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ドメイン移管する予定があるなら早めにWHOISの情報公開代行はオフにしよう

ドメイン登録、していますか?

ぼくがWeb運営をはじめた20年くらい前は、まわりがIT技術者だらけだったこともあり、なんとなくでドメインを取っている人がそれなりにいました。特に苗字のドメイン名は家族で共有できることもあり、人気がありました。…これは今でも人気か。

かくいうぼくも苗字のドメイン名を持っていたのですが、管理するドメインが20を超えたあたりで、維持費用が馬鹿にならないので解約したのを覚えています。わりかし珍しい苗字なので取る人おらんやろ、という気持ちもちょっとありましたが、解約してしばらくしたら別の人に取られてしまい、以降10年以上キープされているのでちょっと惜しいことをしたかなと思ったり思わなかったり。

ちなみに当時は1ドメインあたり年間5,000円くらいかかったので、ドメインの維持費だけで年10万円くらい使っていたのです。

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fc2ドメインで48時間以上の大規模障害が発生

以前、「やっぱりドメイン取得はFC2ドメインにしたっていう話」で書いたとおり、価格最優先でfc2ドメインを使っていたのですが、ここでちょっと看過しがたい大規模障害が発生したため、乗り換え先を探しています。

はじまりは2022年01月14日(金)のこと。

fc2ドメインから「上位レジストラeNomで2022年01月15日(土)23:00~2022年01月16日(日) 11:00まで大型メンテナンスが実施されるため、管理ページの一部機能が使えなくなる」という主旨のメールが届きました。

大型メンテナンスの前日に通知を出すというのもひどい話ですが、管理ページが使えないだけならまぁ問題なかろう、とこの時点ではスルーしていました。

だがしかし。驚いたことにメンテがはじまると同時にfc2ドメインで登録したサイトがアクセス不能という事態に陥りました。ドメインの維持費が安いから、と運営している全サイトをfc2ドメインで登録していたぼくは大慌てです。

ホスティングサービス(=レンタルサーバー)の管理ページへログインして状況を確認するも、サーバー自体は何の問題もなく稼働しています。そこで、nslookupコマンドで確認したところ、eNomが管理するネームサーバー(dns1.name-services.com等)からの応答がないことが判明。ローカルのhostsファイルで名前解決してやれば全く問題なくWebサイトが使えることも判明。

これらの状況を詳しく書いてfc2ドメインのサポートフォームから連絡します。しかしまったく返答は来ません。

この障害はメンテ明け予定の16日11時になっても収まらず、翌17日(月)になってようやくfc2のサポートから障害が発生している旨のメールが届きました。基本、fc2ドメインは土日にはサポートをしないスタイルのようです。サポートの回答も今しばらくお待ちくださいの一点張りで何の役にも立ちません。

ちなみに、18日になってようやく管理ページが使えるようになったので、ネームサーバーはホスティング会社のものに切り替えました。

最初からわかっていたことではありますが、fc2ドメインはしょせん再販業者。上位レジストラのeNomで障害が発生しても、そのことを伝えることしかできない。しかも遅い。

レジストラなんて価格で選べば良いだろうとfc2にしましたが、やはり再販業者(リセラー)ではなく、ICANNに認定されたレジストラにしたほうが良いのかなぁ。でも高いだろうしなぁ…などと考えていたら、ありました。ありましたよ。ICANN認証を受けた格安のレジストラが。

ドメイン費用が一番安いのはCloudflare Registrar

Cloudflareは漫画村などの件で悪いイメージが先行していると思いますし、ぼくもあんま良いイメージは持っていないのですが、世界に名だたるCDNサービスではあります。

ここではCDNとはなんぞや、については端折りますが、海外のホスティングサービスを使うことでWebサイトの運営費用を抑えていた時期もあるため、ぼくもCloudflare自体のアカウントは普通に持っていました。個人利用なら無料でCDNサービスが使えるので。

そして、そのCloudflareがまさかのICANN認定レジストラになっていたのです。

しかも、ドメインの維持費用は卸売価格で中間マージンなしときた。

Cloudflare Registrarのドメイン費用

これは実際にぼくが管理する .net ドメインの移管手続きをしている画面ですが、卸売コストの$9.77とICANNが取る手数料$0.18を加えて、わずが$9.95しか請求されませんでした。

今まで最安値と思ってきたfc2ドメインは$12.62なので、差額は$2.67、およそ308円ほど安くなる計算です。

たかが300円と侮ることなかれ。ガチでWebサイトを運営しようと思ったらドメインの10個や20個使うのは当たり前。年間6,000円の維持費の差は馬鹿にできませんよ。ちなみに .com の場合は更に安く、$8.03のようです。

そこで早速fc2ドメインからCloudflare Registrarへドメイン移管しようとしたのですが、いま現在2つの壁にぶち当たっています。

eNom障害によりWHOIS変更ができない

fc2ドメインから他社へドメインを移管する場合、まずは管理画面から「ドメインの解約」を選びます。これはアカウントを解約するのではなく、ドメインのロックを外すという意味。fc2のイメージが低下しているので、この名称自体わざとじゃないか、という気すらしてしまいます。

ドメインをほかの人が勝手に移管できてしまったら大変なことなので、普通はドメインにロックがかけられており、それを解除すると認証コード(Auth Code/EPP key)というのが発行され、移管先のレジストラで入力する仕組みなんですね。

携帯電話のナンバーポータビリティーのMNP予約番号みたいなものです。

fc2ドメインの認証キー送信

この画面のとおり、fc2ドメインでドメイン解約した後は[認証キーの送信]ボタンが押せるようになるのですが、この認証キーの送信先がWHOIS情報のメールアドレスなんですよ。

fc2ドメインに限らず、2018年より前からドメインを維持管理している人なら、上の画面のようなWHOIS情報の代理公開機能を使っているのではないでしょうか?

ほら、WHOISってインターネット上で簡単に確認できるから、法人ならともかく、個人でドメイン登録する場合、住所/氏名/電話番号/メールアドレスが全世界に向けて公開されるわけじゃないですか。さすがにそれはちょっと困る、という人のために、たいていのドメインレジストラなら代理公開機能を持っています。

なので、ぼくもfc2でその機能を使っていたのですが、メールアドレスが “[email protected]” になっているため、ドメインの認証コード(Auth Code/EPP key)もそこに送られてしまって確認できないのです。

うーん、ほかのレジストラだとメールアドレスだけは登録時のアドレスだった気がするんだけどなぁ。まぁいいや、WHOIS情報を変更しよ、と思って変更してみたところ…。

fc2ドメインでWHOIS情報の変更はキャンセルされました

「WHOIS情報の変更はキャンセルされました」とのエラーメッセージ。

………………なんでやねん!

何かの入力間違いか、たまたまサーバーが重いか、そんな理由かと思い、10回以上リトライしましたが、状況は変わらず、仕方がないのでfc2ドメインのサポートに連絡しました。

相変わらず土日には返答がこないので2日待たされました。その結果、eNomの障害がまだ続いており、WHOIS情報の変更ができないとのこと。急ぎの場合は手動で対応する、ということです。

あと45日でドメインの期限が切れるということもあり、手動で変更してもらうことにしました。

ICANNのルールに基づき、WHOIS変更から60日間はドメイン移管できない

fc2ドメインでWHOIS情報に自分のメールアドレスを登録したし、ドメイン解約もした。そして認証キーも無事メールで届きました。 よし、ではあらためてCloudflare Registrarでドメイン移管手続きをしよう!と思ったのですが…

「問題が発生しました」と表示され、手続きが完了しませんでした。

ヘルプセンターで同様の事例がないか探したところ、このような記述が…

Restrictions
To transfer to a new registrar, your domain must meet a few requirements:

ICANN rules prohibit a domain from being transferred if it has been registered or previously transferred within the last 60 days or if the WHOIS Registrant contact information was modified in the last 60 days (even if redacted).
引用元:https://developers.cloudflare.com/registrar/get-started/transfer-domain-to-cloudflare

意訳:過去60日以内にWHOIS情報の連絡先を変更している場合はドメイン移管できないよ~ん♪

え~~~~~!?まじか~…。

情報公開代行サービスを使っていた場合、ドメインのロック解除前にWHOIS情報の変更は必須。

そしてドメインの更新期限のお知らせはだいたい45日前くらいに送られてきます。

これじゃあドメインの有効期限が切れそうなことに気が付いて、じゃあドメイン移管しよー、と思ったときに絶対ハマるじゃないッスかぁ…。

WHOISの情報公開代行サービスは不要かも?

昔はWHOIS情報は全世界に公開されてるから危険!個人情報が全世界に流れる!レジストラの情報公開代行サービスが必須!みたいに言われていましたが、2018年にGDPRが制定されて以来は事情が変わりました

ICANNの方針が変更され、原則として住所/指名/電話番号/メールアドレスなどの個人情報は非公開となりました。 実際、このブログで使っているドメイン ver001.com のWHOIS情報を表示してみると以下のとおりです。
Domain Name: ver001.com
Registry Domain ID: 2324311653_DOMAIN_COM-VRSN
Registrar WHOIS Server: WHOIS.ENOM.COM
Registrar URL: WWW.ENOM.COM
Updated Date: 2022-02-15T05:27:30.00Z
Creation Date: 2018-10-22T17:46:00.00Z
Registrar Registration Expiration Date: 2022-10-22T17:46:04.00Z
Registrar: ENOM, INC.
Registrar IANA ID: 48
Domain Status: clientTransferProhibited https://www.icann.org/epp#clientTransferProhibited
Registrant Name: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Organization: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Street: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Street: 
Registrant City: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant State/Province: NV
Registrant Postal Code: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Country: US
Registrant Phone: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Phone Ext: 
Registrant Fax: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Email: https://tieredaccess.com/contact/9eecb46b-ec6d-467b-8104-ea413a8f3c86
Admin Name: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Organization: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Street: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Street: 
Admin City: REDACTED FOR PRIVACY
Admin State/Province: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Postal Code: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Country: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Phone: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Phone Ext: 
Admin Fax: REDACTED FOR PRIVACY
Admin Email: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Name: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Organization: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Street: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Street: 
Tech City: REDACTED FOR PRIVACY
Tech State/Province: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Postal Code: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Country: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Phone: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Phone Ext: 
Tech Fax: REDACTED FOR PRIVACY
Tech Email: REDACTED FOR PRIVACY
Name Server: JEFF.NS.CLOUDFLARE.COM
Name Server: ZOE.NS.CLOUDFLARE.COM
DNSSEC: unsigned
Registrar Abuse Contact Email: [email protected]
Registrar Abuse Contact Phone: +1.4259744689
URL of the ICANN WHOIS Data Problem Reporting System: HTTP://WDPRS.INTERNIC.NET/
>>> Last update of WHOIS database: 2022-02-15T10:37:32.00Z <<<

ほとんどの項目が REDACTED FOR PRIVACY と表示されているでしょう?

レジストラのWHOIS情報公開代行サービスを使わなくてもこのように表示されるのです。

まとめ

長々と書きましたが、要するに、

  • WHOIS情報変更してから60日以上経たないとドメイン移管できないよ
  • WHOIS情報公開代行サービス使ってるとドメインの認証コードが届かないかもよ

という話でした。

個人的にはもうWHOIS情報公開代行サービスはいらないんじゃないか、とも思えるのですが、GDPRの制定は本来EU圏内の話ですし、今後、何等かの仕様変更があるかもしれないので、あまり強く主張はできません。

いずれにせよ、whois情報は下記のページなどで簡単に確認できるので、WHOIS情報公開代行サービスをOFFにした後は、自分の管理するドメインがどのような表示になるのか確認しておくと良いでしょう。
https://tech-unlimited.com/whois.html

コメント

  1. FX8350 より:

    GDPRへの対応はレジストラ(レジストリ)によって異なるようです
    私の場合はXserverドメインで登録して上位レジストラがネットオウル(Netowl)、レジストリもネットオウルのwww.star-domain.jpという扱いのドメインを所持しているのですが、
    Whoisはよくあるレジストラ(Xserver)の代行か普通に全公開の2択で”REDACTED FOR PRIVACY”にはなりませんでした。
    他、実際に登録した訳ではありませんがインターリンク(ゴンベイドメイン)は登録者がEU圏内に居住かどうか関わらず非公開にするとサポートページで公開している一方、JPRSは自身が管理しているgTLDは登録者がEU圏内に居住に限り非公開にすると発表しています。
    なので、whoisがどうなるかは各自で確認する必要があるかもしれません。

    (参考)
    https://faq.interlink.or.jp/faq2/View/wcDisplayContent.aspx?id=1402
    https://jprs.jp/registrar/info/gdpr/gdpr-index.html

    • とっちら より:

      貴重な情報提供ありがとうございます。すべてのレジストラがGDPRを気にして非表示にするのかと思いましたが、そうではないレジストラもあるのですね。勉強になりました。

      また、この書き込みのおかげでCloudflare Registrarへの移管を保留にしたままだったのを思い出せました。重ねて感謝申し上げます!

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