Windows MRのセットアップでコントローラーが認識しなくて悩んだ話
Windows MRはMicrosoftが推奨しているだけあってHDMIケーブルとUSBケーブルを繋げるだけでカンタンにセットアップできるのですが、今回コントローラーのペアリングが出来なくて悩んだので備忘録としてメモメモ。
結論から言うと、どちらか片方のコントローラーしかペアリングできなかった場合はペアリング解除してBluetoothアダプタの抜き差しをして、再度ペアリングを試すと良いです。
Windows MRのセットアップ画面
Windows MR機器から出ているHDMIケーブルとUSBケーブルの2本をPC本体に挿すだけで、下記のようなセットアップ画面が起動します。
Windows MRのセットアップ開始
どこかのサイトからドライバーを落としたりする必要があるのかなぁと身構えていただけにカンタンすぎて拍子抜けしました。
さすがにWindowsに標準で組み込まれているだけのことはある。
プライバシーに関する同意画面
互換性に関する表示
使っているグラフィックカードの型番やドライバーのバージョン情報など、MRに対応しているかどうか確認するための情報が表示されます。
ほーん、と軽く斜め読みしていたので、見逃していたのですが、一番したに「Bluetoothなし」と書かれています。
そう、ぼくのデスクトップPCにはBluetoothアダプタが付いていなかったのですね。というか、MRにBluetoothが必要なことすら知らなかったのです。(恥ずかしい)
MRコントローラーのセットアップ画面
「Bluetoothなし」となっている部分は読み飛ばしてしまっていたのと、普通に[次へ]ボタンが押せたため、そのままコントローラーのセットアップへ進みました。
MRコントローラーの説明画面
Windows MR用のヘッドセットはどのメーカーのものでもコントローラーだけは同じ形状、同じデザインであるため、このようにWindows 10に組み込まれているMRのセットアップ画面でもコントローラーの説明が出来るのでしょうね。
アナログスティック、メニューボタン、タッチパッド、Windowsボタン、トリガーボタン、グラブボタン、と何気にボタンが多いです。しかも左右に同じ量のボタンがあるので、とても最初は覚えきれません。
MRコントローラーの接続
はい、ここでようやくMRのコントローラーはBluetoothで接続すると知りました。あわてて、Bluetoothのアダプタ(USBに接続するやつ)を物置から出してきて接続。
aptX対応のBluetoothヘッドホンを使うために何年も前に買ったBTアダプタでしたが、無事使えて何より。
ただ、このペアリングの確認画面が「Motion controller - Right」のひとつしか出てこなかったのがおかしいなと思いました。
そう、片方しかペアリングされなかったんですね。Left側のMRコントローラーの電源を入れ直したり、ペアリングボタンを押し直したり、Bluetoothアダプタを挿し直したりしても認識されず…。
「Windows MR コントローラー ペアリングできない」等でググるとBluetoothアダプタのドライバーを削除して再起動したら認識された、なんて話もあったため、同じようにしてみたものの、それでも認識されず。
こりゃハードウェア的に左コントローラーだけ壊れたか?!と思いつつ、ダメ元で
- 既に認識されている右コントローラーのペアリングを解除
- PCに付けているBluetoothアダプターを抜いて、挿し直し
- 今度は左コントローラーからペアリング開始
としたところ、無事に左右ともにペアリングできました。
めでたし、めでたし。
Windows MRのセットアップ画面の続き
あとは余談なのですが、VRってやっぱりけっこう場所使うんですね。 HTC ViveやOculus Riftだとセンサー類の設置もあるため、それなりの空間を用意しなければいけません。でも、Windows MRの場合、けっこう簡易的というか、ヘッドセットのほうにセンサーがあるため、あまり場所を使わないというイメージでした。 その認識は半分正しかったのですが、実際は下記のようにスペースを取るか取らないか選択できるんですね。「あらゆる使い方のためのセットアップ(推奨)」とあるので、最初はそちらを選んでセットアップを進めました。
でも、これ1.5×2.0m以上の範囲が必要なんですよ。
ぼくのPCデスクは幅100cm+サイドデスク32cmの計132cmで、横はすぐ壁で余裕がないため、これはちょっと無理かなぁと思いつつ、一応セットアップを進めてみます。
[トレース]ボタンを押すと画面中に自分の位置が表示され、ヘッドセットを持ったまま動くと動線が表示されて枠が出来上がります。
なんかね、もうこの時点でトラッキング性能すげえなぁと感動しちゃう。
そして予想どおり「境界が小さすぎます」のエラーメッセージ。
うぅ、部屋が狭くてごめんよ… と思いつつセットアップの「←」を押して戻ります。
今度はちゃんと身の丈に合った「座ったり立ったりして使うときのセットアップ」を選びます。
ご丁寧にも「座ったり立ったりして使う場合は、ヘッドセットを装着して動き回らないでください」と警告してくれます。わ、わかってますよ…。
最後に音声認識を使うかどうか聞かれるため、[音声認識を使用する]を選んで完了です。
クラウドベースに送られてどうのこうのとありますが、最近のIT企業は何でもかんでも情報収集しまくってくれちゃいますからもう慣れっこになってしまいましたね。別に音声認識でクレジットカード番号を話すわけでもないし、別にいっかと同意するのみです。
そして全てのセットアップが完了したため、Windows 10に標準で付いているMixed Realityポータルが起動します。
まとめ
MRコントローラーが認識されない場合
- 左右どちらかのコントローラーしかペアリングできない場合は片方のペアリングをいったん解除しよう
- ペアリングを解除したらBluetoothアダプタを抜き差ししてみる
- そして再度ペアリングをすれば左右ともにペアリング成功する、かもしれない
(おまけ)はじめてMRを体験した感想
あらかじめ動画などでMRのイメージは掴んでいたため、さほど感動はないと思っていたのですが、いやぁ、見るのと体験するのとではぜんっぜん違いますね。
誰しも口を揃えて没入感が~臨場感が~なんて話をしますが、そんなありきたりのことを言われても… まぁなんとなくは想像できますよ、ふんふん、と聞き流していました。
そして実際に自分で体験してみると…………
ゲーセンに来ているような気分になるね pic.twitter.com/zaAagPAnWr
— とっちら (@totchira) 2019年2月26日
没入感がすごい。
(語彙力が足りない)
いやぁ………… VR体験した人の感想を今まで軽く流していてごめんなさい……。
これはうまく言葉に出来ないわ。
無理やり言葉にするなら、「まるで自分がゲームの世界に入ったような」「あるいは自分の部屋がゲームの画面に塗り替えられたような」そんな感じですが、言葉にするとこうもチープなのか…と絶望的な気分になりますね。
VRってどんなもん?って聞かれたら、これはもう「四の五の言わずにまずは体験するべき」としか言いようがないですわ。
今回は人から借りたMR機器のテストだったのですが、自分用のMR買おう、と開始30分で心に決めました。