IT系おじさんのチラシの裏
2018年10月~
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写真の一括リサイズならRalphaが品質・使い勝手共に最高だと思う

よくあるブログサービスでも写真をアップロードするだけでリサイズや圧縮はしてくれるのだけれど、この品質がどうも気に入らなくて1枚1枚Photoshopを使って圧縮していた頃がありました。

毎度、あの重たいソフトを起動するのがイヤになり、Paint.Netに移行したりもしたのですが、まぁーとにかく1枚1枚処理するのが面倒くさいったら。

写真を一括リサイズしてくれるフリーソフトを10本くらい試してみて、一番綺麗にリサイズしてくれたソフトがこのRalphaだったため、もうかれこれ5年以上は愛用させて頂いています。

Ralphaとは

画像のリサイズやフォーマット変換(PNG→JPEGとか、JPEGの再圧縮とか)、更にExif情報の削除なんかも一括処理できるフリーソフト。何よりリサイズ時の画質が良いので気に入って愛用しています。

JPEGのファイルサイズを小さくしたいだけなら以前紹介したmozjpeg※1が一番効率良いんですけど、あれはリサイズまではしてくれないので、デジカメで撮影した無駄に解像度の高いJPEGを一括変換するためにRalphaを使用しています。

Ralphaの気に入っている点

長辺基準(px)でのリサイズ

デジカメで色々撮影していると縦写真や横写真が混在しますが、横幅だけを1280pxにしてリサイズしていると

横向き写真: 1280px × 853px
縦向き写真: 1280px × 1920px
※縦横比3:2の場合

なんてことになります。ブログ記事で使う場合でも縦写真だけが異様に大きくなって違和感ありまくりです。

そのため、この場合は横幅基準ではなく「長辺基準(px)」を選ぶと、

横向き写真: 1280px × 853px
縦向き写真: 853px × 1280px

同じ面積になり、違和感がありません。

比率(%)でのリサイズ

リサイズと言いつつ、この場合100%ばかり使っています。

あまり50%や70%に縮小したいと考えたことはなく、大抵は先述の長辺基準(px)を使っていますが、逆にリサイズせずにExif情報だけ削除したい、あるいは一括でモノクロに変換したい、と考えることがあります。そんなとき、比率100%での一括リサイズをしています。

ファイル名の生成規則が便利

Ralphaでは変換時にファイル名を変更する規則が設定できるのですが、<yyyy><mm><dd>といった規則を設定しておくと自動的に撮影年月日をファイル名につけてくれるし、その後ろに<old>とつければ元々のファイル名を、更に<n2>とつければ2桁の連番をつけてくれたりするのです。

例)
設定:<yyyy><mm><dd>_<old>
変換:IMG_1210.JPG → 20181019_IMG_1210.JPG
変換:IMG_1211.JPG → 20181019_IMG_1211.JPG
変換:IMG_1212.JPG → 20181019_IMG_1212.JPG

設定:<yyyy><mm><dd>_<n2>
変換:IMG_1210.JPG → 20181019_01.JPG
変換:IMG_1211.JPG → 20181019_02.JPG
変換:IMG_1212.JPG → 20181019_03.JPG

モノグサなので、1枚1枚の写真にファイル名をつけるのは面倒だし、かといってカメラを複数持っているとCanonだとIMG_ほにゃらら、SonyだとDSC_ほにゃらら、なんてファイル名になるので適当に保管しているとワケわからなくなっちゃうんですよね。

その点、Ralphaで命名規則を決めておけば少なくともファイル名に撮影日を入れられるし、だいたいまとめて撮影した日はテーマが決まっているので、

<yyyy><mm><dd>_サイクリング_<n2>
<yyyy><mm><dd>_旅行_<n2>

というような規則で一括リサイズしておけば、あとで開いたとき撮影日もテーマも一目瞭然ですから、写真整理が捗ります。

JPEG設定が細やかな上、iniファイルで保存しておける

品質指定して一括リサイズできるソフトはたくさんありますが、Ralphaのように細やかに設定できるのは余り見かけません。

■RalphaのJPEG設定項目例

  • 品質
  • サブサンプリング
  • スムージング
  • DCT演算方法
  • Exif情報の有無

特に品質とサブサンプリングは用途によって使い分けているので、iniファイルを複数用意して、そのときどきで切り替えて使用できるのはとても便利です。

Ralphaの設定例

あくまで我が家での使用例のひとつですが、ブログにアップする写真の場合は、おおよそこんな設定で一括リサイズすることが多いです。

長辺基準(px) 1280px
品質 85
サブサンプリング 4:2:0
Exif情報 なし
一方、手元に保存しておきたい写真の場合はこんな設定。
長辺基準(px) 1500px
品質 90
サブサンプリング 4:4:4
Exif情報 あり

長辺基準が1500なのは、300dpiでL判(89×127mm)に印刷したいと思ったとき、1500×1051pxが必要だからです。

A4用紙一杯に印刷したいとか思った場合は1500pxだと足りませんが、あんまりそういう機会もないですね。

むかーし、知り合いのお店に写真を貼りたいと頼まれて写真を提供したときに解像度が足りなくて※1困ったことが1回あるくらいでしょうか。

そんな(ぼくにとっては)40年に1度あるかないかのレアケースのためだけに毎回大きいサイズで保存しておくのかと言われると正直悩ましい。

品質についてはGoogle先生が85を推奨※2していますけど、それはあくまでWebメディアとしてであって、じっくり見ると85と90でわずかに違いはあります。具体的にはポートレートで髪の毛の一本一本がわずかに潰れて見えたりするのでシャープネスをかけたくなったり。なので保存用の品質は90かなぁ。95で保存したい気持ちはあるものの、さすがにファイルサイズが大きすぎるのです。

サブサンプリングもパッと見はわからなくてもやはり4:2:0と4:4:4には差が見受けられます。なのでWeb用は4:2:0だけれど、印刷する可能性のある保存用は4:4:4。

Exif情報は、撮影したカメラの型番や焦点距離、F値、シャッタースピード、ISO感度なんかも記録されているので、保存用の写真なら取っておくと便利なんですよね。

我が家でのRalpha(とFlashAirの)使用例

我が家ではデジカメにTOSHIBAのFlashAirという、無線を内蔵したSDカードを装着しているのですが、これとRalphaを組み合わせると、こんな感じ。

  1. デジカメの電源を入れる
  2. パソコンでYokin's FlashAir SyncというFlashAirから写真を自動転送してくれるソフトを起動
  3. デジカメでパシャパシャ撮影する
  4. 撮影が終わったら勝手にパソコンに写真の山が出来ている Yukon's FlashAir Sync
  5. 写真の山をRalphaにほおりなげてワンクリックで一括変換 Ralpha

Ralphaの入手先

Nilposoft Ralpha
http://nilposoft.info/ralpha/index.html

おまけ

外で大量に撮影して、帰宅してから取り込むという使い方だと無線SDカードは転送が遅すぎて発狂しちゃいそうだけど、室内撮影が多い場合は撮影している間に転送が終わっていたりするので普通に便利です。

SDカードサイズに無線機能を詰め込むという無茶をしているので、けっこう接続が切れたりします。うちの場合は、FlashAirのIPアドレスを固定にしたらけっこう安定したかなぁ。このへんの設定方法とかも機会があれば記事にするかもしないかも。

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