IP電話のSMARTalkの調子が悪いのでGS Waveに変更してみた
最近(2019年3月8日)、IP電話アプリのSMARTalkにUIがガラリと変わるアップデートが入ったのですが、気がつくとアプリが落ちていることが多くなりました。
IP電話と相性の悪い※HUAWEI P9を使っているため、アプリの再インストールや端末の初期化をして、バッテリーセーバーをOFF、SMARTalkを個別に省電力対象から外す、などIP電話特有の設定も再設定しましたが、効果がありません。
※HUAWEIは独自の省電力機能を搭載しており、完全にはオフに出来ないためIP電話のように常駐するタイプのアプリと相性が悪いのです
去年か一昨年くらいのアップデートで、SMARTalkがHuaweiの端末でも落ちなくなったので安心していたのですが、また再発してしまった感じ。これは予想ですが、SMARTalkは内部的に定期的にKeep Aliveを送ることで省電力機能から逃れていたのではないかな、と。なにしろプッシュ通知に対応しているというわりには消費電力が大きいので、ほぼ裏で動き続けているのではないかなと思えるのです。いずれにせよ、そうしたHuawei用ともいえる機能が、今回のアップデートによって消えてしまったのではないかと。
格安SIMのデータ通信専用のプランでも電話が使えるようになるIP電話サービスはとても便利で手放せないため、いったんSMARTalkの利用は諦めて、別のソフトフォンGS Waveを試してみることにしました。
格安SIMとは
格安SIMについてはいまさら詳しく解説するまでもないと思いますが、MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)のことで、要するにドコモやauなどの回線業者から回線を借り受けてサービスを提供する回線業者のことです。
レンタルサーバー業に似ていますね。
レンタルサーバー会社はデータセンターからラック単位で場所を借りてホスティング事業を開始するのが一般的です。1ラックあたり20台くらいはサーバーが入りますから、例えば1ラックのレンタル料が60万/月くらいとして、1台あたり60サイト分くらい詰め込めば60×20=1,200人に貸せます。1サイトあたり月額1,000円くらい取れば月額120万円の収入。差額の60万円が利益、みたいな。
60万/月は十数年前に提案された価格なので、今はもっと安いんじゃないかなと思います。
…ってレンタルサーバー業の話はどうでもいいですね。
業界が違うので詳しくはありませんが、格安SIMの回線事業者もこれと同じような仕組みなのだろうと思います。ドコモから回線を借りて、小分けにして細かく売る的な。
格安SIMで節約できた通信費は大きい
2012年頃にIIJmioを知って以来、7年ほど色々なMVNO※を使い続けています。
※IIJmio、DTI、biglobe、0sim、LINEモバイル等
当時からIIJmioは980円/月くらいの金額だったわけで、その頃、ドコモに毎月5,000円以上は払っていた記憶がありますから、ざっくりと月に4,000円ほどの節約。7年間=84ヶ月×4,000円=336,000円も節約できたことになりますね。すごい。
今はLINEモバイルで月額620円/月の契約をしているので更にお得かも知れません。
同じ格安SIMでも電話機能の付いたSIMだと月額料金がハネあがります。LINEモバイルだと+880円くらい。880円×84ヶ月で73,920円。データSIMでも使えるIP電話 FUSION IP-Phone SMARTのおかげで、実に7万円以上の通信費を節約できているわけです。
FUSION IP-Phone SMARTとは
インターネット網を使ったIP電話サービス(電話番号が050からはじまるアレ)で、月額無料※で利用できるのが特徴です。
※通話したら通話料はかかる
たぶんこの分野ではNTTコミュニケーションズが運営する050plusが月額324円取るだけあって安定しているらしいですが、ぼくは使ったことがありません。
そもそも滅多に電話を使わないからIP電話でいいや、と考えたので月額無料のところがあるならそこ以外考えられませんでした。
SMARTalkはけっこう不安定
FUSION IP-Phone SMARTは公式アプリ「SMARTalk」というアプリを提供していて、これはGoogle PlayストアでもApp Storeでも無料でDLできます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.fusioncom.smartalk.android&hl=ja
FUSIONでアカウントを登録(要クレジットカード)すれば1時間も経たずに050からはじまる電話番号が発行されるため、あとはSMARTalkをスマホにインストールすればIP電話が使えるという寸法。びっくりするほど簡単です。
ただ、こいつがけっこう不安定で、2013年開始当時は電話が鳴ったり鳴らなかったり、通話中も衛星中継なみに声が遅れたり、と実用的とはいえないレベルでした。
そのため、CSipSimpleやZoiperという別のIP電話アプリ(ソフトフォンと呼ばれることが多い)でサービスを利用していました。そう、IP電話サービスって仕様が同じなので、公式アプリ以外でも使えるんですよ。もっといえば、VoIPルーターとか買えば固定電話にだって繋げられちゃう。
ただ、できれば公式アプリのほうが安心だよなぁという思いもあり、アップデートされるたびにアプリを入れ替えて試してきました。それで2017年以降は随分安定して通話品質も向上し、普通の携帯電話で話しているのと遜色ないレベルにまできていたので、最近は公式のSMARTalkしか使っていませんでした。
2019年3月8日のアップデートでSMARTalkがまた不安定に
稀に着信失敗※はあったものの、それはスマホ(HUAWEI)の省電力機能が悪さをしている可能性が大だったため、そこは仕方ないとして、それ以外は通話品質も良くなってきていたし、SMARTalkには満足していました。
(※着信方法をプッシュ通知にしていると着信に失敗して留守電になることがあった)
ところがつい最近(2019年3月8日)、UIがガラリと変わるアップデートが入ったのですが、そこから毎日アプリが落ちるように…。
滅多に電話を使わないとはいえ、毎日いつのまにかアプリが終了しているのはさすがに困ります。
前に使っていたZoiperというソフトフォン(Androidアプリ)は安定していたし、またそれに戻そうかとも思ったのですが、せっかくの機会なので別のソフトフォンを試してみることにしました。
GrandstreamWaveをインストールしてみる
最近のソフトフォンのトレンドは何かな、と軽く調べてみたところ、GrandstreamWaveというのが通話品質が良く、比較的安定しているという噂を耳にしました。
Grandstream Waveは普通にGoogle Playにあるので、さっそくインストール。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.grandstream.wave&hl=ja
GrandstreamWaveの設定
- GrandstreamWaveのSettingsを開き、[Account Settings]をタップ。
- Account Settingsの右にある「+」をタップ。
- [SIP Account]をタップ
- [Account Name]、[SIP Server]、[SIP User ID]、[Passowrd]をそれぞれタップし、アカウント情報を入力する。
[Account Name]は表示用の名前なので好きな名称でOKです。
[SIP Server]はFUSION IP-Phone SMARTの場合、smart.0038.netだと思いますが、マイページで確認するのが確実。
FUSION IP-Phone SMARTのマイページのアカウント情報
マイページに記載されているSIPアカウントが[SIP User ID]です。通常は050を除いた番号。
同じくマイページに記載されているパスワードを[Password]に設定。
[Add New Account]の右上にあるチェックをタップすればアカウント設定が保存され、入力内容に問題なければ下記のように緑色の丸印が表示されます。
アカウント情報を保存した後、しばらく待っても赤い丸印のままの場合は入力内容に間違いがある可能性が高いため、再度見直すと良いでしょう。
まとめ
- ここ数年、安定していたSMARTalkが3月8日のアップデートでまた不安定に。
- ほかのソフトフォン、ZoiperやGrandstream Waveなら安定する可能性があるので試してみるのも良いかも。
Grandstream Waveをインストールしてからまだ1日しか経っていないため何とも言えませんが、今のところアプリが勝手に落ちたりすることはないため、SMARTalkよりは安定してそうです。