タブレットにとって最適な縦横比を考える

スマホがどんどん大型化している影響か、タブレットPCの需要が減ったのか、逆にタブレットPCの寿命が長すぎるのか、理由は定かではありませんが、タブレットPCって新製品が少ないなぁと感じます。

「それスマホでいいじゃん」というのが口癖になっている人もいるくらいですが、そもそも…

スマホは細長すぎる

1920x1080pxで16:9の縦横比でも細長すぎると感じていたくらいなのに、いまどきの新しいスマホは18:9だらけ。2:1ですよ、2対1。横に対して縦が長すぎでしょう。

Twitter等のタイムラインを追いかけるだけなら縦長が見やすいのかも知れませんが、動画や電子書籍はどうするのでしょうか。

そもそもそんなのはスマホでは見ないのかも知れません。だとするなら、タブレットPCの需要はまだまだあるハズ。なんで新製品少ないんですかね…。

タブレットPCの縦横比について

タブレットPCでよく使われる画面の縦横比はだいたいこんな感じだと思います。

縦横比解像度の例主な機種
16:101920x1200px
1280x800px
多くのタブレットPCはコレ
4:32048x1536px
1024x768px
iPadとかiPadクローン、ASUSのZenPad S3あたりがコレ
3:22160x1440px
1800x1200px
SurfaceやSurfaceクローンがコレ

昔は16:9のタブレットなんてのもありましたけど、縦持ちしたときに細長すぎてWebページや電子書籍が見づらいので、ほとんどのタブレットが16:10になりました。

2048x1536pxのRetina液晶!なんて言われるとなんだかスゴそうですが、1024x768pxの4:3と言われたら、あぁブラウン管のサイズじゃねーか、と思うおっさん世代も多いハズ。…はい、ぼくのことです。

4:3の液晶ってコンテンツがすごく見やすいと思うんですよ。映像みたいに没入感重視なら横長が良いのでしょうけれど、文字をメインとしたコンテンツなら4:3くらいが読みやすいし、縦でも横でも使いやすいサイズと言えるでしょう。反面、動画視聴では上下の黒帯が目立つ…。

そしてMicrosoftのSurfaceが採用したことで、3:2の液晶画面も最近増えてきました。3:2と聞いてすぐにピンときた方はカメラマニアだと思いますが、そう、35mmサイズのフィルムカメラの縦横比です。いまだに3:2がデフォルトのデジカメは多いですから、写真を表示したときに余白が出ずに画面一杯に広がる3:2液晶はなかなか素敵です。

しかも3:2って4:3よりも動画再生時の余白が少ないです。

これについては実際に見たほうがわかりやすいと思うので、それぞれの縦横比で動画再生した際の黒帯がどうなるのか、サンプルを作ってみました。

それぞれの縦横比で動画再生したときの黒帯

縦横比16:10で動画再生したときの上下の黒帯

動画は16:9で液晶は16:10なわけですから、上下の余白はほんのわずかです。

縦横比4:3で動画再生したときの上下の黒帯

縦横比4:3=16:12なわけで、16:9の動画を表示すると上下にかなり大きな黒帯が出ます。つまり、同等サイズ(インチ)の16:10液晶に比べると映像自体がかなり小さくなってしまいます。

ただ、特殊な例ですが、torne mobileでニコニコ実況を表示しながら視聴するような場合は、うまいこと黒帯の部分にコメントを流してくれるので、これが意外と見やすかったりはします。ほかの動画ではそうもいきませんけど。

参考記事:ASUS ZenPad S 8.0の後継機が発売されると良いなぁ

縦横比3:2で動画再生したときの上下の黒帯

縦横比3:2=16:10.6くらいなので、16:10のときよりわずかに黒帯が大きいですが、4:3の液晶に比べるとだいぶマシです。

それぞれの縦横比で漫画を見開き表示したときの余白

動画再生だけ見ると16:10がイイじゃん、となるのですが、漫画などの電子書籍を見開き表示する、となると話は変わってきます。

漫画と一口に言っても少年誌か青年誌かでサイズが違いますし、同じコミックでも文庫判なんかもあってややこしいのですが、とりあえずここでは少年誌の単行本でよく使われるB6判(128×182mm)をサンプルとします。

縦横比16:10で漫画を見開き表示

16:9の液晶よりはマシなのですが、16:10でも左右にけっこう気になる量の余白が出来ます。別に余白くらい気にならないでしょ、という方もいるかも知れませんが、気にしているのは余白ではなく、余白が出来ることによってコンテンツ(文字や絵)が小さくなることなんですよね。

7~8インチで16:10のタブレットPCだとこの影響で吹き出しなどが潰れて読みづらい場合があります。

縦横比4:3で漫画を見開き表示

iPadやZenPadはこのためにあったんだ…! と思わせるくらいのフィット感。

4:3なら見開き表示で余白がほとんどないため、画面一杯使って表示できます。9.7″のiPadなら実物の漫画を一回り小さくしたくらいで見開き表示できますし、12.9″のiPad Proに至っては原寸大で見開き表示できちゃうほどです。

縦横比3:2で漫画を見開き表示

3:2液晶での漫画見開き表示は16:10と4:3の中間くらいの位置付けですね。4:3のフィット感には及ばないものの、16:10よりは余白が少ないです。

それぞれの縦横比で漫画を単ページ表示したときの余白

バトル漫画なんかだと見開きページでドーン!と迫力のある絵が飛び出すため、見開き表示にこだわる方も多いのですが、見開きが必須の状況ってどのくらいありますかね…?

漫画の種類によるとは思いますが、多くても1巻に3~4回出てくるかどうか、じゃないですか。そのためだけに大きくて重いタブレットPCを持つのは嫌だし、単ページ表示で構わないから8インチくらいの軽いタブレットが良いよ、という人も多いはず。

ということで、余白サンプルの単ページバージョン。

縦横比16:10で漫画を単ページ表示

見開きでは左右の余白があんなに残念だった16:10ですが、縦持ちの単ページ表示だと上下にわずかな余白が出来る程度で素晴らしいフィット感です。

縦横比4:3で漫画を単ページ表示

逆に見開き表示では素晴らしかった4:3は、単ページ表示だと左右の余白が残念なことに…。

縦横比3:2で漫画を単ページ表示

そしていつも16:10と4:3の中間的位置づけな3:2ですが、単ページ表示のフィット感は16:10と遜色ありません。わずかな余白が上下なのか左右なのかの違いだけです。

まとめ

あくまで個人的な感想ですが、動画再生、電子書籍、写真閲覧、Webの閲覧、どれをとっても優等生なのは正直3:2だと思っています。次点で16:10。

ただ、これはぼくが色んな用途で使う10インチ以上のタブレットPCを想定しているからであって、8インチ以下だったり、電子書籍専用として使うつもりだとまた話は変わってくると思うんですね。

実際、4:3のZenPad S8.0は電子書籍用として素晴らしく使い勝手が良かったです。バッテリーの持ちが悪いのと、動画視聴時の黒帯がどうしても気になって手放してしまいましたけど。新機種が出たらまた検討しちゃうと思います。

あと、最初に書いたとおり、多くのタブレットは16:10の縦横比を採用しており、4:3はiPadやiPadクローン、ZenPadの一部くらいしかありませんし、そもそも電子書籍専用の用途ならKindleやKoboのE-ink端末があります。

個人的には3:2のタブレットが増えて欲しいのですが、これも現状SurfaceやSurfaceクローンくらいしかないので、まぁそもそも縦横比でタブレットを選ぶ、なんてこと自体がなかなか出来ないかも…。

ともあれ、またWindowsタブレットが欲しい欲しい病が再発しはじめているので、ほぼ自分のために縦横比ごとの余白について今回まとめてみた次第です。

2019/2/24追記

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