カメラのSDカードから消しちゃった写真を復元しようとして半分成功して半分失敗した話
デジカメの写真データって間違って消しちゃう率高くないですか? ぼくだけかな…。
後でレビュー記事にでも使おうと思って取っておいたつもりの写真を消しちゃったので、なんとか復元できないものかと試行錯誤したお話です。
撮影した写真を間違って消してしまうぼくのパターン
特にFlashAirを使い始めてからは撮影中にPCへ写真を自動転送しているため、いったん撮影が終わったらパパッとカメラ内の写真を全消しするのがクセになっています。
もちろんちゃんとPCへ転送されたのを確認しているから、本来はそれで問題ないハズなんです。
でも、こういうブログをしていて、商品のレビュー記事なんかをアップしていると、毎回撮影→記事執筆という流れも面倒なので、先に商品写真だけパシャパシャ撮っておいて、あとで商品ごとにレビュー記事をアップしたりすることもあるわけです。
すると、PC内に複数の商品写真がまとまっていて、ブログを投稿した後に、よし完了!とブログへアップした写真は別口でバックアップしつつ、カメラから転送された写真はローカルディスクから削除する、というのをこれまた機械的に実行してしまいます。
はい、商品写真AとBの写真をまとめて撮りつつ、Aは記事投稿してバックアップもしているのに、まだ記事にしていないBの写真もまとめてローカルディスクから消してしまうんですね。
そして撮影していたことすら忘れて、あれ?!そういえばあの商品写真どうしたっけ…となる。…端的に言ってアホです(;´∀`)
SDカードかローカルディスクかどちらかから復旧する
そう、デジカメからFlashAirで転送しているため、カメラのSDカードか転送したPC側か、どちらかから消したファイルを復旧できないものかと復旧ソフトを試してみました。
昔から何度もお世話になったファイナルデータという復元ソフトは持っているのですが、Windows 2000くらいの時代に買ったモノでさすがにバージョンが古すぎるので、Windows 10で使う気になれません。
ということでフリーで使えそうなのをとりあえず使ってみます。
USBメモリ復旧
窓の杜の紹介されていて、ソフトの名前もそのものズバリというか、USBメモリとSDカード限定のファイル復活ソフトらしいので、まずはこれを試してみることにしました。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/usbmrecovery/
USBメモリ復旧のインストール
ごく普通のインストールウィザードなのでSSのみサラっと。
窓の杜での登録名がUSBメモリ復旧なのに、インストールされるフォルダが「復旧天使」というなんだか変な名前なので驚きましたが、どうやら、復旧天使という有料ソフトの一部機能をフリーで提供している、ということらしい。
まぁ、削除してしまった写真さえ復活できればOKです。
USBメモリ復旧でSDカードを指定
PCにSDカードを挿していれば自動検出されるので、そのディスクを指定します。
これだけで即座に詳細スキャンがはじまる簡単設計。
時間は16GBのSDカードでおよそ3分30秒ほどかかりました。
スキャンが終わるとSDカードのディレクトリとファイルの一覧が表示されます。
写真が入っていたハズのフォルダを指定し、中を見てみるとたしかに削除した写真が出てくる…!
ファイル名の頭が「~」になっているのはOSの仕組み的にファイルを削除する際にファイル名の先頭1文字を消すからです。
「~MG_3072.JPG」というのはもともと「IMG_3072.JPG」だったわけですね。
やったー!これで消した写真を復活してブログ記事書けるー!と思ったものの、復旧できたのは数日前の写真の一部だけ。
そう、実は数日前に全消ししてしまったデータと、もうひとつ1週間ほど前にも消してしまった写真が10枚くらいあり、それも復旧できないかなぁ…とひそかに期待していたのでした。
でも、どうやらこのUSBメモリ復旧というソフトでは復活は無理そうなので、別のソフトも試してみることに。
EaseUS Data Recoveryを試してみる
以前、「WindowsのイメージバックアップにEaseUS Todo Backupを使ってみた」で使ったEaseUSのソフトですが、バックアップを試しているときにデータリカバリーのソフトもあるんだなぁと記憶に残っていたので試してみました。もちろん(?)Free版。
https://jp.easeus.com/data-recovery-software/drw-free-1.html
インストール画面は省略するとして、EaseUS Data Recoveryを起動するとこんな感じ。
先程の復旧天使のUSBメモリ復旧とは異なり、リムーバブルディスク(USBメモリやSDカード)はもちろんのことローカルディスクの指定も出来ます。
ほんの数秒でディスクの中身が表示されたので、え、もうスキャン終わったの?!と驚きましたが、ディレクトリやファイルを表示しつつ、バックグラウンドで復旧可能なファイルをスキャンする仕組みのようで、ディープスキャンが完了するまでは先述のソフトと同様3~4分かかりました。
じゃん!
おぉぉ~。先述のソフトだと数日前の写真の一部と書きましたが、こっちだと数日前に撮った写真全部が出てきましたね。やはりソフトによって結果が微妙に違うんだなぁ。
ただ、一番の目当てであった1週間前に撮った写真までは復活できませんでした…。まぁ、このブログでレビューでもしようと思って撮ったただの室内物干しの写真なんですけどね…。
仕方ない。仕方ない。今回復旧できた写真があるだけでもありがたいのですから。
まとめ
- デジカメ内の写真全削除が癖になっているとPC側で削除したときに泣くこともあるので注意しよう。
- ファイル復元ツールを使うとSDカードやローカルディスク内の写真を復活できる可能性がある。
- (当たり前だが)時間が経てば経つほど復旧できる可能性は低くなる。
- 復元ソフトによって結果が微妙に違ったりするので、普段からいくつか試しておくと良いかも。
といったところでしょうか。
この記事では別段USBメモリ復旧や、EaseUS Data Recoveryをオススメするものではありません。今回の結果的には後者のほうが優秀でしたけど、老舗であるファイナルデータとか使ったほうがもっと良い結果を得られた可能性もあります。
一部復旧できただけで満足したので今回はこれ以上試しませんけども。
ただ、平時からこういう復元ツールには慣れておいて、ある程度信頼できるソフトを手元に置いておくほうが良いかなーと思いました。
というのも、Data Recoveryのほうはローカルディスクのスキャンも出来たため、1時間くらいかけてスキャンしたのですが、写真を削除してからかなり日数が経っていたのと、ゲームなど数十GB単位の書き込みをわりと頻繁に行うため、ローカルディスクのほうはほとんど写真が復旧できなかったのです。
(SDカードのほうが断然たくさん復旧できた)
なので、何かあってからあわてて復元ソフトをいろいろ試すよりも、何もない平時に使い慣れておいたほうが、有事の際にアプリのインストールなどで更にディスク内を汚してしまうこともないかなぁーと。そんなふうに思いました。