インストールしたフォントが一覧に表示されないときはココを確認する

Windowsで新しいフォントをインストールするにはTTFファイルをダブルクリックしてインストールボタンを押すだけ、と思われがちですが、最近はちょっと事情が違います。

フォントのインストール

Windows 10 ver.1809でユーザーでもフォントのインストールが可能になった

何を言っているんだお前は、と思われるかも知れませんが、これはけっこう重要な変更点だったりします。

個人でしかパソコンを使われていない方にとっては自分=管理者であることが多いためあまり意識しませんが、会社内で使うPCの場合は情報システム部などに管理者がいて、社員は一般ユーザーの権限で操作していることが多いです。

そのため、通常の社員はアプリのインストールはもちろんのこと、フォントのインストールすら出来ませんでした。でも、ver.1809からはユーザー領域にフォントをコピーすることで、そのユーザーだけが使えるフォントをインストールすることができるようになりました。

MS謹製のアプリは問題ない

これはぼくがMiguフォント(後で紹介しますが、おすすめのフリーフォントです)を今までどおりの手順、つまりTTFファイルをダブルクリックして[インストール]ボタンを押した後の状態ですが、Wordのフォント一覧にちゃんと「Migu 1C」が表示されています。

Wordのフォント一覧

Wordの場合はユーザー権限でインストールされたフォントもちゃんと認識してくれるのです。

一部のアプリは「すべてのユーザーに対してインストール」されたフォントしか認識しない

そしてこちらがInkScapeのフォント一覧ですが、インストールしたハズの「Migu 1C」が一覧に表示されません。

一部のアプリは「すべてのユーザーに対してインストール」されたフォントしか認識しない

これは何もInkScapeだけの問題ではなく、GIMP等、ほかのオープンソース系のアプリでも同様の現象が起こる可能性があります。フォントの参照の仕方が違うんですね。

具体的には C:\Windows\Fonts しか参照していないのです。というか、今まではそこだけ参照していれば良かったのですが、ver.1809以降はユーザー権限でフォントをインストールすると、C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fonts にTTFファイルがコピーされるので、そこを参照しないアプリではユーザーフォントが使えないわけです。

すべてのユーザーに対してインストールするには

フォント(TTF)ファイルを右クリックし、「すべてのユーザーに対してインストール」を選ぶだけです。

すべてのユーザーに対してインストール

間違えて「インストール」のほうを選んだとしても、その後に「すべてのユーザーに対してインストール」を実行すれば問題なし。

すると、このようにフォント一覧からインストールした「Migu 1C」が選べるようになっています。

InkScapeのフォント一覧

ぼくも最初のうちはなんでフォントが表示されないのか、けっこう悩んで、PC再起動したり、InkScapeインストールしなおしたりとアレコレがんばりましたが、たったこれだけのことだったのかと知ってがっくしきました(;´∀`)

おまけ(Miguフォントについて)

UD(ユニバーサルデザイン)書体って聞いたことないでしょうか。

昨年くらいにテレビで話題になったので、そのとき言葉くらいは聞いたことがある人もいるのではないかと思いますが、簡単に言うと「読みやすいフォント」というだけのことです。

それだけなのですが、識字能力に障害がある人がUD書体なら文字が読めるようになった、という話があり、一躍有名になったのですね。

はじまりは2006年頃に株式会社イワタが制作した「イワタUDフォント」と言われていますが、今はモリサワとかの有名フォントはもちろんのこと、フリーフォントでもUD書体がいろいろあります。

実はWindowsで採用されているメイリオもUD書体を意識してデザインされたのだとか。

まぁ「メイリオ」は日本語の「明瞭」から付けられた名前ですから、そりゃそうだよねって話です。

それぞれのフォントを並べてみると一目瞭然なのですが、こんな感じ。

ほら、「ぱ」と「ば」とか「ぴ」と「び」とかパッと見でわかりづらいことありませんか?
(特にMS Pゴシックの「ぴ」と「び」はヤバイと思います)

パッと見なのか、バッと見なのか、まぁ文脈からしてわかることはわかるのでしょうけれど、識字能力に問題のない人だって一瞬考えてしまうことがあります。

上の表で言うと、メイリオより下のフォントならそうした濁点、半濁点がより見やすいようにデザインされているのがわかるのではないでしょうか。

これは何もひらがなカタカナだけの問題ではなく、例えば「C」や「G」が「0」と区別がつきづらいとか、「S」「3」「8」の区別が付きづらいとか、そういった問題をなるべく起こさないようにデザインされているのがUD書体というわけです。

先ほどぼくが例としてインストールしていたMiguフォントは

「M+ と IPA Gothic を合成して、ユニバーサルデザイン(Universal Design)を取り入れたフォント」を略して Migu としました。

とあるようにフリーのUDフォントです。

けっこう読みやすくてお気に入りなので、機会があればぜひ使ってみてください。

まとめ

Windows 10にインストールしたフォントがアプリのフォント一覧に表示されない場合は、「すべてのユーザーに対してインストール」をしてみよう!

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