思わず買って喜んで使ってしまいそうな自分もいます。