システムイメージの作成で0x80070001が出たときは仮想ドライブを疑おう
先日、「WindowsのイメージバックアップにEaseUS Todo Backupを使ってみた」を投稿した際にハマった不具合なのですが、Windows標準のイメージバックアップは仮想ドライブ系のソフトが動いているとエラーになる可能性があります。
イメージバックアップ時のエラーメッセージ
ちゃんとNTFSフォーマットされたUSB-HDDを繋げていて、エクスプローラーでも認識されているというのに、
STATUS_WAIT_1 (0x80070001)
Windows バックアップを終了して、再試行してください。
というエラーが出る場合があります。
そして、何度再試行してもバックアップデバイスを見つけてくれません。
原因は暗号化ソフト等の仮想ドライブ関連かも知れない
必ずこれが原因とは限りませんが、うちの場合はこのVeraCryptが原因でした。
暗号化された仮想ディスクドライブを作ってくれることで有名なオープンソースのTrueCryptの後継的ソフトなのですが、こいつで暗号化ドライブをマウントしているとWindows標準のイメージバックアップがどうやってもエラーになってしまうことがわかりました。
ググってみるとTrueCryptで同じ目に合っている人がいたので、仮想ディスクドライブのドライバーまわりで干渉が起こっているのかも。
そんなの無視して別のデバイスを検索してくれれば良いだけなので、Windowsのほうに頑張ってもらいたいところですが、Windows 10 version 1709で非推奨となったイメージバックアップ機能「バックアップと復元 (Windows 7)」が今後アップデートする可能性は限りなく低いでしょう。
というわけで、VeraCryptで暗号化ドライブのマウントを解除したところ、無事USB-HDDが認識されました。
ほかの仮想ディスクはどうなのか
VeraCryptの仮想ドライブがあるだけでバックアップデバイスの検索に失敗するなら、ISOファイルのマウントでも失敗するのでは…と思い、ちょっと試してみました。
■結果
ISOファイルのマウント | 問題なし |
BitLockerのマウント | 問題なし |
うーん、こちらは問題なかったですね…。
でもISOファイルのマウントはWindows標準の機能でテストしましたし、BitLockerも今やWindows標準です。さすがに標準ソフトくらいはちゃんとテスト済みなのかも。
なので、もしかしたら、サードパーティ製の仮想ディスク系ソフトを使った場合はVeraCryptと同様、バックアップデバイスの検索に失敗することもあるかも。
まとめ
- イメージバックアップ時にVeraCrypt(TrueCrypt)で暗号化ドライブをマウントしていると0x80070001エラーが発生する
- Windows標準のISOマウントやBitLockerでは問題なし
- でもサードパーティ製の仮想ディスク系ソフトだとVeraCryptと同様のエラーが発生する可能性もあるかも
といったところでしょうか。
バックアップ時に0x80070001エラーが出て困っている場合は仮想ディスク系ソフトを疑ってみるのが良いかも知れません。
まぁ、以前の記事で書いたとおり、このWindows標準のバックアップ自体が1709以降は非推奨となり、別のバックアップソフトを使ってくれとMicrosoftが公言しているくらいなので、無理に使うよりは別のバックアップソフト探したほうが良いのかも。