WindowsにMariaDBをインストールする
Googleをはじめ、Facebookやwikipedia等、大規模なWebサイトでもMariaDBが採用されており、CentOS、DebianなどのLinuxディストリビューションや有名な開発環境であるXAMPPもMySQLをMariaDBへと置き換えたようです。
レンタルサーバーでの採用事例も増えており、事実ぼくが契約しているMixHostではMariaDBを使っており、昔サーバーを借りたときにはじめてその存在を知りましたが、MySQL用に書かれたWebアプリが何のコード変更もなしに動いて驚いた記憶があります。
そんなわけで、テスト用にローカルのWindows PCにインストールするのもMySQLではなく、MariaDBにしようと思ったのでした。
MariaDBとは
MySQLがSun Microsystemsに買収されたことがきっかけで開発がはじまったデータベースシステムで、MySQL ABの創設者でもあるミカエル・ウィデニウスによって開発されており、MySQLと高い互換性を持ちつつも性能向上や機能追加なども行われているデータベースです。
wikipedia乙!
MariaDBをダウンロードする
MariaDBのインストールパッケージは下記ページからダウンロードできます。
https://downloads.mariadb.org/
緑色のDownloadボタンをクリックするとOSを選ぶページが出てきますので、右側のOperating SystemからWindowsのチェックボックスにチェックを付けるとファイルのリストが絞り込まれて見やすくなります。
Windows 10なら64ビットPCでしょうから、mariadb-10.3.10-winx64.msi をクリックすればOKです。
あなたのことを教えて♪的な感じでユーザー登録っぽいフォームが出てきますが、右の[No Thanks, just take me to the download](いいから早くDLさせろ)をクリックすればそのままダウンロードできます。
MariaDBのセットアップウィザードを起動する
- ダウンロードした mariadb-10.3.10-winx64.msi をダブルクリックして起動します。
- 利用許諾契約的なアレが表示されるので納得の上 [I accept the terms in the License Agreement] をチェックして[Next]をクリック。
既にMySQLがインストールされている環境にMariaDBをインストールしようとした場合、新しいデータベースインスタンスを作るか、既存のインスタンスをアップグレードするか聞かれます。
例えば、既存のMySQLは残したままデータベースを新しいMariaDBにコピーして、共存環境を作りたいような場合は新しいインスタンスを選ぶと良いでしょう。その際はサービス名とポート名が重複すると起動できないため、適宜変更してください。
- インストールするコンポーネントの選択画面が出ますが、特にこだわりがなければそのまま全部入れちゃってOKです。サードパーティツールのHeidiSQLはクライアントツールですが、あればあったで便利ですので。
- 次にrootのパスワード設定を行い、通常はUTF8で問題ないと思うので [Use UTF8 as default server's character set] にもチェックを入れておきます。
- 次はサービス名、ポート番号、バッファーサイズがありますが、わからなければ特に変更する必要はありません。
- 最後に、匿名で使用状況を送信しても良いか、というよくあるアレを聞かれますので、そこはお好きなように。
- インストールの準備が整ったと言っているので、[Install]をクリック。
- これでMariaDBのインストールは完了です。
MariaDBへの接続を確認してみる
昔はコマンドラインで接続を確認したり、phpmyadminをインストールしてから確認したりしましたが、最初からSQLクライアントであるHeidiSQLが同梱されるようになったので接続確認もらくちんですね。
PostgreSQLでいうところのpgAdminIIIや、SQL ServerのEnterprise Managerのようなものです。……ってさすがにそこまで高機能ではないですが。
- 問題なくインストールされていればデスクトップに HeidiSQL のアイコンがあるはずなのでダブルクリックして起動します。
- 左下の[新規]をクリックするとサーバーの登録画面が表示されるため、ユーザーrootの下のパスワード欄にパスワードを入力し、[開く]をクリックします。ついでに右側のセッション名もlocalhostとか適当にわかりやすい名前を付けておくと良いでしょう。
- MariaDBに正常に接続できれば下のようにデータベース一覧が表示されます。
- 右にある[クエリ]タブをクリックし、「select @@version;」と入力して[F9]を押せばクエリーが実行されて、[結果]タブに「10.3.10-MariaDB」と表示されるはずです。
MariaDBの起動と終了
MariaDBはWindowsのサービスとして登録されますので普通にサービスマネージャーでサービスの起動と終了が可能です。
nginxやphp-cgi.exeを起動するバッチファイルの中で、一緒にMariaDBのサービスも起動したければ、バッチファイルに
を追記すればOKです。セットアップウィザードで特に変更していなければサービス名はMySQLになっているハズですので。
同様に、MariaDBを停止する場合は、
とします。
どちらも管理者権限が必要ですので、バッチファイルを実行する際には右クリックして[管理者として実行]を選ぶのをお忘れなく。
尚、それが面倒で常にダブルクリックで起動したいんじゃあ!!という場合はバッチファイルのショートカットを作るのも手です。
ショートカットを右クリックして[プロパティ]→[ショートカット]タブ→[詳細設定]ボタンのあたりに[管理者として実行]というチェックボックスがあり、これにチェックを入れておくと、そのショートカット実行時は常に管理者として実行するモードになるためちょっとだけ便利です。
ユーザーアカウント制御の警告ダイアログは出ますけどね。
まとめ
- MariaDBをダウンロード
- MariaDBのセットアップウィザードに従ってインストール
- HeidiSQLで接続確認
というだけの話しが、スクリーンショットを撮りまくったせいで無駄に長くなってしまった感があります。