最近、PS5だのXbox Series Xだの、次世代ゲーム機の話題をよく目にするのですが、どうやら次世代機って4k 60fpsでゲームプレイできるっていうじゃないですか。
けっこう前…えぇと購入履歴によると2016年2月にドウシシャのD431USという43インチ4Kモニターを購入したときは机に置くにはデカすぎ(当たり前)、ミドル~ミドルハイスペック程度のグラフィックボードじゃ4K 30fpsくらいがせいぜいで、カクカクして目が疲れる、ということで早々に手放した記憶があります。
あれから5年。ゲーム機で4k 60fps出せるというならもう一度4Kモニターを試してみるか、とVX3211-4K-MHD-7を購入してみた次第です。
液晶モニターの使用歴
15インチの4:3が主流だった時代から液晶モニターを使っているので数だけはありますが、ざっくり覚えている履歴を載せておきます。迷走の歴史です。
17~19インチx2のデュアルモニター環境
PCといえば1024×768ないし、1280×800の解像度だった時代がそこそこ長く、当時はホームページの横幅は800px固定で設計する!みたいな不文律がありました。
テキストエディターでHTMLタグを書きながら、ブラウザで表示を確認するのに1280×800のモニター1枚ではとても作業効率が悪く、2枚セットで買うのが習慣になっていました。会社を設立した時期でもあるので、従業員のPCにもモニター2枚ずつをセットしていたのでよく覚えています。
21~24″のシングルモニター環境
たしかはじめてのフルHD液晶モニターのサイズは21インチくらいだったと記憶しています。1280×800を2枚使っていた環境から、1920×1080の環境になると横幅がちと物足りないものの、縦がわずかに長い分、HPの視認性が良くなり、1枚でも十分だなと感じるようになりました。
今ではWindowsにスケーリング機能があるので、解像度の高さと実際の画面の広さは比例しませんが、当時は100%スケール(Dot by Dot)が当たり前だったので800pxが1080pxになったことで280px分広くなったわけですね。
24~28″のデュアルモニター環境
その後、順当に24インチ、27インチとPCモニターも大型化していきますが、Webページも高精細化していきましたし、ゲームもフルHDが当たり前になったため、1枚でゲームプレイをしながらもう1枚で攻略ページを読む、なんて使い方をするために、またデュアルモニター環境に戻りました。
フルHDでは最大で28インチの液晶モニターまで試しましたが、27インチと違いがわからないわりに分厚くて不格好だったのでスリムベゼルな27インチを愛用。
32″ WQHDのシングルモニター環境
以前、「PC/PS4/Switchでスピーカーを共有したくて試行錯誤した話」でも紹介したHPのゲーミングディスプレイ OMEN by HP 32″ です。
幅120cm×奥行き60cm程度のPCデスクの上に32インチのモニターを置くのはどうなのかな、という思いもありましたが、モニターの横幅は74cm程度。
27インチのモニターは横幅63cmくらいですが、2枚置いているので机からはみ出しています。
それなら、27インチモニター2枚を32インチモニターへ置き換えることで、デスクトップ空間が広大なわりに机に収まるサイズになって良いのではないか、と思って買いました。
ドットピッチ(1ドットあたりの大きさ)もフルHDの24インチモニターと同じなので100%スケールで全く問題がありません。
43″やウルトラワイド等の迷走環境
32″ WQHDが思いのほか快適で、映画等を見るにも迫力があったため、大画面に心を引かれてしまいました。
机の上に載るのなら良いじゃないか、とばかりにドウシシャの43″ 4Kモニターを買ったり、43″はちょっと大きすぎたからと、LGの42.5″に買い替えたりもしました。
画面が広すぎて首の移動で疲れましたが、しばらくすれば慣れるだろうと数ヶ月使ってみるものの、なかなか慣れない。
よし、それなら34″のウルトラワイドにしよう、と買い替えてもみました。しかし、PS4等のコンシューマー機器をつなげるとそれで画面が専有されてしまうめ、もうひとつモニターが欲しく。
そうして上記のとおり、ウルトラワイドの上に24インチモニターを縦に並べる、なんていう暴挙にも出ました。これがまた首が最高に疲れる。
32″ WQHD+ノートパソコンに落ち着く
ということで、普段は32″ WQHDモニターで作業をして、PS4等のゲームで画面が専有されるときは、横にノートパソコンを持ってくる、というような運用にひとまず落ち着きました。
迷走しすぎである。
VX3211-4K-MHD-7がやってきた
使用歴の話が長くなってしまいましたので話を戻します。
32″ WQHD環境でいったん満足はしていたものの、次世代ゲーム機が4K 60fpsを基準にするというなら、今のうちの4Kモニターに慣れておこうかな、ともう一度チャレンジすることにしました
今度は43″とかアホなことをせずに順当に32インチで4Kです。ドットバイドットでは文字が小さすぎるだろうけれどスケーリング125%~150%にすれば問題ないはず。
ちなみに4Kでの150%スケーリングはWQHDの100%スケーリングと同等です。
VX3211-4K-MHD-7の梱包箱
箱のサイズは83×61×28cmとなかなかに巨大。宅配便サイズ的にいうと172サイズもあります。
ヤマトで送れないレベルのサイズじゃん!
VX3211-4K-MHD-7の同梱物
- PCモニター本体
- 電源ケーブル
- DisplayPortケーブル
- HDMIケーブル
- 説明書&保証書
- ヘッドホンフック
ほぼ一般的な内容ですが、唯一ヘッドホンフックだけが珍しいですかね。液晶モニターの裏面に付けることで、ヘッドホンをひっかけることが出来ます。
…一応使ってみましたが特別便利だとは感じませんでしたw
やはりヘッドホンは机の下あたりにひっかけて置くのが取り出しやすくて良いかな、と思います。
VX3211-4K-MHD-7の端子類
写真左から、
- 電源コネクタ
- HDMIポート
- HDMIポート
- DisplayPort
- ヘッドホン出力
と並んでいます。
電源内蔵タイプなので、ACアダプタではありません。ただ、電源ケーブルってぶっといのでどうなんでしょうね。
個人的にはモニター側の電源ケーブルが細くなるのでACアダプタのほうが好みです。
ヘッドホン出力については後述しますが、外部スピーカーに接続することも一応可能です。
VX3211-4K-MHD-7の大きさ
31.5インチありますが、幅140cmのデスク上だとそこまで邪魔には感じないですね。
Windows 10のスケーリングを125%にした状態でこんな感じ。かなり広々とデスクトップが使えます。
老眼には文字がやや小さいかなぁ。
VX3211-4K-MHD-7のVESAマウント
事前にVESAマウントの取付位置が上過ぎる、というレビューは読んでいたのですが実際にモニターアームを取り付けた写真が見当たらないため、いまいち想像が付きませんでした。
はい、こちらが実際にVX3211にエルゴトロンのモニターアームを付けた状態になります。
う~~~ん、たしかに上過ぎるw
前に使っていたHP OMEN 32″はVESAマウントが下過ぎて、弱いアームでは垂れ下がってしまって困ったものですが、上にあるのもちょっとなぁ。
というのも、一日中パソコンデスクの前に座っていることが多いので、たまには立ったり軽くストレッチしながら画面を見たいと思うこともあるのです。
そうしたとき、VESAマウントが上過ぎるとモニターアームであまり持ち上げられないため、視線が下になっちゃうんですよねぇ。
やはりVESAマウントは中央~下くらいの位置が良い気がします。
VX3211-4K-MHD-7を買って4ヶ月の感想
購入履歴を見るとVX3211-4K-MHD-7を購入したのは2020年11月なので、4ヶ月ちょいですかね。使ってみた感想をざっくりとまとめます。
- ◎31.5″ 4Kモニターで36,800円というのは非常に安い。
- ◎画質はさすがVAということで黒が引き締まって見える。
- ◎4K映像は動画もゲームもとても高精細で美しい。
- ◎やはりFreeSyncは良い。GeForceでも問題なく効いている。
- ◎スケーリング125%でもWQHDよりもデスクトップは広々使える。
- △但し125%スケールだと画面に近づいて見たくなるため、相対的に斜めから画面を見ることが多くなり、その場合だけやや色ムラが気になる。
- △ヘッドホン出力から外部スピーカーへ音声出力した場合、スリープ復帰時等にブツッというポップノイズが発生する。
- △入力ポート(DP/HDMI)の切り替えが遅く、5~6秒かかる。
- △ベゼルは1cm程度と細いがフラットではないのでややホコリが溜まる。
- △VESAマウントは中央~下くらいに付けてほしかった。
この中で個人的にとても気になったのが画面切り替えの遅さと、スピーカーのポップノイズです。
まず、ぼくはPCとPS4/Switch等のゲーム機器をつなげて切り替えて使用するのですが、その切替に6秒近くかかるのはちょっとストレス。
また、その切替時には問題ないのですが、モニターの電源をOFF/ONした際やスリープからの復帰時にブツッというポップノイズがスピーカーから出るのもマイナス。
以前使っていたHP OMEN 32″では音声出力端子がないため、PCとPS4でスピーカーを共有するために、デジタルアンプ側でも切り替え作業を行わないといけませんでした。そのため、モニターに音声出力端子が付いているモデルがほしい、とずっと思っていただけに、このポップノイズにはがっかり。
あまりにも気になるので、結局デジタルアンプ側で音声切り替えして使っています。
それから、このモニターに関する問題では一切ないのですが、ちょっと古めのアプリ、具体的には写真の現像ソフトなのですが、スケーリングに対応してないがために125%や150%にしてもフォントが超小さくなって使いづらくなるケースがありました。
エクスプローラーのサムネイル表示で「特大」サイズを選んでもあまり大きくないというのも地味なマイナスポイントでしょうか。
まとめ
そろそろ4Kモニターに手を出しても良いかな~と思って買ってしまいましたが、ん~ん~ん~、個人的にはまたもや失敗の気配がしています。
このVX3211-4k自体はコスパがとても良く、画質にも文句はありません。ただちょっと画面切り替えとポップノイズが気になるくらい。
この2点に関しては気にならない人は気にならないでしょうから、パソコンで使う4Kモニターを探しているなら選択肢として十分アリ。
ただ、4Kという規格自体がWindowsにはまだ早いんじゃないかって思わされてしまいました。
最初に4Kで失敗したときから5年も経っているのですが、いまだ対応していないソフトがあったりしますし。
それから4K動画に関しては素晴らしいのですが、ゲームについてはなかなか厳しいものがあります。
うちはRTX2060という、今となってはちょっと4Kには力不足なグラボということもありますが、4K 60fps出たとしてもグラボのファンがぶふぉおおおおお!!と爆音で鳴ってうるさい…。
それだけギリギリのパワーで動いてるんですよねぇ。これがフルHDに落とすとファンが鳴っているのかどうかわからないくらいの静けさ。
「超高精細なゲーム画面+騒音環境」を選ぶか、「普通のフルHD+静かな環境」を選ぶか。
ここも個人差が出てきそうな部分です。ぼくは後者のほうに魅力を感じてしまうかもなぁ。
以上、モニター探しの参考になれば幸いです。
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