無線のテンキーレスキーボードTK-FDM105TBKが届いたので感想とか
ここ最近、キーボードに関する記事をちょいちょい投稿していましたが、とうとう我慢できずエレコムのテンキーレスキーボードTK-FDM105TBKをポチってしまいました。
価格コムのレビューで「プアマンズメカニカル」と評されていたのを読み、ぼくも試してみたくなったのです。
キーボードの購入履歴
「キーボードを巡る冒険、という名のただの昔話」で書いたとおり、ぼくの使い方ではキーボードの消耗が激しいのでだいたい毎年キーボードを買い替えているイメージでしたが、Amazonの購入履歴を見ると年に1回どころの騒ぎじゃないですね。
Amazon以外でもビックカメラでLogicoolのMK245を買ってしばらく使っていた記憶がありますし、店頭で衝動買いすることもあります。
まぁ実際はメインPC以外のPC用のキーボードとかタブレット用とかPS4用にも使うため、そこまで頻繁に買い換えているつもりはないのですが…。購入履歴からも「マルチOS」や「マルチデバイス」用の切り替え機能を持ったキーボードを購入し、なんとかキーボードの台数を減らそうと試みていることが伺えます。
(でもPS4で使えなかったりして計画は失敗しました)
TK-FDM105TBKのパッケージ
外箱
パッケージを見て気がついたのだけれど、電池の持ちが4年ってヤバイね。どんだけ省エネなの。
中身
TK-FDM105TBKの内容物は以下のとおり。
- キーボード本体
- USBレシーバーユニット
- 単三乾電池x1
- ユーザーズマニュアル
TK-FDM105TBKの外観
THE 普通
そして、その普通が大変好ましいです。
キーピッチ19mmの109フルサイズキーボードからテンキーをぶった切っただけのテンキーレスキーボード。このレイアウトは素晴らしいです。
以前の記事で書いたとおり、コンパクトキーボードには変態配列なキーボードが多すぎます。JIS配列を忠実に守りつつ、テンキーだけ省いたこの形状は控えめに言って最高なのでぜひ増えてほしい。
また、今まで使っていたエレコムの静音キーボードTK-FDM091STBKは表面がツルツルテカテカして妙に安っぽい感じがしたのですが、今回のTK-FDM105TBKは表面がマットな質感で、そこもまた好ましいですね。
TK-FDM091STBKとTK-FDM105TBKを並べて比較してみる
上)TK-FDM091STBK 下)TK-FDM105TBK
コンパクトキーボードといえば上のTK-FDM091STBKのようなレイアウトが多く、Insertキー、Home、End、PageUp、PageDownあたりはFNキーとの組み合わせでないと使えなかったり、カーソルキーが小さくなっていて押しづらかったりと、使い勝手の面で微妙です。
しかし、TK-FDM105TBKは通常の109キーボードからテンキーだけを綺麗に切り取ったようなレイアウトなため、JIS配列に慣れている人なら違和感なく使えます。しかも幅36cm程度と省スペース。
(フルサイズキーボードだとスリムなものでも幅45cmくらい)
左)TK-FDM091STBK 右)TK-FDM105TBK
一番厚い部分の高さはTK-FDM091STBKもTK-FDM105TBKもほとんど変わりませんでした。但し、これはスタンドを立てなかった場合の話です。
左)TK-FDM091STBK 右)TK-FDM105TBK
スタンドを立てるとテンキーレスキーボードTK-FDM105TBKのほうが1cmくらい高くなります。
TK-FDM105TBKとリストレスト
TK-FDM105TBKは一番高い部分で33.5mm(スタンド含まず)、一番低い部分でも約18mm(実測)あるので、人によってはリストレストが欲しくなるかも知れません。
ぼくはホームポジションに手をおかずにブラインドタッチをする変態的なタイピング癖があるので、手首を接地しようが離そうが、キー入力に支障はないため、リストレストはあってもなくてもどっちでも良いかなぁという印象です。
写真に写っているリストレストの使い心地は悪くありませんが、合皮なので夏は滑りづらいかも。
最近の流行りは木製のリストレストらしいので、そちらも検討してみると良いかも知れません。
リストレストは硬い素材のほうが左右の移動がスムーズで使いやすいらしいのです。おかしなブラインドタッチをするぼくにはあんまり縁がありませんけども、WASD移動をするPCゲームを長時間プレイするときにはリストレストが欲しいと感じることがあります。
FDM105TBKのキースイッチ
「キーボードのスイッチの種類」で書いたとおり、メンブレンは単純な構造でキートップの付け外しが簡単なので外してみました。
普通メンブレンといえばキートップから突起が出ていて、そこをラバードームが包んでいます。
でも写真のキートップ裏を見るとわかるとおり、突起部分が「-O-」みたいな形状になっていて、ラバードームの中ではなく、上から押し込む感じになっているんです。
そのせいか、メンブレンにしてはキーの端っこを押しても普通に反応するし、キーのグラつきも少なめなので、なるほど、「プアマンズメカニカル」と言いたくなる気持ちもわかります。
ただ、クリック感みたいなものはないですし、キーを最後まで押し込んだときの打鍵感はカチカチでもスコスコでもなく、ペコっとした感覚なので、あーこりゃメンブレンらしいメンブレンだなぁと感じました。
同じメンブレンでも、BUFFALOのBSKBC02BKFのほうがスコスコとしていて打鍵感は気持ち良かったかなぁ。
うーん、FDM105TBKの使い心地は全然悪くないし、今ままで使っていたTK-FDM091STBKと比べると圧倒的に使い心地は良いのだけれど、比較するためにもBUFFALOのゲーミングキーボードも欲しくなってきちゃったなぁ。
尚、現在はBSKBC02BKFは生産終了で、BSKBUG305BKが後継機っぽいです。
FDM105TBKの横幅が364.3mmに対し、BSKBUG305BKは441mm。わずか77mmと考えるか、77mmも邪魔と考えるか…。うーん。
打鍵音の比較
参考までに今回購入したTK-FDM105TBKと、今まで使っていたTK-FDM091STBKの打鍵音を録音してみました。あとオマケにこれ以上静かなキーボードは存在しないやろ、と個人的に思っているLogicoolのK780の打鍵音も。
ELECOM TK-FDM105TBKの打鍵音
※今回購入したキーボード
THE 普通
ELECOM TK-FDM091STBKの打鍵音
※エレコムの静音キーボード
録音だとわかりづらいかもですが、打鍵音の音量はあまり変わらず低音化している感じです。
Logicool K780の打鍵音
※Logicoolの静音キーボード
パンタグラフは静かな製品が多いですが、その中でも抜きん出て静音化されているキーボードだと思う
まとめ
- テンキーレスキーボードTK-FDM105TBKは、その名のとおりフルサイズの109キーボードからテンキーだけを綺麗に切り取った形状でレイアウトに癖がなく買ってすぐに慣れ親しんだタッチタイピングが開始できる感じが素晴らしい。
- またラバードームとキートップに工夫が見られ、メンブレン特有のキーの端っこを押したら認識しない、あるいはキーに引っかかりを感じる、といったことは全くない。
- 但し、打鍵感はメカニカルとは程遠いゴムっぽい感触だし、音もメンブレンらしいカチャカチャ系なので、タイピングに気持ちよさを求める場合には悩ましいところか。
- 一般的なメンブレンキーボードはキーストロークが4mmほどあるが、このキーボードは3.5mmとわずかに浅く、このたった0.5mmの浅さは確かに指で感じることができる。深くしっかりとした押し心地が好みの人には若干合わないかも知れない。
- それから最後に、キートップの刻印がレーザー印字ということで、いつものように半年くらいで印字が剥げてしまう、ということがないかも知れない。これについてはしばらく使ってみないと何とも言えない。
まだ届いてから2日しか使っていないうちにアレコレ語っても説得力がありませんし、特に耐久性についてはこれから使い続けてみないとわかりませんが、届いて即座にメインPCで使おうと思えるくらいには素直なレイアウトと素直な打鍵感なのは間違いありません。
唯一気になる点はやはり最後まで押し込んだときのぷにょっとしたゴムっぽい感覚とカチャカチャ音。最初からメンブレンだとわかっていれば全然問題ありませんが、メカニカルっぽさやパンタグラフっぽさは皆無なので、そこは期待しないほうが良いでしょう。
いずれにせよ、たった1,942円(2019年3月20日現在)でこれだけのクオリティのキーボードが買えるなんてありがたい…ありがたいという言葉以外思いつきません。
テンキーレスキーボードを未体験で、ちょっと試してみようかな、という人には最適だと思うし、テンキーレスで「無線」というのは滅多に見ないので、無線キーボードが必須要件の人にも良いのではないかなと思います。